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連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」〔全112回〕 (第71回・2022/2/10) 感想

連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」

NHK総合・連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』
公式リンク:WebsiteTwitterInstagram
第71回〔全112回〕第15週『1976-1983』の感想。

 
 

 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


時は流れて1983年。ひなた(川栄李奈)は18歳になりました。高校三年生になり、同級生の一恵(三浦透子)も小夜子(新川優愛)も、ガキ大将だった吉之丞(徳永ゆうき)ですらも卒業後のことを考えていましたが、何も考えていなかったひなたは焦るばかり。そんなある日、るい(深津絵里)に回転焼き屋の店番を頼まれたひなたの元に無愛想な客(本郷奏多)がやってきて…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作・原案・脚本:藤本有紀(過去作/ちりとてちん)
演出:安達もじり(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく、おちょやん) 第1,2,4,7.8,9,13
   橋爪紳一朗(過去作/てっぱん、花子とアン、半分、青い。、エール) 第3,5,7,15
   泉並敬眞(過去作/まんぷく、スカーレット、六畳間のピアノマン) 第11
   深川貴志(過去作/花燃ゆ、とと姉ちゃん、半分、青い。、麒麟がくる)
   松岡一史(過去作/まんぷく、心の傷を癒すということ) 第10,12
   二見大輔(過去作/半分、青い。、なつぞら、伝説のお母さん) 第6,14
音楽:金子隆博(過去作/Q10、三毛猫ホームズの推理 、あいの結婚相談所)
演奏:BIG HORNS BEE(過去作/米米CLUBのホーンセッション)
主題歌:『アルデバラン』(作詞・作曲:森山直太朗、編曲:斎藤ネコ、歌:AI)
語り:城田優
制作統括:堀之内礼二郎(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく)
     櫻井賢(過去作/4号警備、透明なゆりかご)
※敬称略



"状況説明" が二日程度で終われば、我慢できる範囲だが…

前回の感想に書いた予想通りに、「ひなた編」が “1983年” となり、本格的に始まった。と言うわけで、あれこれと変化した “状況説明” が必要だから、このようになるのは仕方があるまい。

逆に、月曜日から「ひなた編」を始動させて、月曜日と火曜日あたりを “説明” に割くなら、週末の木曜日と金曜日で、粗方の “説明” を済ませて、週明けの月曜日から本編を開始した方が、ダラダラ感は払拭出来るとは思う。もちろん、これは “説明” が二日程度で終われば… の話だが。

テンポ良く進んでいるように見えるが、実際は穴ぼこだらけ

さて… と言うか、要するに “説明” だから、内容はあって、無いようなものだ。その上、今作は、肝心なところで結構大きな “時間経過” を使い過ぎるから、「またか…」と言う思いと、「この作戦でしか先に進まない…」と言うのか分からないが、間違いなのは、数週間おきに “説明ばかり” と言う印象が払拭出来ないこと。

これだから、テンポ良く進んでいるように見えるが、実際は、穴ぼこだらけで、連ドラなのにエピソードが繋がらないと言う、ほぼ破綻状態になってしまう。今回を見ても、その感じは払拭出来なかった…

"1983年" と言う世相を映像の中に盛り込んだのは悪くない

ただ、悪いところばかりではない。例えば、自画自賛も入って入ってはいるが、朝ドラ史上、不朽の名作である『おしん』を取り上げて、それなりに… リスペクトしたことは良いことだ。それに、“1983年” と言う世相を映像の中に盛り込むのも、子役のひなた時代で世相をうまく盛り込み済みだったから、その時代を知る者としては懐かしかった。

電車の車窓の外を現代の自動車が走ったままなのは頂けない

但し、関東生まれ育ちだから間違っているかも知れないが。京都市内を走る京福電気鉄道嵐山本線(「通称:嵐電」だと思う)が11分過ぎに登場するが、1980 年代の車窓の外に、現代の「トヨタ・プリウス」や「ダイハツ・ミライース」が堂々と走ったまま放送されたのには、呆気に取られた。

以前にも、かも川の河川敷のシーンでも現代が映り込んだことがあった。演出家がやる気になって、予算と時間と拘りさえあれば消せるのに、やらなかったのが本作。こう言う “手抜き” を罷(まか)り通しているうちは、まだまだ安心して見ていられない(残り4割も無いのに…)

"安子" がやって来たことに対しての"敬意"や"尊敬"も無い

まあ、終わったことを振り返っても意味は無いが。そもそも、「るい編」に入ってから、ひなたの子役時代の「ひなた編<序章>」に掛けて、本作が描くべき「家族の物語」すら、まともに描けていない。

その上、最初の「安子編」で、今作に散りばめた、本作らしさを示す「英語」、「英会話」、「ラジオ」、「ラジオ英語講座」、「和菓子」なども、殆ど “本作らしさ” とはかけ離れた存在でしか描かれず、ほぼ「安子編」を利用していない。

従って、結果的に “祖母” に当たる “安子” がやって来たことに対しての “敬意” や “尊敬” も無いのが、今作の現状だ。

最初から、ひなたとるいの"ダブル・ヒロイン"で「ひなた編」を中核にすれば良かったのでは?

こんなことになるなら、最初から、「安子編」は無しで、「ひなた編」を中核にして、ひなたの幼少期を描く「るい編」を序章にして、ひなたと、るいの “ダブル・ヒロイン”、“ダブル主人公” にすれば良かったのだ。

そうすれば、見ての通り、「英語」、「英会話」、「ラジオ」、「ラジオ英語講座」、「和菓子」が無いのだから、<回転焼き屋の夫婦に、父親譲りの時代劇好きの娘が生まれた朝ドラ>になったと思う。もちろん、父親が “ヒモ状態” だから、夫婦、母と娘、父と娘と言う “家族” も、しっかり描けるだろうし。

それをやらずに、中途半端に、時々「安子編」を引っ張り出して来て、「英語」、「英会話」、「ラジオ」、「ラジオ英語講座」、「和菓子」だけでなく、「I hate you !」と「額の傷」だけ、チョンチョンと物語に乗せては引っ込めるから、連ドラとしての面白味を感じ難いのだ。

桃太郎の成長に"家族の愛情"を感じられるように描けば…

今回だって、確かに、桃太郎(野﨑春)の成長を強調していたが、物理的に、体格的には成長したが、その成長に “家族愛” が感じ取れなかった。まあ、妊娠中から粗雑にしか描かれて来なかった第二子が、前回の終わりで破水して、最後の写真で誕生したから、こちらも思い入れは無いのだが。

それでも、「家族の物語」なのだから、多くの “説明” が必要なのは分かるが、最優先すべきは「大月家の “愛情”」だと思う。そこを、丁寧に描けば、だいぶ「ひなた編」本格始動の第1日目の印象は良くなったと思う。

あとがき

う~ん、ほぼ「先が気にならない第1日目」のまま、終わってしまった感じです。あれこれ、仕掛けはあるのでしょうが、これまでず~っとこんな感じだったので、「それがどうなの?」と言う思いになってしまいます。

それと、気になったのは、母の娘への愛情が、「安子編」、「るい編、そして「ひなた編」と進む度に薄まっているように感じることです。かと言って、親の愛情とは別に、自立する娘を印象的に描いているわけでもないですし。

なんか、全体的に、何を描こうとしているのか、ほわ~んをして分からない「ひなた編」が始まった。そんな気持ちです…

明るくなぁれ、楽しくなぁれ…(Be cheerful, be joyful...)


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妄想第2回『算太が町にやって来た』
第10週『1962』
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第15週『1976-1983』
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Author : みっきー

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★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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