連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」〔全23週〕 (第17週/土曜日版・2022/2/26) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』
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第17週『1983-1984』の
『土曜日版』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
条映太秦映画村で夏休みの間アルバイトをしていたひなた(川栄李奈)は、「破天荒将軍」の撮影現場で女優の美咲すみれ(安達祐実)の機嫌を損ねてしまう。ひなたを止めようとした大部屋俳優の五十嵐(本郷奏多)は、かえってさらに大きなトラブルを引き起こし、撮影は中断。しかし、そんな二人の時代劇愛に心を動かされたすみれは、新たな気持ちで次の仕事に向かうのだった。そんなひと夏の経験を経たひなたはついに自分の進む道を決め、条映太秦映画村に就職することに。働き始めたひなたは、すみれの世話をしたり、撮影の見学をしようと群がるお客さんの対応をしたりと大忙し。大部屋俳優の五十嵐はふん装バイトをしながら虚無蔵(松重豊)に稽古をつけてもらい腕を磨いている。そんな時、テレビ時代劇で活躍する桃山剣之介(尾上菊之助)が条映太秦映画村のCMに出演する話が持ち上がり...
---上記のあらすじは[公式サイト]より引用---
原作・原案・脚本:藤本有紀(過去作/ちりとてちん)
演出:安達もじり(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく、おちょやん) 第1,2,4,7.8,9,13,17週
橋爪紳一朗(過去作/てっぱん、花子とアン、半分、青い。、エール) 第3,5,7,15,16週
泉並敬眞(過去作/まんぷく、スカーレット、六畳間のピアノマン) 第11週
深川貴志(過去作/花燃ゆ、とと姉ちゃん、半分、青い。、麒麟がくる)
松岡一史(過去作/まんぷく、心の傷を癒すということ) 第10,12週
二見大輔(過去作/半分、青い。、なつぞら、伝説のお母さん) 第6,14週
音楽:金子隆博(過去作/Q10、三毛猫ホームズの推理 、あいの結婚相談所)
演奏:BIG HORNS BEE(過去作/米米CLUBのホーンセッション)
主題歌:『アルデバラン』(作詞・作曲:森山直太朗、編曲:斎藤ネコ、歌:AI)
語り:城田優
制作統括:堀之内礼二郎(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく)
櫻井賢(過去作/4号警備、透明なゆりかご)
※敬称略
本作がホームドラマであることを一層強調した編集に!
先週末と今週の序盤にあった、撮影所での主人公・ひなた(川栄李奈)と大部屋俳優の五十嵐(本郷奏多)のコントを、今週の「ダイジェスト版」の冒頭に入れないと、正直、話が唐突に始まった印象は払拭出来ないし、今後の二人の関係を考えても、 “きっかけ” として必要だったと思うが。
それを入れるよりも、ドラマとして、ホームドラマであることや、店先でのやり取りがきっかけになる縁の話であることや、親子の因縁を描く話であることを、更に強調した編集となっていたように思う。
残り6週間しかないのに、宙ぶらりんな案件が多過ぎる…
とにかく、連ドラとして、残り6週間しかない。これ、いろいろ宙ぶらりんになっていることがあるが、それらは全部宙ぶらりんで逃げちゃうのだろうか?
それこそ、「安子編」まで掘り起こせば、安子がロバートを渡米したなんて描かれていないから、安子の現在が宙ぶらりん。るいの “額の傷” のトラウマも宙ぶらりん。るいと、クリーニング店の竹村家や育ての親の雉真家とのその後の付き合いも宙ぶらりん。ラジオも英語もラジオ英語講座も、錠一郎のトランペットも音楽への思いも宙ぶらりんだし…
宙ぶらりんは良くないは良くないが、回収に拘る必要はない
当ブログの常連さんならご存じの通り、私は世間で騒ぐほど “回収” には拘っていないから。いや、正確に言えば、連ドラは先に種を蒔いて、あとから芽が出たり、花が咲いたら、そこを描くことだと思っているから、そもそも蒔いた種を放置しておくことが、間違っていると思っている。だから、宙ぶらりんは良くないと…
しかし、今週、久し振りに登場した濱田岳さんの劇中での扱い方を見た限りでは、かなり連ドラとして、過去の扱いが乱暴だなと感じてしまった。こんな感じになるなら、いっそ、宙ぶらりんのまま、物語を先に進めた方が、楽しいドラマになるかも知れない。ただ、その時点で “連ドラ” では無くなってしまうが(苦笑)
あとがき(その1)
そうそう、思い出しました。ちょうど1984年頃の話です。当時の京都の太秦撮影所がどうだったか知りませんが。今も東京の成城にありますが、当時の東宝撮影所には、それこそ大部屋の俳優さんやスタッフが入ることが出来る大きな共同風呂がありました。私も、真冬の屋外ロケで寒い時に入浴したので覚えています。
で、五十嵐が、「ロケの死体役で寒い時…」と言ったので、「太秦にはお風呂が無かったんだ!」と思いました。まあ、今週の流れを作るには、撮影所に共同風呂があったら、成立しませんけど(笑)
あとがき(その2)
それと、宙ぶらりんは放置するなら無理でしょうけど。錠一郎が “時代劇好き” なのを受け継いでいるのが主人公ひなたなら、もっと錠一郎が五十嵐に関わっても良かったですね。で、娘と一緒に、るいに回転焼きと店番を教わるとか。
ただ、オダギリジョーさんは『カムカムエヴリバディ』と、『オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ』の続編の撮影が同時期のため、最近ジョーの出番が少なめなんですよね。ここまで物語が時代劇に傾倒するなら、そこだけ先撮りしても良かったかも知れません。
あとがき(その3)
予告編の内容には触れませんが、先日の「2022年2月22日の “2” 並びは何かが起こるかも!?」にあやかってか、まさかの “あれ” が登場するようです。確かに、その時代を取り入れているとは思いますが。
現在の栃木県日光市鬼怒川に「日光江戸村」が開園したのが、1986年(昭和61年)4年。でも、大人の事情で開園が遅れて、時代劇ブームにちょっと乗り遅れて、世間の注目は東京ディズニーリゾートに行ってしまったことも思い出しました。今は「江戸ワンダーランド日光江戸村」として人気が復活していますが。
とにかく時代劇の斜陽時代の到来です。そこを、ひなたたちが、どう乗り切るのかが今後の見所になるのかも知れませんね。
明るくなぁれ、楽しくなぁれ…(Be cheerful, be joyful...)
★本家の記事のURL → http://director.blog.shinobi.jp/Entry/16596/
【これまでの感想】
第1週『1925-1939』
1 2 3 4 5 土
第2週『1939~1941』
6 7 8 9 10 土
第3週『1942-1943』
11 12 13 14 15 土
第4週『1943~1945』
16 17 18 19 20 土
第5週『1946~1948』
21 22 23 24 25 土
第6週『1948』
26 27 28 29 30 土
第7週『1948-1651』
31 32 33 34 35 土
第8週『1951-1962』
36 37 38 39 40 土
第9週『1962』
41 42
妄想第1回『るいのための貯金』
妄想第2回『算太が町にやって来た』
第10週『1962』
43 44 45 46 47 土
第11週『1962-1963』
48 49 50 51 52 土
第12週『1963-1964』
53 54 55 56 57 土
第13週『1964-1965』
58 59 60 61 62 土
第14週『1965-1976』
63 64 65 66 67 土
第15週『1976-1983』
68 69 70 71 72 土
第16週『1983』
73 74 75 76 77 土
第17週『1983-1984』
78 79 80 81 82
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