連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」〔全23週〕 (第20週/土曜日版・2022/3/19) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』
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第20週『1993-1994』の
『土曜日版』の感想。
※ 本作は、2022年2月26日、NHK大阪放送局で撮影が終了しました。
※ 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
※ 毎日毎日の感想なので、私の感想も毎日変わります。ご理解を。
ひなた(川栄李奈)と弟の桃太郎(青木柚)が大げんかしていると、錠一郎(オダギリジョー)がトランペットを手に二人のもとへ。
一体なんの冗談かと笑い出す子どもたちに、るい(深津絵里)は錠一郎がかつてプロのトランぺッターだったことを初めて話して聞かせる。
知られざる父の過去を知って驚くひなたと桃太郎は、落ち着きを取り戻して無事に仲直り。一方るいは、トランペットを諦めたという錠一郎の言葉を、複雑な思いで受け止める。そして迎えたクリスマスイヴの日、るいの前に、突如謎の振付師・サンタ(濱田岳)が現れて…。
---上記のあらすじは[公式サイト]より引用---
原作・原案・脚本:藤本有紀(過去作/ちりとてちん)
演出:安達もじり(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく、おちょやん) 第1,2,4,7.8,9,13,17,20週
橋爪紳一朗(過去作/てっぱん、花子とアン、半分、青い。、エール) 第3,5,7,15,16週
泉並敬眞(過去作/まんぷく、スカーレット、六畳間のピアノマン) 第11週
深川貴志(過去作/花燃ゆ、とと姉ちゃん、半分、青い。、麒麟がくる)
松岡一史(過去作/まんぷく、心の傷を癒すということ) 第10,12,19週
二見大輔(過去作/半分、青い。、なつぞら、伝説のお母さん) 第6,14週
石川慎一郎(過去作/オーディオドラマ「極楽プリズン」、閻魔堂沙羅の推理奇譚) 第18週
音楽:金子隆博(過去作/Q10、三毛猫ホームズの推理 、あいの結婚相談所)
演奏:BIG HORNS BEE(過去作/米米CLUBのホーンセッション)
主題歌:『アルデバラン』(作詞・作曲:森山直太朗、編曲:斎藤ネコ、歌:AI)
語り:城田優
制作統括:堀之内礼二郎(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく)
櫻井賢(過去作/4号警備、透明なゆりかご)
※敬称略
作り手自身でも、上手く誤魔化せなかったか…
ダイジェスト版だから、もう少し「土曜日版」は無駄を削いで、重要な部分だけを摘まんで切り貼りすると期待していたのだが。やはり、素材が素材だから、どんなに摘まんでも切り貼りしても、作り手自身でも “上手く誤魔化せなかった” ようだ。
とにかく、今週は「雑のオンパレード」と言っても過言で無い位に雑で、ツッコミどころ満載の一週間だった。これでも、本編の感想で、可能な限りのツッコミは入れたので、「土曜日版」では、もう書かない。
「回想シーン」や「妄想シーン」を残そうとするから…
とは言え、いつも通りに「土曜日版の感想」を書くならば、次のような感じだろうか。
結局、本編放送時に、雰囲気で胡麻化すために大量に投入した「回想シーン」や「妄想シーン」を削除しないように残すために、結果的にそれらのシーンの前後も遺さざるを得なくなり、結果的に、全体を満遍無く摘まんで編集したら、本編以上に “雑さ” や “適当さ” や “その場凌ぎ” が見えてしまって、収拾がつかない編集になっちゃった… だろうか。
これまでの「土曜日版」なら、適当に端折るところは端折って、上手く編集していたのに…
今週は各ワンカットが比較的短くて、パンが少ない!
さて、少しは「ディレクター目線blog」らしい視点で感想を書いてみる。今週の演出担当は、私が今作で最も信頼しているメイン監督の安達もじり氏だったのだが、今週に限っては “腕が鈍った” のか “手抜きをせざるを得なかった” のか、何かあったのでないかと推測した。
その理由は、土曜日版だけ見ても分かることだが、今週は各ワンカットが比較的短くて、パン(カメラを固定したまま、左右に振ること)が少ないのだ。要するに、喋っている人だけ、モノのアップだけが、直結して編集されている印象が強かったのだ。
短い固定したカットは、ゆとりが無く雰囲気も伝わり難い…
これの何がいけないかと言うと。まず、単純に映像が単調になる。まるで、ポンポンとカットが変わるので、退屈になるのだ。もう1つのデメリットは、映像にゆとりが生まれないこと。例えば、複数の人物が同時に喋っているなら、ワンカットで次々と撮影することでテンポや位置関係が見えて来る。
しかし、短い固定したカットだと、全体の雰囲気が伝わり難くなる。これらの相互作用で、全体がせわしない感じがするし、箇条書きの印象にも繋がり易いのだ。なぜ、このようなカメラワークとカット割りが選択されたのか知る由もないが、安達氏にしては、不思議な演出だったのは間違いない。
今一つ、世界観に入り込めないでいるのが、本当に残念…
とは言え、私も、今作を全否定するつもりはない。今週の感想にも書いたように、良い部分はあるのだ。それに、全体の流れも、全部が全部、悪いわけでは無い。ただ、雑なのと、違和感が強すぎて、今一つ、世界観に入り込めないでいるのだ。そこが、本当に残念でならない。
だって、「安子編」は面白かったし、感動も出来たし、先が気になってしょうがなかったから。「るい編」と「ひなた編」でも、それをやって欲しかった… だけなのに。
あとがき
本編では意味深に強調していた、おはぎの包装紙は「土曜日版」ではカットされていましたね。一体何のつもりだったのでしょう???
明るくなぁれ、楽しくなぁれ…(Be cheerful, be joyful...)
★本家の記事のURL → http://director.blog.shinobi.jp/Entry/16672/
【これまでの感想】
第1週『1925-1939』
1 2 3 4 5 土
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41 42
妄想第1回『るいのための貯金』
妄想第2回『算太が町にやって来た』
第10週『1962』
43 44 45 46 47 土
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第20週『1993-1994』
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