連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」〔全112回〕 (第90回・2022/3/9) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』
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第90回〔全112回〕/第19週『1992-1993』の感想。
※ 本作は、2022年2月26日、NHK大阪放送局で撮影が終了しました。
※ 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
※ 毎日毎日の感想なので、私の感想も毎日変わります。ご理解を。
五十嵐(本郷奏多)から別れを告げられ、ショックで寝込んでしまったひなた(川栄李奈)。自分のせいで五十嵐を傷つけてしまったと悔やむひなたに、るい(深津絵里)はやさしく“On the Sunny Side of the Street”を歌って聴かせます。一方、条映を去ることに決めた五十嵐のもとには、錠一郎(オダギリジョー)が現れて…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作・原案・脚本:藤本有紀(過去作/ちりとてちん)
演出:安達もじり(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく、おちょやん) 第1,2,4,7.8,9,13,17週
橋爪紳一朗(過去作/てっぱん、花子とアン、半分、青い。、エール) 第3,5,7,15,16週
泉並敬眞(過去作/まんぷく、スカーレット、六畳間のピアノマン) 第11週
深川貴志(過去作/花燃ゆ、とと姉ちゃん、半分、青い。、麒麟がくる)
松岡一史(過去作/まんぷく、心の傷を癒すということ) 第10,12,19週
二見大輔(過去作/半分、青い。、なつぞら、伝説のお母さん) 第6,14週
石川慎一郎(過去作/オーディオドラマ「極楽プリズン」、閻魔堂沙羅の推理奇譚) 第18週
音楽:金子隆博(過去作/Q10、三毛猫ホームズの推理 、あいの結婚相談所)
演奏:BIG HORNS BEE(過去作/米米CLUBのホーンセッション)
主題歌:『アルデバラン』(作詞・作曲:森山直太朗、編曲:斎藤ネコ、歌:AI)
語り:城田優
制作統括:堀之内礼二郎(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく)
櫻井賢(過去作/4号警備、透明なゆりかご)
※敬称略
この一言に尽きる「今回はアバンタイトルだけで良かった」
「この15分間の感想を書くの?」と言う感じの水曜日。もう、どこから感想を書いて良いのか分からない。
が、1つだけ分かるのは、今回は “アバンタイトルだけで良かった” と言うことだ。もう、その一言に尽きる。
だって、前回の話の延長線上に今回があるなら、間違いなく、五十嵐(本郷奏多)から別れを告げられ、ショックで寝込んでしまった主人公・ひなた(川栄李奈)が、どう立ち直るのかを描くべきで。
その若い二人の立ち直りに、両親が上手く関われるかどうかが、今作が巻き返せる絶好のチャンスだったのに、アッサリと見逃し三振で終了した。そんな感じの15分間だった。
前回の流れを完全に無視した"ひなたと五十嵐の別れ"の"全く別の結末"
とにかく、予告編で久し振りに前線に出て来ると分かっていた、るい(深津絵里)と錠一郎(オダギリジョー)だが、まさか、こんなタイミングと、こんな利用方法で出て来るとは思わなかった。
言っちゃ悪いが、これ、前回の流れを完全に無視した、 “ひなたと五十嵐の別れ” の “全く別の結末” を準備して描いてしまったことを、脚本家と演出家は理解しているのだろうか?
特に、違和感が強烈なのは錠一郎の理屈
特に、違和感が強烈なのは錠一郎の理屈だ。詳しく書くのは面倒だから省略するが。錠一郎が夢を諦めたことと、五十嵐が夢を諦めたことって、関連性があるのだろうか? だって、錠一郎は心因性なんでしょ? 一方の五十嵐は才能無し。比較対象として、全然釣り合っていないのだが。
問題は、「ひなた」と命名した理由の方が、連ドラの位置付けとして圧倒的に"弱い"し"雑"ってこと
まあ、違和感と言えば、娘ひなたと母るいの会話も不自然と言うか、これまでの流れを無視して、勝手に “今回用” に好意的に “再構成” しちゃっている。これも面倒だから詳しく触れないが。
明確に言えるのは、「安子編」に於いて、母・安子(上白石萌音)が娘るいに「るい」と命名した理由や根拠と比べて、「るい編」に於ける母るいが娘ひなたを「ひなた」と命名した理由の方が、連ドラの位置付けとして圧倒的に “弱い” ってこと。おっと、正しくは “雑” だってこと。
だから、いくら15分掛けて、るいと錠一郎の名場面集で再編集したところで、同一線上でもないし、同レベルで語れる代物ではないのだ。なのに、それをやったのが、今回だ。
るいと錠一郎が、世話になった雉真家と竹村家を、まるで捨てたように描き続けた限り、大した説得力は無い…
まあ、後出しの方が、連ドラの位置付けとして圧倒的に “弱い” って段階で、どうしようもないのだが。
それでも、「ひなた編」でも頑張って、親子関係を描いていれば、少しは今回の母と娘の会話については説得力が増した可能性はある。とは言え、いくら、ひなたの幼少期からの親子関係を描いたところで、るいと錠一郎が、たいへんお世話になったはずの雉真家と竹村家を、まるで捨てたように “疎遠” に描き続けた限り、大した説得力は無いのだが。
とは言っても、今回の内容を事前に知っていたのなら、演出家は “恋バナ” よりも、もっと “家族” を描くべきだったと思う。
あとがき
きっと、あちこちの提灯記事や SNS では、ウザいほどに今回を “回収” と宣伝&騒ぎ立てると思います。が、冷静に見れば分かりますが、これはただ「過去の映像とエピソードを、無理矢理に “今のひなたと五十嵐” に関連付けただけ」です。
これなら、前回があって、今回のアバンがあって、主題歌明けにはケロッとして能天気な主人公が、外国人客向けの映画村鑑賞ツアーの企画で英語を勉強することになった方が、良かったと思いますが…
明るくなぁれ、楽しくなぁれ…(Be cheerful, be joyful...)
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/16637/
【これまでの感想】
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妄想第1回『るいのための貯金』
妄想第2回『算太が町にやって来た』
第10週『1962』
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