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妻、小学生になる。 (第4話・2022/2/11) 感想 ※注釈の追加あり

2022/02/12 16:54 記事更新
妻、小学生になる。

TBS系・金曜ドラマ『妻、小学生になる。』
公式リンク:WebsiteTwitterInstagram

第4話『愛妻家VS妻のママ』の感想。
なお、原作となった漫画・漫画・村田椰融『妻、小学生になる。』は、未読。



圭介(堤真一)と麻衣(蒔田彩珠)は、貴恵(石田ゆり子)の生まれ変わりである万理華(毎田暖乃)の母・千嘉(吉田羊)と偶然会ってしまう。 想像と違い、圭介たちは「娘」としての今の家族のことが気に掛かる。翌日、圭介は万理華の小学校で球技大会があることを知り、千嘉も応援に行くに違いないと考える。そこで、千嘉と一度ゆっくり話をしようと、自分も球技大会へ行くことにする。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:漫画・村田椰融『妻、小学生になる。』
脚本:大島里美(過去作/花燃ゆ、凪のお暇、おカネの切れ目が恋のはじまり)
演出:坪井敏雄(過去作/凪のお暇、カルテット、わたナギ、恋あた、リコカツ) 第1,2
   山本剛義(過去作/凪のお暇、コウノドリ2、わたナキ、オー!マイ・ボス!、最愛) 第3
   大内舞子(過去作/「凪のお暇」AD、恋あた、TOKYO MER) 4
   加藤尚樹(過去作/コウノドリ1,2、ホワイト・ラボ、MIU404、にぶんのいち夫婦)
音楽:パスカルズ
主題歌:優河「灯火」



今回の演出は『凪のお暇』でADだった大内舞子氏が初担当

今回、演出担当が3人目に交代した。既に本作の脚本家や演出担当らスタッフ陣が、一部ではあるが熱狂的なファンを今でも持つ(私も、その一人だが)2019年秋ドラマであった、TBSテレビ系「金曜ドラマ」枠で放送された『凪のお暇』のスタッフ陣が再集結した作品なのは、ご存じの方も多いはず。

そして、今回の演出担当である大内舞子氏は『凪のお暇』では “AD” だった人。従って、再集結で遂にディレクターに格上げになったと言う訳だ。

大内氏の創る"画角"には"下手の空き"が多いのが気になった

「だから何なの?」と言われたら、それまでだが。やはり、『ディレクターの目線blog』を銘打っている当ブログとしては、演出家についてスルーは出来ない。そこで、まず気になった演出を挙げておく。

それは、カメラアングル。全体的に画面の下手(左側)が “空き気味” にする “癖” があるようだ。ちょっとしたカットは全て、そうなっているから具体的なカットを挙げなくても気付くと思うが。

要するに、画面に “メインとなる登場人物” を置いて、その上手(画面の右側)に “メインと関係のある登場人物” を配置する癖があるってこと。

決して、悪いことと決めつけはしないが、画面を構成する要素として “下手(画面の左側)” は、「登場人物の過去や不安な心理」を表現する空間として使用するのが通常の演出だし、これまでの2人の演出家は、それに則って撮影していたから、ちょっとだけ違和感になってしまった。まあ、気付かなければ、それで良いのだが…

今作初の女性演出家によって全体のバランスが均衡になった

但し、上記の点以外は、これまでの演出家では、あまり意図的に感じなかった良い演出もあった。今回は、二つだけ取り上げようと思う。

一つ目は、今作の演出担当として “初の女性ディレクター” だったのが功を奏したってこと。決して、女性蔑視や性差別をするつもりはない。しかし、男女では、特に “恋愛関係” や “親子関係” の描写については、良い意味で男女差がある。

私だけの感覚かも知れないが、男性の演出家は “ロマンチック” に、女性の演出家は “リアリティ重視” になる傾向があると思って見ている。その意味で言うと、今回のエピソードを、女性の演出家に担当させることにしたプロデューサーの判断は間違っていなかったと思う。

なぜなら、脚本に於ける物語自体が、万理華(毎田暖乃)の “言動” と貴恵(石田ゆり子)の “面影や存在感” を多めに使って、これまで若干少なめだった “ファンタジー要素” を押し出して来たから、演出で “冷静さ” を取り戻すような雰囲気づくりが成されて、バランスの良くなっていたからだ。

雰囲気が「ちょっぴり現実味のあるファンタジー」に変わった

まあ、そのために、前回までは、あくまでも「現代のお伽話風」だったが、今回から「ちょっぴり現実味のあるファンタジー」に雰囲気が変わった。まあ、この雰囲気の変化には好みがあると思う。

ただ、基本的に “非現実のお話” なのだから、“ファンタジー要素” を押し出した方が、 “子役” で推すより、ずっと、“ドラマ” らしくなったと思う。

これ、全話が何話か分からないが、恐らく今回の第4話は “折り返し” の “手前” のはず。その段階で、雰囲気を変えたのは難しい判断だと思うが、女性の演出家が担当したことも相まって、成功したと思う。

雰囲気転換に成功に一役買ったのが、劇伴の使い方(選曲)の新鮮さ

その成功に一役買ったのが、劇伴の使い方(選曲)の新鮮さだ。

18分頃の圭介(堤真一)と一緒に卵焼きを作り終えて、圭介を見送った時の課長・守屋(森田望智)の複雑な心境を表現する時の劇伴。また、40分前後の「蘇り」の本を大ヒットさせた出雲凛音(當真あみ)と友利(神木隆之介)のカフェでの会話の劇伴(注1)。48分頃の主題歌の入り方。この三か所は、明らかに今までと違った。

ちょっと違和感を覚えるような選曲で “ファンタジー要素” を増幅させたり、主題歌のスタート時とラストの雨音と雷鳴で “ファンタジー” から一気に “リアル” に物語を移行させた。

これまでの録画を見ると、意外に本作ではベタな劇伴の選曲と付け方が多かっただけに、新鮮味を感じた。と言うわけで、いろんな部分で今までとは違ったテイストを盛り込んだ第4話。中々難しい判断だったと思うが、良かったと思う。

注1:パインルさんのコメントと、その返信に書いたように、劇伴の他に、カフェの店内BGMに桑田佳祐さんの『栄光の男』が薄っすらと流れています。恐らく、「圭介と友利へのエール」ではないでしょうか?

「一気に盛り込んで来た!」が、決して悪くない!

さて、演出の話は、これ位にして。今回のエピソードについてだ。一言でいえば、「一気に盛り込んで来たな!」と言う印象だ。

生れ変った貴恵に翻弄される圭介と麻衣(蒔田彩珠)と友利に始まって。守屋課長の圭介への恋心、そこに貴恵を含めた三角関係。スポーツ万能で優しくて、父がPTA会長と言う権力と、秒殺の “タケルスマイル” を持つタケル(川口和空) への圭介の嫉妬心。万理華と友達のヒマリ(飯田晴音)との交換日記。自身が生れ変りの可能性を秘めている出雲凛音の存在。そして、万理華の母・千嘉(吉田羊)の不倫騒動や児童虐待などなど。

そのために、第3話までの「ヒューマンドラマ」らしさは、若干、影を潜めた。ただ、これを、「風呂敷を広げ過ぎ」と受け取るか、「益々面白くなって来た」と受け取るかは、好みが分かれそうだ。

因みに私は、後者だ。なぜなら、上記の複数の要素が、きちんと独立した “エピソード” として成立しているのが、面白いのだ。危うくば “散漫化” しそうではあるが、私は、ギリギリの線で “散漫化” は食い留まっていると思って見ている。まだ、第4話だし、原作もあるし、「悲喜劇」には様々な要素が入ってこそ楽しいと思っているからだ。

今作は「悲喜劇」だから、今後の"コメディ要素"に期待大!

そう、肝心なのは、今作が “恐らく” 過程だけでなく、結末を含めて「悲喜劇」であることだ。だから、 “ファンタジー要素+リアリティ要素” に加えて、絶対に “コメディ要素” は欠かせない。

その意味で、複数の独立して成立しているエピソードたちには、悲劇の要素が多い。だからこそ、今回はピンポイントでしか登場しなかった “コメディ要素” の次回以降の出番に期待したいのだ。そして、今回のように、ぼちぼち “子役” で推すドラマから離脱して、本当の意味での「小学生に生まれ変わった妻と紡ぐ家族再生の物語」になって欲しい。

あとがき

次回は、万理華と母・千嘉の関係を掘り下げて、母との関係修復に圭介たちの手を借りる… と言う展開のようですね。これ、もしかすると、圭介の「新島家」だけでなく、万理華と千嘉の「白石家」を含めた “家族再生の物語” に発展するのでしょうか?

だとすると、第5話や第6話ではなく、第4話の今回で “早い段階” で雰囲気を変えたのは、良かったように思います。次回も、期待します。

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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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