相棒 season20 (第15話・2022/2/9) 感想

テレビ朝日系・『相棒 season20』
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第15話『食わせもの』の感想。
右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は転落死が起きたマンションを訪ねる。過去に捕まった詐欺師の平井(風間杜夫)が、出所後に管理人として働いていたが、その平井はマンションで薬物の受け渡しを行う昔なじみの詐欺師・工藤(玉置孝匡)らに脅され、空き室宛てに送られ消えた薬物を捜す羽目に陥っていた。平井から転落死について聞いた右京は、何かが起きていると感づく。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
●脚本:山本むつみ/演出:橋本一(敬称略)
「また?」と思わなければ、それなりに楽しめるネタだが…
『相棒season15』の第4話『出来心』に登場した、表向きは「NPO法人青空らくだの会」の会長を装った詐欺師だった平井(風間杜夫)を今期に登場させると言うアイデア自体は、長期シリーズならではのアイデアで悪くない。
その上、既視感のあるネタではあるが、きちんとドンデン返しも用意されており、「また?」と思わなければ、それなりに楽しめるネタであることは間違いない。
序盤と中盤以降のエピソードに殆ど繋がりが無いし…
ただ、全体の構成を考えると、序盤の殺人事件が、中盤以降の展開に特命係が捜査する “きっかけ” 以外の役割が殆ど無かったような。これなら、薬物を奪い合うことと、互いを騙し合うことだけで、良かったのでは? それなら、いっそのこと親子だって、実は “詐欺の相棒” だった… と言う設定の方が、既視感は払拭出来たかも?
流石に、右京の "後出しジャンケン" が過ぎる!
とは言え、流石に、「桜田美月」になりすましていた女・梅田真知(関谷奈津美)については、右京(水谷豊)の “後出しジャンケン” が、やり過ぎって感じ。実際、劇中でも強引に過去の詐欺事件を引っ張り出して、詐欺師であることを繋げているが、別に無くても物語は、右京が不審に思うだけで良いわけで。
それこそ、捜査一課か角田課長たちが、以前の闇カジノの捜査の継続案件として、真知を捜索していたとかなら納得できるが、それも無いし。結局は、薬物を取るか取られるかの争奪戦を描けば済むだけの展開なのだから、ストレートにそれだけを描けば良かっただけってことだ。
あとがき
これ、あれこれ、築40年のマンションとか、住人たちの生活とか、あれこれ “描く必要のない日常” まで描き過ぎたと思います。単純に、平井の出所を知った特命係が平井を訪れたら、何やら、怪しい雰囲気を嗅ぎ付けるだけで良かったような。
やはり、盛り込み過ぎと、後出しジャンケンなんかで辻褄合わせするなら、ストーリー自体をもっと単純にした方が良かったと思います。
※2月16日の放送はお休みとなります。
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