【発酵グルメレポ】全国初の"発酵"をテーマにした道の駅「発酵の里こうざき」へ行って来ました

全国初"発酵"をテーマとした道の駅『道の駅 発酵の里こうざき』レポート
先日、2022年2月17日に行った日帰りドライブを綴った『黄門様が「何じゃろか!?」と感嘆したクスの木の巨木"ナンジャモンジャの木"@交通・運輸の神様「神崎神社」千葉県香取郡』を投稿しました。

その際に訪問した、全国初の “発酵” をテーマとした道の駅『道の駅 発酵の里こうざき』のレポートをします。
なぜ、千葉県北東部に"発酵"をテーマにした道の駅が?
利根川の水の恵みがあり、肥沃な大地によって米や大豆が育つ穀倉地帯のため、半径500メートルの範囲に7軒の酒蔵を始め、味噌や醤油の蔵が立ち並ぶ “醸造の町” として、江戸時代に栄えた千葉県香取郡神崎(こうざき)町。
関西・神戸の酒所である「灘」になぞらえて、「関東灘」と呼ばれていました。その土地で14年程前から2軒の酒蔵が個々に開催されていた、人気の高い『酒蔵まつり』をきっかけに、町づくりが始まって、2015年に『発酵の里 こうざき』のスローガンのもとに誕生したのが『道の駅 発酵の里こうざき』です。

道の駅と言えば、近隣の新鮮な生鮮食品や美味しい加工食品
道の駅に立ち寄ったからには、ついつい買ってしまうのが、近隣の新鮮な生鮮食品や美味しい加工食品。もちろん、ここにも『新鮮市場』があります。関東地方の水産流通の拠点である千葉県銚子漁港から直送の新鮮鮮魚コーナーでは、刺身や切り身を販売中。

この日は、写真のように「的(まとう)鯛」、「平目」、「金目鯛」が販売されていました。この日は昼に行きましたが、平日でも午前中で半分以上が売り切れになってしまうようです。この日は、「的鯛」と「金目鯛」のお刺身と、房総の伝統郷土料理「太巻き祭り寿司」を買いました。
※鮮魚コーナーは月曜火曜が休業。また、月曜火曜が祝祭日の場合、翌日が休業。
また、千葉県内の道の駅では、必ずと言って売っているのが「太巻き祭り寿司」と言う、千葉県・房総エリアに伝わる郷土料理です。

元々は、年中行事や冠婚葬祭の際に地元の重要な職に就いていた男性たちが客人に振舞うために、大勢で一度に食べられるように「太巻き寿司」が作られたと言う説が有力で、戦後になって、作り手が女性たちになったことで、漁業の大漁を願い祝う「大漁旗」をイメージして、より華やかに進化を遂げたと言われています。
とにかく、味も美味しいですが、断面の美しさと楽しさが食欲をそそります。
カフェ『はっこう茶房』の目玉メニューは【ひしほ】がソースの「神崎ピッツァ」
発酵の里に相応しい地元食材を生かした発酵食品のカフェメニューを提供しているのが『はっこう茶房』。パンやソフトクリーム、「甘酒みるくジェラート」などもありますが…
私が食べたかったのが「神崎ピッツァ(1ピース 300円)」。【ひしほ】と言う、米、大豆、麹、瓜と茄子の漬物を熟成させて作った甘みのある “もろみ味噌” をソースに使った特製ピザ。

トッピングは、燻製醤油に漬け込んだウズラの卵、チーズ、パプリカなど。注文が入ってから焼き上げるので7~8分かかります。この日は、感染対策でテイクアウトしました。

その晩、オーブントースターで焼き直して食べてみました。厚手のピザ生地にたっぷりの【ひしほ】のソースが、香ばしい香りと甘い味噌の風味が漂って来ます。味はしっかりしており、燻製と味噌の発酵食品らしい個性的な味。とにかく、甘みのある “もろみ味噌” の味わいがクセになる味でした。
道の駅がセレクトする全国の発酵食品を売る『発酵市場』
『発酵市場』は、神崎町の2軒の酒蔵、「鍋店神崎酒造蔵」、「寺田本家」の日本酒を含む発酵商品が揃うのは勿論のこと。日本各地、一部には海外の食品までもが並ぶ、発酵食品のセレクトショップ。
普通、「道の駅」と言うと、地元の食材を扱うイメージがありますよね。しかし、神崎町は、人口が千葉県の市町村で最も少ない6,150人で、面積も浦安に次いで2番目に狭い土地。この小規模な自治体だけでは充実した商品展開が出来ないと言うことで発想されたのが、道の駅がセレクトする全国の発酵食品を売る「発酵市場」なのです。
『発酵市場』でお持ち帰りして食べた"お勧め発酵食品3選"
因みに今回は、感染対策のために館内飲食はせずに、全てテイクアウトかお土産で買って来ました。そして、「発酵市場」で買って来た、お勧めグルメは二つ。一つ目は、地元の神崎(こうざき)産の大豆100%使用の「こうざき納豆」。

一般的な納豆は、ベージュ色の豆ですが、神崎産の大豆は真っ白なグリーンピースのような感じ。最近は粒が小さく、粘らず、匂いが弱いものが好まれる傾向があり、そんな商品が多く出回っています。
しかし、この「こうざき納豆」は、真逆。粒が大きくて、粘り気があって、匂いも強く、発酵食品の特徴を全面に押し出した納豆で、ちょっと子どもの頃に食べた納豆を思い出します。
二つ目は、創業文化元年(1804年)の醤油醸造、つゆ・たれ製造を営む千葉県成東(現山武市)にある大髙醤油(公式サイト)の「フジトラ丸大豆しょう油」を “餡” に練り込んだ「醤油どら焼き」です。
形と焼き加減は普通のどら焼きと同じですが、見た目がちょっぴり黒くて、中身は白い粒あんです。ふんわりとした皮は、黒い色ですが、焦げ目が無いきれいな焼き色。それなのに、醤油が練り込んであるので、手焼きの “ぬれ煎餅” のような香ばしい味と香りが口の中に広がり、続いてやさしい甘さと、ほんのりしたしょっぱさを感じーます。

また、写真で見ても分かるように、餡には茶色い小豆ではなく、白い手亡(てぼう)豆が使われています。小豆より、すっきりとした味の手亡豆が、醤油の風味を邪魔しないのが、センスが良いなと思います。
三つ目は、『発酵市場』で一番人気が高い甘酒。様々なメーカーの甘酒が売っていますが、中でも人気が高いのは、地元神崎町で味噌や塩糀などの発酵食品を製造する「平甚酒店の甘酒」です。

砂糖を一切使っていないので、自然に湧き出て来る優しい甘みが特徴で美味しいです。甘すぎる甘酒は苦手な人でも、イケますよ。
地元の食材&発酵食品を堪能できるレストラン&カフェ『レストラン オリゼ』
また、今回は飲食はしませんでしたが、『レストラン オリゼ』もあります。麹菌を意味する “オリゼ” の名のレストランでは、人気メニューの「豚の味噌麹焼き(ごはん、味噌汁、小鉢付き950円)」を始めとした、発酵食品を使った定食が味わえるそうです。また、今はコロナ禍なので、全メニューがテイクアウトできます。
日本人としてブームで終わらせないように『道の駅 発酵の里こうざき』に、もっと注目して欲しい
とにかく、道の駅全体が “発酵” 関連です。和食の味の基礎となる、醤油、酒、味噌、みりん、酢など、全てが発酵食品。謂わば、日本人の食のルーツです。ただ、今は海外からの安い食品が増えて来て、日本の食文化が押され気味。そんな中でも、最近は「発酵食品ブーム」が始まっています。
でも、日本人としてブームで終わらせないように、伝統を受け継いだ “国産の本物の発酵食品” の美味しさ、身体にいいこと、安全性などを丁寧にしっかりと伝える施設としても、この『道の駅 発酵の里こうざき』に、もっと注目して欲しいです。
『道の駅 発酵の里こうざき』の基本情報
道の駅 発酵の里こうざき
住所:千葉県香取郡神崎町松崎855
TEL:0478-70-1711
FAX::0478-70-1616
営業時間:新鮮市場〔9:00-18:00〕
発酵市場〔9:00-18:00〕
はっこう茶房〔9:00-17:00〕
レストラン オリゼ〔平日10:00-16:00 土日祝10:00-18:00〕
URL:http://www.hakkounosato.com/
あとがき
「発酵食品」と言っても、様々なものがあるなぁと感心しました。それに、自分の生活に発酵食品が如何に大切で必要なものかも、再認識しました。
今回は、「神崎ピッツァ」に使用されているヤマト醤油味噌の『YAMATO 香る生(なま)醤油 「ひしほ」 180ml』と、私が愛用している、漬けるだけで燻製食品が出来てしまう『永谷園 業務用 燻製の素 600g』をご紹介します。チーズなどの発酵食品をこの「燻製の素」に数時間漬けるだけで燻製になっちゃう優れものです。
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