連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」〔全112回〕 (第75回・2022/2/16) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』
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第75回〔全112回〕/第16週『1983』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
将来どんな道に進むべきか悩んでいたひなた(川栄李奈)は、条映映画村で開かれたミスコンの後にやってきた伴虚無蔵(松重豊)という時代劇調の言葉でしゃべる男から謎の招待を受けます。怪しむるい(深津絵里)からは反対されるものの、再び映画村を訪れたひなたは、虚無蔵からとんでもないお願いをされて驚きます。一度は断ったひなたですが、無愛想な男(本郷奏多)に再会し…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作・原案・脚本:藤本有紀(過去作/ちりとてちん)
演出:安達もじり(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく、おちょやん) 第1,2,4,7.8,9,13週
橋爪紳一朗(過去作/てっぱん、花子とアン、半分、青い。、エール) 第3,5,7,15,16週
泉並敬眞(過去作/まんぷく、スカーレット、六畳間のピアノマン) 第11週
深川貴志(過去作/花燃ゆ、とと姉ちゃん、半分、青い。、麒麟がくる)
松岡一史(過去作/まんぷく、心の傷を癒すということ) 第10,12週
二見大輔(過去作/半分、青い。、なつぞら、伝説のお母さん) 第6,14週
音楽:金子隆博(過去作/Q10、三毛猫ホームズの推理 、あいの結婚相談所)
演奏:BIG HORNS BEE(過去作/米米CLUBのホーンセッション)
主題歌:『アルデバラン』(作詞・作曲:森山直太朗、編曲:斎藤ネコ、歌:AI)
語り:城田優
制作統括:堀之内礼二郎(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく)
櫻井賢(過去作/4号警備、透明なゆりかご)
※敬称略
全編が"台詞"と"会話"に頼り過ぎて、映像的な面白さが皆無
水曜日だから、何かしらの進展はあるとは思ったが、蓋を開けてみれば、主人公が映画村でアルバイトを始めたってだけ。まあ、内容が無いより “マシ” だが。
ただ、きっと「土曜日版」では、大部分が削除されるような、小ネタの応酬。松重豊さんと本郷奏多さんが、“あんな役” でも頑張って演じてくれているから、全く面白くないとは言わないが。
とにかく、全編が “台詞” と “会話” に頼り過ぎて、映像的な面白さが皆無。そう、要するに、演出が “映像として” 面白く見せようと努力していないってこと。俳優陣と台詞に頼り過ぎなのだ。
ひなたの「えっ!」が多過ぎて、完全に耳障りなレベル
その上、問題なのは、その頼りっきりの台詞だ。特に主人公ひなた(川栄李奈)の “モノローグ” への違和感は前回をか~るく超えて。とにかく、台詞が多過ぎて、演じている本人も、方言指導も追いつかず、これまで以上に、京都弁のイントネーションがおかしいのは、江戸っ子の私でも気づくレベル。
それに、主人公ひなたが、見るもの聞くもの全てが驚きの連続なのは “ドラマ” だから許容するとしても、流石に「えっ!」が多過ぎて、完全に耳障り。せめて、“驚き” にもメリハリがあれば、印象は違ったと思うが…
「なぜ、面白く見せたいのか?」が一向に伝わって来ない!
上記以外にも気になって所はたくさんあるが。最も気になったのは、この “お喋り過ぎる主人公ひなた” を創って、脚本家や演出家が「一体、何を描きたのか?」と「なぜ、面白く見せたいのか?」が、一向に伝わって来ないし、良く分からないことだ。まあ、「一体、何を描きたのか?」は「るい編」でもあったことが。
「なぜ、面白く見せたいのか?」は、この「ひなた編」になってから始まったこと。これによって、ほぼ完全に「安子編」の “面影” が無くなったのだ。まあ、語りの英語が “名残り” と言う考え方もあろうが…
状況説明を優先させ過ぎて"ドラマ"として"メリハリ"不足!
ただ、やはり、前回に続いて今回も同じく問題なのは、状況説明を優先させ過ぎているため、“ドラマ” として、“映像” として、メリハリ不足な点だ。例え、15分間の全てが状況説明でも、メリハリが無いと面白くない。面白く見せたいなら、メリハリは絶対に必要。なのに、淡々と会話を続けて、時間だけが過ぎて行っただけ。
その上、「面白く見せたい」とされる部分も、正直スベっているのが現状で。だから、全体的に、面白くなくて平坦な15分間に感じるのだろう。まあ、脚本と言うより、演出家のセンスの問題だと思う…
あとがき
劇中は「1983年」で、ひなたは「高3」ですよね。私も、ひなたと、ほぼ同い年ですが、時代劇に興味関心があるなら、今回で描かれた香盤表とか撮影所の仕組み程度は、知ってない方が不自然なような。まあ、情報量が東京と京都が同じとは言いませんが。
服装にしても、時代劇への知識にしても、ちょっと幼稚過ぎるような。まあ、劇中の台詞にあった「底なしのばか」「底なしのあほ」を描きたいにしても… です。「小6」なら分かりますが、バイトの設定があるから「高3」にしたのかなぁ…
それと、コロナ禍の撮影の上、放送回が短縮されて、撮影が大変なのは分かりますが。9分頃、ひなたが伴虚無蔵(松重豊)にバイトを勧められて、映画村を後にするカットと、次の日に映画村に来園するカットの、ひなたの “影” が同じ角度と長さなのは、どうにかならかかったのかなぁと。
だって、一方は午後で一方は午前9時なわけで。影の向きも長さも違うはず。まあ、先日は、1983年の京都にマイナチェンジ前の新型プリウスが走ったままでしたから、そんなのお構え無しってことなんですかね。
明るくなぁれ、楽しくなぁれ…(Be cheerful, be joyful...)
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/16562/
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