連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」〔全112回〕 (第77回・2022/2/18) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』
公式リンク:Website、Twitter、Instagram
第77回〔全112回〕/第16週『1983』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
条映映画村でアルバイトとして働くことになったひなた(川栄李奈)は、幼いころから見ていた「棗黍之丞シリーズ」にレギュラー出演していた美咲すみれ(安達祐実)と出会います。憧れの女優に出会って舞い上がっていたひなたでしたが、出演をオファーした映画村職員の榊原(平埜生成)に不機嫌そうに接するすみれを見てちょっとがっかり。しかし、すみれがお芝居に真剣に取り組む様子を観たひなたには感じるものがあって…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作・原案・脚本:藤本有紀(過去作/ちりとてちん)
演出:安達もじり(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく、おちょやん) 第1,2,4,7.8,9,13週
橋爪紳一朗(過去作/てっぱん、花子とアン、半分、青い。、エール) 第3,5,7,15,16週
泉並敬眞(過去作/まんぷく、スカーレット、六畳間のピアノマン) 第11週
深川貴志(過去作/花燃ゆ、とと姉ちゃん、半分、青い。、麒麟がくる)
松岡一史(過去作/まんぷく、心の傷を癒すということ) 第10,12週
二見大輔(過去作/半分、青い。、なつぞら、伝説のお母さん) 第6,14週
音楽:金子隆博(過去作/Q10、三毛猫ホームズの推理 、あいの結婚相談所)
演奏:BIG HORNS BEE(過去作/米米CLUBのホーンセッション)
主題歌:『アルデバラン』(作詞・作曲:森山直太朗、編曲:斎藤ネコ、歌:AI)
語り:城田優
制作統括:堀之内礼二郎(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく)
櫻井賢(過去作/4号警備、透明なゆりかご)
※敬称略
美咲すみれ(安達祐実)の"棒読み演技"は圧巻の説得力と破壊力
字幕に「(棒読み)」と表示され続けた美咲すみれ(安達祐実)の演技は、今週で最初で最後に笑えた部分。まあ、幼い頃から女優業をやっていて、『棗黍之丞シリーズ』への出演がきっかけとなり人気女優になったという設定の “ベテラン女優” だからこその “棒読み演技” は、説得力と破壊力共に圧巻だった。
まあ、子役からベテラン女優になったと言う意味では、演者の安達祐実さんと重なっているわけで、ある意味で “自虐ネタ” にもなっており、そこを果敢に攻めた演技で15分間の “ドラマ” に説得力を持たせたのは流石としか言いようがない。
前半には、安達祐実さん演じる美咲すみれで話題作りと視聴率稼ぎの大人の事情が匂い過ぎて…
さて、肝心の本編の感想だ。まあ、全体的に「何がしたいの? 言いたいの?」と言う意味では、前回と同じなのだが。特に、疑問なのは前半だ。前回の感想へ書いたように、当時のテレビ時代劇の撮影現場の風景を描いているのは理解できるし、そこをリアルに見せたいと言う意図も分かるのだが。
正直、安達祐実さん演じる美咲すみれで話題作りと視聴率稼ぎの大人の事情しか感じられなかった。例え、入れるにしても、7分過ぎに、ひなた(川栄李奈)が美咲すみれの演技に口を挟む “7分過ぎ” まで引っ張るのは、やり過ぎだと思うが…
今回でも最も気になったのは、ひなたの"単独プレー&独演会"と五十嵐との"黍之丞コント"
さて、今回でも最も気になったのは、ひなたの “単独プレーと独演会”。それと、ひなたと五十嵐(本郷奏多)による “黍之丞コント” だ。
時代劇、それも幼い頃から大好きで見ていた「棗黍之丞シリーズ」にレギュラー出演していた美咲すみれが目の前にいて、彼女がお芝居に真剣に取り組む様子に感激した “ひなた” が “つい” 口を出してしまう… と言う流れは理解できるし、今後の展開にも重要な場面であることは、よ~く分かる。
本来の今週は、ひなたの"独演会"と"黍之丞コント"のような演出をやるべきだった…
その上、私としては、ひなたの “単独プレーと独演会” と、ひなたと五十嵐による “黍之丞コント” に対する “この度の演出” は間違っていないと思っている。いや、本来は “この度の演出” を、今週の主人公ひなたに対して、全部当て嵌めるべきだったとさえ思った。
しかし、現実は “この度の演出” とは真逆の演出が多くて、むしろ、ず~っと違和感を覚えて来たのだ。事実、先週までは、“この度の演出” に近い感じでやって来たのだ。それが今週になって、突然 “無理矢理に笑わせようとして、スベリまくりの演出” へ変わってしまったのだ。
だから、今回の撮影現場のシーンに於ける轟監督(土平ドンペイ)のように、今週の演出家も臨機応変に対応し、主人公ひなたのキャラクターに対する演出に “一貫性” を持たせるべきだ。轟監督を演出できるのだから、出来ないはずは無いはずだ…
あとがき(その1)
ひなたの、時代劇への熱い思いや、出演者たちへのリスペクトがあることは、今回の後半で何とか描けた感じがします。せめて、これ位は、平均値としてやって欲しいです。
それと、ひなたを “あほ” と “真面目” に描き分ける “さじ加減” にも一貫性が欲しいです。それが、継続できれば、どこかで今のモヤモヤ&沈滞な状況から、脱出できるかも知れません。とにかく、来週は演出家が交代するのに、期待します。
あとがき(その2)
『カムカムエヴリバディ』に続いて放送された『あさイチ プレミアムトーク』は良かったですね。劇伴担当の金子隆博さんの作曲秘話や、北村英治さんとナベサダさんのお姿は見られただけで、お宝モノ。また、ジャズ界のレジェンドとの生演奏特別メドレーも聴き応えがあって、朝からウキウキ気分になりました。
是非、『連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」オリジナル・サウンドトラック ジャズ・コレクション(Blu-spec CD 2枚組)』のご購入をお勧めします!
来週の『うたコン』も、『カムカムエヴリバディ』の本編でモヤモヤしている方は、音楽で気分を晴らせるみたいですよ。
【うたコン】
●2月22日(火)夜7:57~生放送
★川栄李奈さん、世良公則さん、浜田マリさん、徳永ゆうきさんら “歌える俳優陣” と、主題歌を歌うAIさんも出演予定
明るくなぁれ、楽しくなぁれ…(Be cheerful, be joyful...)
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/16567/
【これまでの感想】
第1週『1925-1939』
1 2 3 4 5 土
第2週『1939~1941』
6 7 8 9 10 土
第3週『1942-1943』
11 12 13 14 15 土
第4週『1943~1945』
16 17 18 19 20 土
第5週『1946~1948』
21 22 23 24 25 土
第6週『1948』
26 27 28 29 30 土
第7週『1948-1651』
31 32 33 34 35 土
第8週『1951-1962』
36 37 38 39 40 土
第9週『1962』
41 42
妄想第1回『るいのための貯金』
妄想第2回『算太が町にやって来た』
第10週『1962』
43 44 45 46 47 土
第11週『1962-1963』
48 49 50 51 52 土
第12週『1963-1964』
53 54 55 56 57 土
第13週『1964-1965』
58 59 60 61 62 土
第14週『1965-1976』
63 64 65 66 67 土
第15週『1976-1983』
68 69 70 71 72 土
第16週『1983』
73 74 75 76
- 関連記事
-
- 連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」〔全23週〕 (第16週/土曜日版・2022/2/19) 感想 (2022/02/19)
- 妻、小学生になる。 (第5話・2022/2/18) 感想 (2022/02/19)
- 連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」〔全112回〕 (第77回・2022/2/18) 感想 (2022/02/18)
- ゴシップ#彼女が知りたい本当の○○ (第7話・2022/2/17) 感想 (2022/02/18)
- 連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」〔全112回〕 (第76回・2022/2/17) 感想 (2022/02/17)