相棒 season20 (第20話/最終回スペシャル後篇・2022/3/23) 感想

テレビ朝日系・『相棒 season20』
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第20話/最終回スペシャル後篇『冠城亘最後の事件―特命係との別離』の感想。
京(本宮泰風)が投稿した告発動画によって、伊丹(川原和久)ら捜査一課の行動が問題に。一方、怪文書によって‘パパ活’の疑惑を掛けられた亘(反町隆史)は、右京(水谷豊)の追及で観念し騒動の収拾に動き出す。そんな中、右京は捜査一課を巻き込み意外な方法で美馬 (酒井美紀)たちが暮らす王隠堂家に接近する。同じ頃、一連の騒動の火の粉は、青木(浅利陽介)や美彌子(仲間由紀恵)にも降りかかっていた。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
●脚本:輿水泰弘/演出:橋本一(敬称略)
なぜ「鑓鞍襲撃事件」と「パパ活疑惑」をくっつけたのか?
「冠城亘の退場劇」として好意的に見て来た2話だが、流石に「京匡平(本宮泰風)の告発動画から始まった鑓鞍兵衛(柄本明)の襲撃案件」と、「冠城(反町隆史)の ‘パパ活’ 疑惑騒動」の2つを、強引にくっつけただけのような。
2つの案件は、見れば見る程に"繋がってない"のに…
入り乱れて描いているから繋がりがあるように見えるが、よ~く見れば完全に別案件だ。だって、特命係自体が、それぞれの案件に、単独で動いている場面が多いから、好意的に見ようとしても、見れば見る程に「繋がってないよなぁ」と言う疑心暗鬼が増えるばかり…
これ、普通に、「鑓鞍兵衛の襲撃事件」はいつものように特命係の案件として《1話完結》にして、警察官が絡んでいる事件なのだから、そこから公安、内調と広げて、「冠城の移籍」を《延長》分で描く方が、スッキリまとまったのでは? 「なぜに前後編に?」と言う疑問だけが残ってしまった…
「冠城の移籍」はそれ程に悪くなかった
ただ、個人的には、「鑓鞍兵衛の襲撃事件」は完全な茶番劇だと思うが、「冠城の移籍」はそれ程に悪くなかったと思っている。
元法務省キャリア官僚と言う冠城の初期設定を活かして、国家犯罪を上手く絡めて。更に、ドラマとしても、右京(水谷豊)と冠城だけでなく、各レギュラー登場人物たちも、それぞれのキャラらしい言動が散りばめられており、『相棒』らしさに華を添えていたと思うし。
だからこそ、もっと冠城の退場劇を集中して描くべきだったと思うのだ…。なぜなら、この比率では、冠城の退場劇が “おまけ” のようになってしまったからである。
7年間"冠城亘"を演じた反町隆史さんらしい退場劇だった…
ただ、漏れ伝わって来た情報によると、今回の退場劇の「冠城の去り方」の最終決定権は、演者の反町隆史さんに一任されたと言う。
きっと、元法務省キャリア官僚の冠城だからこそ、自身が公安調査庁に、青木年男(浅利陽介)が内閣情報調査室に異動することで、“国家権力の暴走に睨みを利かせて、全てを守れる” と言う考えで動いたと言うことなのだろう。まあ、これで、2代目相棒の神戸尊(及川光博)と同様に、今後の再登場もアリと言うことだと思う。なにせ…
右京「もう少し 一緒にやりませんか?
君が 特命係を去ることを できれば拒みたい」
右京から、最高の誉め言葉を頂いた “4代目相棒” なのだから…
あとがき
録画も2回見ましたが。やはり、思うのは。「鑓鞍兵衛の襲撃事件」は《1話完結》にして、「冠城の退場劇」は《延長》分でとして分離した方が、スッキリまとまったと思います。勿体無い…
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/16687/
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