逃亡医F (第5話・2022/2/12) 感想

日本テレビ系・土10ドラマ『逃亡医F』
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第5話『真実はすぐそこに…病院に行けない不法滞在者の命と愛を救え!』の感想。
なお、原作となった漫画・作・伊月慶悟/作画・佐藤マコト『逃亡医F』は、未読〔全3巻〕を既読。
廃虚のような団地に着いた藤木(成田凌)は、荷物を盗もうとしたチュンヤン(森迫永依)やリーダーのモー(中村蒼)ら外国人集団と出会う。チュンヤンの脚には異変があり、藤木は病院へ行くよう促すが、不法滞在のため難しいという。一方、拓郎(松岡昌宏)と美香子(森七菜)は、筋川(和田聰宏)と都波(酒向芳)の救出作戦を実行。そんな中、藤木は冤罪で逃亡中だとモーらに告白する。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:漫画・作・伊月慶悟/作画・佐藤マコト『逃亡医F』
脚本:福原充則(過去作/視覚探偵 日暮旅人、あな番)
演出:佐藤東弥(過去作/校閲ガール、ハケンの品格、わたどう) 第1,2,3話
大谷太郎(過去作/ごくせん、ヤスコとケンジ、35歳の少女) 第4,5話
音楽:今堀恒雄(過去作/映画「脳男」)
主題歌:奥田民生「太陽が見ている」
逃亡劇と"縦軸" のどちらがメインなのか分からぬ状態に!?
今作について、真面目に「ドラマとして…」なんて感想を書くこと自体が、殆ど意味のないことであることは承知だが。だとしても、一応、ドラマとして見てみると…
いわゆる “縦軸” とされる、「医療・製薬業界のみならず政財界や警察にも太いパイプを持つ、バイオベンチャー企業「バイオネオ」の新薬開発の分野では世界的に有名な天才フェロー・佐々木世志郎(安田顕)が、自ら世界を変え、人々を導くことを目的に掲げている」を、強引に、主人公の逃亡劇に絡め過ぎて、もはや、逃亡劇と “縦軸” のどちらがメインなのか分からぬ状態に。
ここまで来ると、"医手一律"の主人公の設定も不要のような
更に、真面目に言うなら、逃亡劇には不必要な要素が多過ぎて、ほぼ主人公の逃亡劇は、冒頭の「これまでのあらすじ」部分と、所々で感じる程度に薄まってしまった。その上、全体の構成が、冒頭と、30分頃を直結しても良いような筋書きで、一体、何を描きたいのか、良く分からない第5話だった。
まあ、ここまで “縦軸” を強調してしまうと、主人公が古今東西の医療知識と、天才的なオペ技術、そして犯罪者でも目の前に患者がいれば治療する“”の精神を持つ脳外科医である “肝心な要素” すら必要ないような。
なぜか文句を言いつつも、楽しんで見てしまう魅力がある
ただ、普通のドラマなら、とっくに「継続視聴から離脱」しているのだが、なぜか文句を言いつつも、楽しんで見ている私がいるのが、自分自身でも不思議なくらいだ。きっと、つくり手たちも撮影現場で笑いながら演じ、撮影している風景が微笑ましく予想できるからではないかと思っている。
「何、このトンでも脚本!?」と分かっていながら、真顔で演じるキャストたちや、撮影するスタッフたちの “心意気” とでも言うのか。そんな部分に郷愁と同情と共感を覚える魅力が、なぜか今作にはあると思う。
あとがき
「モチツキモタレ」が出た途端に吹いちゃいました。もう、脚本も演出も演者も、全て織り込み済みで創っているのでしょうね。そこを、ふざけているとか、くだらないと思うなら本作とは合わないでしょうし、逆に、それを “本作らしさ” と思えるなら、意外と、ツッコミながら楽しむ逃亡エンターテインメント・ドラマとして楽しめると思います。まあ、好みは人それぞれですもんね。
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