連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」〔全112回〕 (第74回・2022/2/15) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』
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第74回〔全112回〕/第16週『1983』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
将来どんな道に進むべきかに悩んでいたひなた(川栄李奈)は、通い慣れた条映映画村でみつけたミスコン大会のポスターをみつけ、「これだ!」と意気込みます。なんとかるい(深津絵里)とジョー(オダギリジョー)の許しをもらったひなたは、着々と準備を進めていきます。書類審査に通り、いよいよ迎えた本番当日。緊張するひなたでしたが、お芝居の相手はなんとあの回転焼を買いに来た無愛想な男(本郷奏多)で…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作・原案・脚本:藤本有紀(過去作/ちりとてちん)
演出:安達もじり(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく、おちょやん) 第1,2,4,7.8,9,13週
橋爪紳一朗(過去作/てっぱん、花子とアン、半分、青い。、エール) 第3,5,7,15,16週
泉並敬眞(過去作/まんぷく、スカーレット、六畳間のピアノマン) 第11週
深川貴志(過去作/花燃ゆ、とと姉ちゃん、半分、青い。、麒麟がくる)
松岡一史(過去作/まんぷく、心の傷を癒すということ) 第10,12週
二見大輔(過去作/半分、青い。、なつぞら、伝説のお母さん) 第6,14週
音楽:金子隆博(過去作/Q10、三毛猫ホームズの推理 、あいの結婚相談所)
演奏:BIG HORNS BEE(過去作/米米CLUBのホーンセッション)
主題歌:『アルデバラン』(作詞・作曲:森山直太朗、編曲:斎藤ネコ、歌:AI)
語り:城田優
制作統括:堀之内礼二郎(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく)
櫻井賢(過去作/4号警備、透明なゆりかご)
※敬称略
今回の15分間は、倍速再生でも最後まで見るのが厳しかった
ハッキリ言って、今回の15分間は、倍速再生でも最後まで見るのが厳しかった。それ位に、違和感と淡々とし過ぎの15分間だったと言わざるを得ない。まあ、今回の感想は、これ以下でも以上でもないので、これで終了… としても良いのだが。一応、そう感じた理由だけでも、備忘録として書いておこうと思う。
最も違和感があったのが、ひなたのモノローグの多さ
今回で最も違和感があったのが、ひなた(川栄李奈)のモノローグ、いわゆる “心の声” と言うやつの、あざとい程の多さだ。そもそも、今作では、“3人のヒロイン” が登場する。その3人の中で、感情豊かで話ができるキャラだったのが、安子(上白石萌音)。何せ、英語も喋れたのだから、間違いない。
そして、最も言葉数が少なくモノローグが多かった “根暗” なキャラが、るい(深津絵里)。だから、るいは、異様な位にモノローグが多かった。まあ、現実的には「るい編=ほぼ恋バナ」だから、モノローグすら必要なかったのだが…
前回までの "ひなた" と、まるで "別人" のよう
で、始まったばかりの「ひなた編」の “ひなた” だ。私の印象では、口数の多かった “安子” よりも “ひなた” の方が、感情や思ったことをすぐに口にするキャラとして描かれて来たわけで。
回のミスコンでの舞台袖とは言え、あそこまでモノローグで感情表現した演出(演技指導)で描写されてしまうと、前回までの “ひなた” と、まるで別人のように感じてしまった。きっと、擁護派は、お喋りなのは父親似で、モノローグは母親似を表現しているなんて言い訳しそうだが。
それなら、「将来が不安なひなた」を描いた先週末あたりから、ひなたにモノローグを増やしておくべきで…
舞台袖だから「声を出せない」ことと、ひなたの心境を「モノローグ処理」することを混同した描写
これ、舞台袖だから「声を出せない」ことと、ひなたの心境を「モノローグ処理」することを、脚本と演出が混同しているのではないだろうか? 確かに、ミスコンの芝居審査中だから舞台袖で声を出すのは間違っている。
しかし、今回の流れからすれば、間違いないのは、ひなたは、舞台上で「声を出す」のが当然の設定。だから、自然に見せるなら、舞台袖でライバルに話しかけて、司会者から叱られるくらいに “元気” であることを表現するべきだったと思う。それが「ひなた編」に於ける “ひなた” の今までの描写と同一性だと思うのだが…
狙いが見え過ぎている上に、淡々とし過ぎて、全く笑えなかった
それにしても、あの「演技審査コント」のレベルで楽しんで、笑って、と言うのは、あまりにも視聴者に酷なような。それと、終盤の伴虚無蔵(松重豊)のくだりも。あまりにも、狙いが見え過ぎている上に、淡々とし過ぎて、全く笑えなかったし、楽しめなかった。
つくり手が、総いうつもりなら、それなりにメリハリをつけて描いて貰わないと。流石に、あれでは、笑えない。
あとがき
折角、親から許しが出たオーディションなのに、少し前に初めて会った “感じの悪い男性” が舞台上に突然現れたからって、審査であることを忘れて、勝手な芝居を? 虚無蔵の目に、早くも留まるのも都合良過ぎるし、虚無蔵の現実社会でも時代劇風な喋り方って?
その上、15年以上も店に貼ってあるポスターに書いてある顔が即分からない “るい” も客商売をしている店主として失格では?
とにかく、違和感だらけの15分間。これなら、『おちょやん』風に、映画村での撮影現場に偶然居合わせて、演技が認められちゃう方が、すんなり行ったのでは?
明るくなぁれ、楽しくなぁれ…(Be cheerful, be joyful...)
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/16559/
【これまでの感想】
第1週『1925-1939』
1 2 3 4 5 土
第2週『1939~1941』
6 7 8 9 10 土
第3週『1942-1943』
11 12 13 14 15 土
第4週『1943~1945』
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第5週『1946~1948』
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第6週『1948』
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第7週『1948-1651』
31 32 33 34 35 土
第8週『1951-1962』
36 37 38 39 40 土
第9週『1962』
41 42
妄想第1回『るいのための貯金』
妄想第2回『算太が町にやって来た』
第10週『1962』
43 44 45 46 47 土
第11週『1962-1963』
48 49 50 51 52 土
第12週『1963-1964』
53 54 55 56 57 土
第13週『1964-1965』
58 59 60 61 62 土
第14週『1965-1976』
63 64 65 66 67 土
第15週『1976-1983』
68 69 70 71 72 土
第16週『1983』
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