連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」〔全112回〕 (第105回・2022/3/30) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』
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第105回〔全112回〕/第22週『2001-2003』の感想。
※ 本作は、2022年2月26日、NHK大阪放送局で撮影が終了しました。
※ 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
※ 毎日毎日の感想なので、私の感想も毎日変わります。ご理解を。
ハリウッド映画「サムライ・ベースボール」のメインキャラクターに推薦したい、という度重なるオファーを、虚無蔵(松重豊)が断り続けていることを知り、ひなた(川栄李奈)は唖然(あぜん)とします。必死の説得もむなしく、その場を立ち去ろうとする虚無蔵。すると、その前に五十嵐(本郷奏多)が立ちはだかって…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
ハリウッド映画「サムライ・ベースボール」の日本人出演者オーディション前日。アクション監督の到着を待っていたひなた(川栄李奈)の前に現れたのは、10年前に俳優の道を諦めたはずの五十嵐(本郷奏多)でした。まさかの再会に、ひなたの心は大きく揺れ動きます。翌日、会場準備に勤(いそ)しむひなたは…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作・原案・脚本:藤本有紀(過去作/ちりとてちん)
演出:安達もじり(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく、おちょやん) 第1,2,4,7.8,9,13,17,20週
橋爪紳一朗(過去作/てっぱん、花子とアン、半分、青い。、エール) 第3,5,7,15,16,21週
泉並敬眞(過去作/まんぷく、スカーレット、六畳間のピアノマン) 第11週
深川貴志(過去作/花燃ゆ、とと姉ちゃん、半分、青い。、麒麟がくる) 第22週
松岡一史(過去作/まんぷく、心の傷を癒すということ) 第10,12,19週
二見大輔(過去作/半分、青い。、なつぞら、伝説のお母さん) 第6,14週
石川慎一郎(過去作/オーディオドラマ「極楽プリズン」、閻魔堂沙羅の推理奇譚) 第18週
音楽:金子隆博(過去作/Q10、三毛猫ホームズの推理 、あいの結婚相談所)
演奏:BIG HORNS BEE(過去作/米米CLUBのホーンセッション)
主題歌:『アルデバラン』(作詞・作曲:森山直太朗、編曲:斎藤ネコ、歌:AI)
語り:城田優
制作統括:堀之内礼二郎(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく)
櫻井賢(過去作/4号警備、透明なゆりかご)
※敬称略
今回のアバンタイトルの演出、明らかにおかしいと思う
今週の演出担当の深川貴志氏が、半年間も続いて遂に終わろうとしているラスト2週目を担当すると言う人選に疑問と不安しかないから、そう言う先入観のある目線で演出を見ているせいかも知れないが。
今回のアバンタイトルの演出、明らかにおかしいと思う。その原因は、たった一つ、伴虚無蔵(松重豊)と五十嵐文四郎(本郷奏多)の “日本語での会話” を聞いているアニー・ヒラカワ(森山良子)のカットが少な過ぎたことだ。
ひなたが英訳してアニーに会話の内容を伝えてる意味が無い
そもそも、虚無蔵と五十嵐の会話が成立したのは、前回でアニーが虚無蔵に声を掛けて説得し始めたことが “きっかけ” のはずだ。従って、流れとしては、アニーが五十嵐に頼んで、更に虚無蔵にアタックしたと考えるのが自然なものの捉え方のはず。
しかし、アニーは日本語が分からない。だから、ひなた(川栄李奈)が英訳してアニーに会話の内容を伝えているのだ。だったら、ひなたの英訳を聞いているエニーのカットをもっと入れて、アニーが二人のやり取りをどう感じているのかを視聴者に見せなければ、このシーンの意味が無いと思うが…
アニーがひなたの英訳を無視しているのかと思ってしまった
私、アニーが ひなたの英訳を無視しているのかと思ってしまった。もしくは、実はアニーは日本語が分かる人で、ひなたの英訳なんて眼中にない人なのかって。いや、どちらにしても、二人の会話のきっかけを作ったのがアニーなのだから、自分のチームの一員である五十嵐が虚無蔵をどうやって納得させるのか知りたいはずで。
やはり、「受け手としてのアニー」のカットがもっとないと不自然過ぎるのだ。まあ、言っちゃ悪いが、その程度のことも分からないで演出をしているってこと。だから、今週はいつも以上に話がギクシャクして見えるのだ。
無理矢理に見せたいことを優先するから…
まあ、連日のネットニュースが「川栄さんの英語がスゴイ!」と狂喜乱舞しているから、撮影&編集作業時は、恐らく制作統括から「川栄李奈さんの英語を全面に出しなさい!」と号令が掛かっていたのだろうが。無理矢理に見せたいことを優先して、話の展開に不自然さを生むほど馬鹿げたことは無いと思うが…
月曜日放送のオーディションと「五十嵐 VS 虚無蔵」の落差
これを言ってはおしまいかも知れないが、どうせ来週でおしまいだから言ってしまうが。今週の月曜日に放送された、オーディションを受けに来た、五十嵐に殺陣をつけて貰った山下洋平(渡辺裕登)と相手役(和泉大輔)との殺陣のシーンから伝わって来た緊張感や迫力に比べると、今回の「五十嵐 VS 虚無蔵」の… (自粛)
松重豊さんが本郷奏多さんに合わせに行っちゃっている?
これ、五十嵐はあくまでも “本家のアクション監督のアシスタント” の設定だし、監督自ら虚無蔵にオフォーしたと言う設定なら、きちんと殺陣のお芝居が出来る俳優さんで “本家のアクション監督” を登場させて対決させるべきだったのでは?
流石に、このシーンに要求されるべき、緊張感や迫力だけでなく、殺陣だからこその鋭さや重厚感が皆無なのは如何なものだろうか? やはり、殺陣とか武士の演技は、いくらアクション監督が演技指導をしても、泥縄では出来ないことで。そう、要するに撮影現場での経験値がモノを言ってしまう世界だってこと。
だから、どう贔屓目に見ても、松重豊さんが本郷奏多さんに合わせに行っちゃっているのが見えちゃう。だって、本来なら虚無蔵の気合に押されて五十嵐が腰が引けるように見えなきゃいけないのに、五十嵐は殺陣そのものに腰が引けてるから(苦笑)
だから、全く「五十嵐 VS 虚無蔵」には見えないのだ。ここは、演出家でなく俳優の人選が失敗したと思う。やはり、誰もが渡米したら、それなりに成功しちゃう世界をつくっていることが、そもそも間違っていると言わざるを得ない…
五十嵐本人が「片言」と言わない英語力の方が良かった…
その後も、パッとしないと言うか。ひなたの英語も、「R」の発音が不自然だと思うが、あくまでも「ラジオ英語講座」で覚えた英語だから、まずまず許容範囲。でも、8年近くもアメリカで生活し、ハリウッドで “本家” の代理を務めるほどの五十嵐の映画の方が、ひなたの英語よりカタコトと言うのは…(失笑)
とは言え、今作が最近お得意の「実は、○○でした…」で、終盤のバーのシーンで五十嵐本人が「片言」と評価しちゃっているが…
10分過ぎのバーのシーンは、不可解なことばかり…
もう、どうでもいいや。と、思って見ていたのだが。10分過ぎのバーのシーンに引っ掛かってしまった。バーカウンターで、五十嵐がウイスキーのオンザロックスのようなものを飲んでいた。待ち合わせで最初の1杯から、そんなにアルコールの強い酒を飲んで待っているのは失礼だと思うが、まあ勢い付けだと好意的に解釈した。
しかし、次に、ひなたが飲んでいたのがドライマティーニ風。それも、スタッフドオリーブがカクテルピックに2個刺しで。これまたアルコールが強いお酒の上に、普通はスタッフドオリーブがカクテルピックに1個だから、2個刺しは ひなたがわざわざ注文したと考えるのが普通。ひなたって、バーに出入りする設定だっけ?
まあ、お酒の飲み方を知らない若い? 男女と言うことにしておくが。それでも、五十嵐の設定を考えると女性をエスコートするべきだと思うが。だって、五十嵐はお酒には強くない設定だったと思うから… まっ、どうでもいいや。
あとがき(その1)
脚本のト書きで指定されていたのか分かりませんが。アニーが回転焼きを半分に割って、最初にあんこを味見する動作に不自然さを感じてしまいました。まあ、もう、どうでも良いのですが。さっさと「実は、○○でした…」を、やって欲しいです。
とにかく、「嫌だ!」と出演拒否している虚無蔵さんに出演を強要するスタッフ陣もイラっとしますし、したり顔のバーテンダーにもイラっと。引っ張るのは勝手ですが、朝からイラっとさせないで頂きたいです。
あとがき(その2)
それにしても、今作は「100年の物語」を謳っていて、先日も書いた通り、安子(上白石萌音)が生まれた1925年(大正14年)を起点にすれば、2025年までは描くわけですよ。でもって、劇中が、まだ恐らく2001年。あと2日分で2003年まで描いて、来週で一気に22年間も描く。
その間には2005年の阪神・淡路大震災、2011年の東日本大震災もあるわけで。まあ、それ以前に、アニーがいつ「実は、○○でした…」と、日本語をペラペラ話し出すのか、そっちの方が気になります(もう、そう言う設定だと決めつけてます!)
明るくなぁれ、楽しくなぁれ…(Be cheerful, be joyful...)
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/16702/
【これまでの感想】
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103 104
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