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妻、小学生になる。 (第6話・2022/2/25) 感想

妻、小学生になる。

TBS系・金曜ドラマ『妻、小学生になる。』
公式リンク:WebsiteTwitterInstagram

第6話『夫の次の恋』の感想。
なお、原作となった漫画・漫画・村田椰融『妻、小学生になる。』は、未読。



圭介(堤真一)は、万理華(毎田暖乃)が亡き妻・貴恵(石田ゆり子)の生まれ変わりであることを母・千嘉(吉田羊)に受け入れてもらうも、複雑な状況に慣れない千嘉と上手く距離を縮められずにいた。また、娘の麻衣(蒔田彩珠)には好きな人ができたと知り、父として複雑な心境を抱く。一方、会社ではトラブルが発生。落ち込む守屋(森田望智)を励ましたいが、解決策が無く途方に暮れていた圭介に、万理華はあることを提案する。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:漫画・村田椰融『妻、小学生になる。』
脚本:大島里美(過去作/花燃ゆ、凪のお暇、おカネの切れ目が恋のはじまり)
演出:坪井敏雄(過去作/凪のお暇、カルテット、わたナギ、恋あた、リコカツ) 第1,2,5
   山本剛義(過去作/凪のお暇、コウノドリ2、わたナキ、オー!マイ・ボス!、最愛) 第3,6
   大内舞子(過去作/「凪のお暇」AD、恋あた、TOKYO MER) 第4
   加藤尚樹(過去作/コウノドリ1,2、ホワイト・ラボ、MIU404、にぶんのいち夫婦)
音楽:パスカルズ
主題歌:優河「灯火」



話が進んでいるようで、進んでいないのが少し気になるが…

前回のラストシーンは、謎の男(水川かたまり〔空気階段〕)が、新島家の近所にある「寺カフェ」の常連客で警察官の中村(飯塚悟志〔東京03〕)とのすれ違いで、謎の男が中村の身体を擦り抜けるところで終わった。

そして今回のラストシーンは、亡くなった世界の人や動物が現世に戻ってきた姿が見える寺カフェのマスター(柳家喬太郎)が、パジャマ姿でカフェ店内を擦り抜けて行く夢遊病のような万理華(毎田暖乃)を見掛けて終わった。その点が、個人的には、話が進んでいるようで、進んでいないのが少し気になるが。

上手く千嘉との距離を縮められない圭介に焦点を当てた一話

しかし、今回は、敢えて「万理華の身体と、貴恵(石田ゆり子)の魂の関係」と「万理華と母・千嘉(吉田羊)の母子の関係」の進展には、敢えて踏み込まなかったのでは無いだろうか。これを「問題の先送り」と捉える向きもあると思うが。

私は、万理華が亡き妻・貴恵の生まれ変わりであることを、万理華の母・千嘉に受け入れて貰ったものの、複雑な状況になって、上手く千嘉との距離を縮められない主人公・圭介(堤真一)に改めて焦点を当てた一話だったと解釈した。

圭介が"主人公"であることを改めて強調したのは良いこと!

なぜ、そう思うのか? 答えは簡単で。今作は、実にドラマに於ける “メイン” が分かり難くなっている。一見、亡くなった貴恵の魂が憑依した万理華が “メイン” に見えるが、そうではない。なぜなら、タイトルが『妻、小学生になる。』だから。

従って、連ドラとしての折り返しを過ぎた第6話としては、ここで改めて今作の “メイン” を提示して来たと思う。

序盤の圭介が千嘉を「お母さん」と呼ぶくだりでの、まるで “娘さんとの結婚を承諾して欲しい婚約者的な圭介” に始まって、娘の麻衣(蒔田彩珠)に好きな人が出来たと知った父としての複雑な心境、そして、会社でのトラブルを通して、落ち込む上司の守屋(森田望智)を励まそうとする頼りになる仕事上の先輩としての姿を通して、圭介が主人公であることを強調したのだ。

"超常現象"を描くドラマに少し舵を切って来たのが興味深い

その上で、私が興味深く見ていたのは…

前回の第5話のラストシーン直前までは、ファンタジーな世界でありながらも、実在する人間が演じるからこその説得力が、ファンタジーとリアルの境界線が次第に “曖昧に” なっていくような不思議な物語だった。

しかし、「魂の擦り抜け」が描かれてから、一気に良い意味で “ファンタジー” と言うより “超常現象” を描くドラマに少し舵を切って来たこと。例えば、序盤で描かれた「記憶のメモリー」の話や、マスターが “見える” ことなど。これらによって、非現実的ではあるが “ちょっとした恐怖感” のようなものが加味された。

そのおかげで、更に “ドラマ” として、特に “家族再生の物語” として「生きること」や「遺されること」の意味を、考えさせてくるようになったことが、とても興味深かった。

山本剛義氏の演出の"かなり良い感じ"の"2つの描写"に注目!

さて、前回の感想では、今作のメイン監督である坪井敏雄氏の演出の “かなり良い感じ” の描写について触れた。今回の演出は、『凪のお暇』、『最愛』を手掛けた山本剛義氏だが、今回も目に留まった “かなり良い感じ” の描写が幾つもあったので、その中から2つを抽出してみた。

【良い感じの演出その1】17分頃の寺カフェのシーンでのウォーターピッチャーの蓋に"映り込まない"守屋のハンドバッグ

まず、今回のストーリーの一つの見せ場であった「マスターの “見える”」に関して。17分頃の寺カフェのシーン。

マスターが「『ごちそうさま」って言ってるわよ」と話している際に、カメラが「ステンレス製のウォーターピッチャー」の空けてある蓋にズームインすると、映っているはずの “守屋のハンドバック” が消えていて、コートだけが椅子に掛かっているのが映るカット。

のちに守屋の亡くなった姉・望実(高松咲空)がハンドバックの上に座っていないと想像させるし、ハンドバックの中にプリンが… とも受け取れるし。明確な答えを描かないのが、本作らしいなと…

【良い感じの演出その2】「≪消えてくんないかな≫」の回想シーンの"間"の尺の長さ

もう一つは、41分頃の土手の上を万理華と千嘉が歩くシーン。その中で千嘉が「私が あんなこと言ったから」の台詞と「≪消えてくんないかな≫」の回想シーンの “間” の尺の長さ。

これ、録画で同じシーンを何度も見ると大して感じないのだが、初見だと、心なしか若干 “間” が長く取られている。きっと、今作をずっと見て来た視聴者なら、当然「≪消えてくんないかな≫」のシーンだと容易に想像できるから、敢えて尺を取ることによって、「それ以外にあるの?」と考える “間” を与えていると思う。

その上、“間” を取ることで、「≪消えてくんないかな≫」が強調されて、千嘉が少しずつ改心しているのも強調される。そして、それ故に、万理華の記憶が元に戻ることが、貴恵の記憶が無くなることを “意味深” にさせる効果もある。僅かな “間” の取り方で、台詞を印象付ける以外の効果が高くなる上手い編集だと思う。

もちろん、この直後の主題歌の入るタイミングが抜群に良いことは言うまでもない…

あとがき(その1)

第5話の視聴率が「6.3%」まで下がって、右下がり中(第6話の視聴率は投稿時点で未発表)の今作。

まあ、確かに、「小学生が昼夜かまわず一人で出歩いている」のは、日テレの不定期放送の人気バラエティ番組『はじめてのおつかい』が、世界的に見ると完全に “幼児虐待” で “アウト” なため日本でしか放送されていない現実から考えると、万理華が一人で出歩いている時点で、更に圭介が… の時点で “アウト” だと感じる視聴者が多いのかも知れませんね。

あとがき(その2)

個人的には、もっと「圭介と貴恵」に焦点を絞り込んで描いた方が良いかなって思います。ちょっと、万理華や千嘉、守屋さんら脇役に話が偏っているのが気になるんですよ。やはり、今作が “ファンタジー” なら “貴恵の魂” を含めた “新島家” をメインに描くべきではないかと。だって、今回のサブタイトルも『夫の次の恋』ですし…

あとがき(その3)

これ、今、難しい選択をしていると思います。演出は “切ないけれど温かな雰囲気” を創出しようとしていますが、脚本は “蘇りのファンタジーと、リアルな現実の両方” を描こうとしているんですよね。

そこのギャップが、まだ埋め切れていない。脚本と演出が上手く噛み合えば、全体の統一感が出て来て、更に「一人ひとりの登場人物が、生きる喜びを徐々に取り戻していくホームドラマに昇華すると期待します。


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★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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