連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」〔全112回〕 (第87回・2022/3/4) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』
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第87回〔全112回〕/第18週『1984-1992』の感想。
※ 本作は、2022年2月26日、NHK大阪放送局で撮影が終了しました。
※ 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
※ 毎日毎日の感想なので、私の感想も毎日変わります。ご理解を。
ノストラダムスの大予言を信じるひなた(川栄李奈)は、人類が滅亡するその瞬間まで五十嵐(本郷奏多)と一緒にいたいと願います。ひなたの弟の桃太郎(青木柚)もまた、教師と生徒の関係になってもなお、小夜子(新川優愛)を一途に思い続けています。そんな中、ひなたは上司の榊原(平埜生成)の指示で、映画村の来場者数を増やす案を考えることに。五十嵐ら大部屋俳優たちの仕事を増やすため、企画を練るひなたでしたが…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作・原案・脚本:藤本有紀(過去作/ちりとてちん)
演出:安達もじり(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく、おちょやん) 第1,2,4,7.8,9,13,17週
橋爪紳一朗(過去作/てっぱん、花子とアン、半分、青い。、エール) 第3,5,7,15,16週
泉並敬眞(過去作/まんぷく、スカーレット、六畳間のピアノマン) 第11週
深川貴志(過去作/花燃ゆ、とと姉ちゃん、半分、青い。、麒麟がくる)
松岡一史(過去作/まんぷく、心の傷を癒すということ) 第10,12週
二見大輔(過去作/半分、青い。、なつぞら、伝説のお母さん) 第6,14週
石川慎一郎(過去作/オーディオドラマ「極楽プリズン」、閻魔堂沙羅の推理奇譚) 第18週
音楽:金子隆博(過去作/Q10、三毛猫ホームズの推理 、あいの結婚相談所)
演奏:BIG HORNS BEE(過去作/米米CLUBのホーンセッション)
主題歌:『アルデバラン』(作詞・作曲:森山直太朗、編曲:斎藤ネコ、歌:AI)
語り:城田優
制作統括:堀之内礼二郎(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく)
櫻井賢(過去作/4号警備、透明なゆりかご)
※敬称略
『サラダ記念日』になぞらえて、一句…
「面白いからやりなさい」って脚本に書いてあったから、3月4日はカムカム金曜日
↑のような演出家の叫びと言うか、“やらされている感” と “この程度しか思いつかない感” に満ち溢れたコント部分。もはや、そこを見ているテレビのこちら側の方が赤面するレベルなのだが…
「ラジオ」「英語」「英会話」「ラジオ英語講座」「時代劇」とも無関係なエピソード?
とにかく、まず言いたいのは。当時の流行歌と流行りネタと放送中の朝ドラを見せておけば、「1992年」を描いたつもりになっている脚本家と演出家の神経を疑いたくなってしまう。
その上、困ったのは、今回(とは限らず「今週}か…)は「ラジオ」、「英語」、「英会話」とも関係ないし、これ見よがしに映しているラジオから誰もが連想するであろう「ラジオ英語講座」とも関係なく、更に「和菓子」や「あんこ」とも無関係で、遂には「時代劇」とも関係性が微妙な「お化け屋敷」と「ノストラダムスの大予言」。
もう、一体なにを描きたいのだろう?
ひなたと五十嵐よりも、榊原の関係の方が"いい感じ"…
それでも、前回までは、ギリギリの線で「ひなた編」の中核部分とされている(と思う) “時代劇” で物語を紡いで来た。もちろん、主人公・ひなた(川栄李奈)をそっち退けだが、撮影所内の話だから、ギリギリひなたも入っていると言って良いだろう。と言うか、そう受け取らないと全否定になってしまうから、そうしておく。
そして、強引に8年の時間経過をしたから、せめて、「三世代の100年間の家族の物語」と言う部分は進展するかと思いきや、そこも雑。愚痴のついでに書けば、“恋バナ” なんて、ひなたと五十嵐(本郷奏多)よりも、ひなたと映画村職員・榊原(平埜生成)の関係の方が “いい感じ” と言う始末。
もはや、どこをどう見て、どう解釈すれば良いのか分からない…
問題は、"ドラマ"としてメリハリのない脚本の展開と、面白味を感じ難い演出の見せ方
誤解して欲しくないので、敢えて書くが。私は、今回を含めて、今週の展開に愚痴を溢す理由は、「ラジオ」、「英語」、「英会話」、「ラジオ英語講座」、「和菓子」、「あんこ」と言う今作がず~っと描き通して来た “テーマ” 的な部分から乖離しているからではない。
そんなのは「るい編」が「第二部」と言うべき「結婚編」に移行してから半ば諦めているから驚かない。
問題は、“ドラマ” としてメリハリのない脚本の展開と、面白味を感じ難い演出の見せ方なのだ。だから、ハッキリ言って、つまらない。これに尽きるのだ。そう、いくら時間経過させたって、登場人物が成長したって、“連ドラ” として “背骨” が一本通っていない時点で破綻しているし、毎回15分間の “ドラマ” としても今一つ面白みに欠けているのだ。
それも、放送の残りが約1か月しかないのに…
撮影は終わっても、"僅かな編集への期待" はある!
こうして、愚痴だとしてもブログに書くのは、まだ復活&復旧の可能性がゼロでは無いからだ。もちろん、撮影は終了している。しかし、感想の冒頭に書いているように “僅かな編集への期待” はあるのだ。
だから、撮影したから “編集で入れる” のではなく、思い切って、ラスト1か月分は “新規に再構築” する気持ちで、私の(私たちの)期待が高かった「安子編」と、結婚するまでの「ジャズ」と「英語」と「アメリカへの夢」を描いた「るい編の未婚時代」を上手く編集して盛り込めば良いと思う。
そうすれば、今、「見たかったのは、これじゃない!」と思いつつも見続けている視聴者なら、都合良く脳内補完してくれるのではないだろうか? まだ、るい(深津絵里)が現役で回転焼き屋で生計を支えているのだから、安子(上白石萌音)と重ねることは出来なくもないのだから。
まあ、ひなたが未放送の素材で、「英語」や「和菓子」に関連する描写があると言うのが大前提だが…
ひなたの弟の桃太郎のくだりって、必要なのだろうか?
それにしても、この場に及んで、ひなたの弟の桃太郎(青木柚)のくだりって、必要なのだろうか? そもそも、桃太郎と言う存在自体が必要ないと思うのだが。
だって、3人のヒロインのうち “きょうだい” がいたところで、安子の兄・算太(濱田岳)は描写が雑だし、るいは一人っ子、それで桃太郎はこれまで殆ど描かれて来なかった準々レギュラー的なポジション。そんな人物を今更… と思うが。
ただ、折角、桃太郎を成長させたのなら、錠一郎(オダギリジョー)のトランペットと音楽を復活させて、桃太郎を “野球好き” な設定でなく、父親譲りの “音楽好き” にすることで、やりようによっては「ラジオ」や「ジャズ」や「アメリカへの夢」に繋げて、「家族の物語」に再構築できたと思う。
るいは、働く背中をひなたに見せて、錠一郎は桃太郎にトランペットを吹く姿を桃太郎に見せて… と言う感じで。
あとがき(その1)
気付かれた方、いますか? 5分頃の桃太郎の高校の廊下のシーンで、吹奏楽部かなんかの「トランペットを練習する音」が聞こえて来たのを。そこから何か発展するかと思いきや、(例えが下世話になってスミマセン)色気づいた坊主頭の高校球児と、まんざらではない国語の女教師の… って(苦笑)
せめて、小夜子(新川優愛)が英語教師だったら、そこから「英語」、「英会話」の可能性も、更に吹奏楽部の顧問なんて設定も出来たでしょうに…
あとがき(その2)
予告編、見ちゃいました。相当に強引ですが、脚本家さんの尻に「そろそろ、まとめないと…」と言う火が点いたみたいですね。もう、ここまで見て来たのですから、最後の1か月で裏切らないで欲しいと願うばかりです。
明るくなぁれ、楽しくなぁれ…(Be cheerful, be joyful...)
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/16619/
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