相棒 season20 (第18話・2022/3/9) 感想

テレビ朝日系・『相棒 season20』
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第18話『詩集を売る女』の感想。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
●脚本:瀧本智行/演出:権野元(敬称略)
複雑にやろうと頑張り過ぎた割に、雑さが目立って沈没…
一言で云うなら「複雑にやろうと頑張り過ぎた割に、雑さが目立って沈没…」って感じだろうか。
そもそも、冠城(反町隆史)がさされるシーンで “客寄せ” しようと言う企画が浅はか。その上、本放送も、冒頭で刺されるシーンを見せて、時間を巻き戻すと言うのは、最終回まで “生きている” のが百も承知の冠城なのだから、「大したことない」のは明らかだ。
その上、細かいことだが、その(一応)最大の見せ場であるはずの刺されるシーンで、犯人がナイフを2本持っているって。撮影中のスクリプト(記録)ミス? それに、凶器を持った犯人が目前にいて、狙われている人間がいるのに、刺された冠城を気遣うって? 流石に、雑過ぎる。
<起きていない事件を捜査している>と強調する意味なし…
そして、そんな細かいことより気になったのは、逐次、<起きていない事件を捜査している>と強調していたこと。まあ、冒頭の「AIが捜査に介入」を受けて、人間の “刑事の勘” を対比させたのは悪いと思わないが。
それは、『相棒』では成立しない。だって、特命係は、常に、独自の “刑事の勘” で捜査しているのだから。それこそ、捜査一課や上司から「捜査を止めろ」と言われても、事件性を感じたら、勝手に尾行して、調査しちゃうのだから、わざわざ “強調” すると、ただ、あざとく、浅い感じが “強調” されるだけだと思うが…
あとがき
これ、それこそ『相棒』なのですから、もっと、ファッションデザイナーのKAZHO(篠原真衣)が、なぜ見つかる可能性が高い「一歩(かずほ)」をローマ字表記にして仕事をしているのかと言う心情を掘り下げ、更に踏切で今にも自殺しそうな女性(太田莉菜)の身の上も掘り下げれば、戸籍売買の闇や、その裏にある人間の闇まで、描けたのではないでしょうか。
その上、『season18」の第5話「さらば愛しき人よ」に登場した、冠城の元恋人・南侑希(偽名「竹田ユキ」)は、元詩人と言う設定だったのですから、冠城が女性に肩入れしても良かったと思います。残念…
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