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連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」〔全112回〕 (第94回・2022/3/15) 感想

連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」

NHK総合・連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』
公式リンク:WebsiteTwitterInstagram
第94回〔全112回〕第20週『1993-1994』の感想。

 
 

 本作は、2022年2月26日、NHK大阪放送局で撮影が終了しました。
 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
 毎日毎日の感想なので、私の感想も毎日変わります。ご理解を。


クリスマスイヴの日、るい(深津絵里)の前に謎の振付師・サンタ(濱田岳)が現れます。そこへ帰宅したひなた(川栄李奈)は、10年ぶりの再会の余韻に浸るのもつかの間、サンタが自分の親戚だと知り驚きます。興味津々で自分の家族やルーツについて質問を重ねるひなたと桃太郎(青木柚)。そして、るいもまた、サンタにあの日のことを尋ねるのですが…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作・原案・脚本:藤本有紀(過去作/ちりとてちん)
演出:安達もじり(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく、おちょやん) 第1,2,4,7.8,9,13,17,20
   橋爪紳一朗(過去作/てっぱん、花子とアン、半分、青い。、エール) 第3,5,7,15,16
   泉並敬眞(過去作/まんぷく、スカーレット、六畳間のピアノマン) 第11
   深川貴志(過去作/花燃ゆ、とと姉ちゃん、半分、青い。、麒麟がくる)
   松岡一史(過去作/まんぷく、心の傷を癒すということ) 第10,12,19
   二見大輔(過去作/半分、青い。、なつぞら、伝説のお母さん) 第6,14
   石川慎一郎(過去作/オーディオドラマ「極楽プリズン」、閻魔堂沙羅の推理奇譚) 第18
音楽:金子隆博(過去作/Q10、三毛猫ホームズの推理 、あいの結婚相談所)
演奏:BIG HORNS BEE(過去作/米米CLUBのホーンセッション)
主題歌:『アルデバラン』(作詞・作曲:森山直太朗、編曲:斎藤ネコ、歌:AI)
語り:城田優
制作統括:堀之内礼二郎(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく)
     櫻井賢(過去作/4号警備、透明なゆりかご)
※敬称略



メイン監督の安達もじり氏の演出への信頼も崩壊寸前か…

今週の演出は、メイン監督の安達もじり氏だから、安心していたのだが。火曜日にして、その僅かな信頼も、アバンタイトルで見事に崩壊し始めてしまった。

流石に算太を「1993年の71歳」として、演出で老けさせ過ぎ

と言うのは、アバンでの算太(濱田岳)への演出(演技指導を含む)を見たからだ。何と言えば良いのか。つい先日に、“謎の振付師・サンタ” として登場してから、大した時間経過していないはずなのに、いきなりヨボヨボのおじいちゃんで登場って?

劇中の現在は1993年で、るい(深津絵里)が1944年(昭和19年)生まれの “49歳前後” で、算太は1925年(大正14年)生まれの安子(上白石萌音)の少し上だから “71歳前後” の設定のはず。もはや、どうでも良いのだが、流石に「1993年の71歳」として、演出で老けさせ過ぎだと思うが…

こうなるなら、もっと「たちばなの味の再現」に注力するように描いて欲しかった…

それに、大月屋の回転焼きを一口食べた算太が次のように言った。

算太「間違えねえ。こらあ たちばなのあんこじゃ」

あの~。少なくとも、これまでの描写で、るいより算太の方が「たちばなのあんこ」の味を知っている設定に描いているのだから、るいが回転焼き屋を最初に開店させる時に、もっと「たちばなの味の再現」に注力するように描いて貰わないと。

そう言うことを、下地としてきちんと描写しておくことが、“連ドラ” として最も大切なことなのだが。そんな最低限のことすら出来ていないのが今作と言うわけだ。

るいが「母の安子が自分を捨てたこと」を恨んでいたとしても…

困ったことは、主題歌明けも続く、続く。

ひなた「私ら 親戚がいいひんて聞いてたし」

おお、なんと! るいが娘ひなた(川栄李奈)に「親戚がいない」と言い聞かせていたとは!? これ、るいにとっては「母の安子が自分を捨てたこと」を恨んでいて、それで「親戚はいないと同然」と言わせたつもりだとしても、酷いと言うか、雑と言うか。

約30年、雉真家と竹村家に疎遠だった事情の明らかな"回収"

だって、そもそも、るいは母に捨てられたとしても、その後に “雉真家の娘” として高校卒業まで大切に育てられた。雉真家にとっては、“跡取り” となる実の息子・勇 (村上虹郎)が生まれた後も、千吉 (段田安則)や美都里 (YOU)たちが育ててくれたのだ。

それに、るいは勇とのキャッチボールを楽しそうにやっていたし、雉真家を出たあともキャッチボールで第二の故郷を思い出していたのではないのか?

これ、私に言わせれば、るいは相当に “人でなし” に映っているのだが…(苦笑)

どう好意的に解釈しようが、るいが「親戚がいない」と言い聞かせていたと言うことは、約18年間も育ててくれた雉真家の “存在を消し去った” と同義だから。そりゃあ、“たった数年間しか” 世話になっていない大阪のクリーニング店の竹村夫婦は捨てるわなぁ。

うん。これが世間が欲しがっている “回収” だ。そう、これまで、30年近く、雉真家と竹村家に疎遠だった描写の明らかな “回収” だ(失笑)

この台詞で、るいの今までの"不義理"に相当納得できた

何だか今回は、冒頭から “違和感” のアクセル、フルスロットルの全開だ。

るい「あんまり覚えてへんの。岡山にいた頃のことは」

ひなたが生まれたのが、1965年(昭和40年)だから28歳前後。とその前に、るいが18歳の時(1962年)に大阪に出て来ているから、岡山を出てから合計30年近く、引越しをして住環境も家庭環境も変わっているのは認めるところだ。

しかし、しかしだ。40年近く前の幼少期に大して覚えようとしたわけでも無かった「たちばなのあんこ」の味は、算太が認める位に再現できるのに、御菓子司「たちばな」を営んでいた橘家、その後の雉真家を含めて、“岡山にいた頃のことは、あまり覚えていない” って?

妄信的な視聴者は「忘れたい過去なのでは?」と好意的に解釈するだろうが。私としては、この台詞によって、るいの今までの “不義理” が相当納得できた。もう一度書くが、こう言うのを “回収” と言うのだ。これまでのモヤモヤが、あとからストンと腑に落ちることを…

「回想シーンの多用」なんて"回収以下"の"懐かしさの創出"ってだけ…

諄いようだが、「メインキャストやメインの登場人物の再登場」や「過去の出来事の焼き直し」や「無茶な展開の辻褄合わせ」は “回収” とは言わない。もちろん、「回想シーンの多用」なんて “回収以下” の安っぽい稚拙な “懐かしさの創出” でしかない。

所々で妄信的な視聴者を「回収、キタ~!」と誤魔化せても

結局、今回の15分間を見て分かったことは。『カムカムエヴリバディ』と言う朝ドラの脚本がち密でない上に、演出が担当者が変わる度に解釈も変わって、視聴者に与える情報に一貫性がなくなった。

その上、いつもの朝ドラとは異なる「三世代、3人ヒロイン」と言う設定のため、ちょっとした一貫性の欠落で、ぎりぎりの連続性すら崩壊し、(まだ最終回ではないが)結果的に “連ドラ” として破綻したように思う。もちろん、今回の15分のように、所々で妄信的な視聴者を「回収、キタ~!」と誤魔化せるだろうが。

でも、分かる人は分かっているはず。こう言うことの連続が、視聴者もスタッフも朝ドラの質も下がっていくきっかけになるってことを。次回作から間に合うなら、考え直した方が良いと思う。

あとがき

う~~~~ん、サンタが算太で。るいは、岡山の記憶が無くて。でも、算太おじさんが倒れて、岡山へ里帰り? これ、ただ、「安子編」の古き良き “置き土産” を “悪用” して、「回収」風に繋げているだけですね。全く、内容が無いことに呆れてしまいました。

これ以上、「安子編」を悪用しないで欲しいです。まあ、創った脚本家の自由には間違いないですが、私は受信料を払ってますので、受信料分だけ言わせていただきます…

明るくなぁれ、楽しくなぁれ…(Be cheerful, be joyful...)


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【これまでの感想】

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第8週『1951-1962』
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第9週『1962』
41 42
妄想第1回『るいのための貯金』
妄想第2回『算太が町にやって来た』
第10週『1962』
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第11週『1962-1963』
48  49 50 51 52 
第12週『1963-1964』
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第13週『1964-1965』
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第14週『1965-1976』
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第15週『1976-1983』
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第16週『1983』
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第18週『1984-1992』
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第19週『1992-1993』
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第20週『1993-1994』
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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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