連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」〔全112回〕 (第70回・2022/2/9) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』
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第70回〔全112回〕/第15週『1976-1983』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
初恋の相手・ビリーとひと言も話せなかったひなた(新津ちせ)。ラジオ英語講座で勉強していたのに、記憶の奥底に眠ってしまったフレーズは口から出てきませんでした。ずっと勉強を続けていたら話せたかもしれなかったのに、と後悔するひなたを、るい(深津絵里)は優しく慰めるのでした。あくる日、回転焼き屋「大月」に驚くべきお客さんが現れます!
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作・原案・脚本:藤本有紀(過去作/ちりとてちん)
演出:安達もじり(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく、おちょやん) 第1,2,4,7.8,9,13週
橋爪紳一朗(過去作/てっぱん、花子とアン、半分、青い。、エール) 第3,5,7,15週
泉並敬眞(過去作/まんぷく、スカーレット、六畳間のピアノマン) 第11週
深川貴志(過去作/花燃ゆ、とと姉ちゃん、半分、青い。、麒麟がくる)
松岡一史(過去作/まんぷく、心の傷を癒すということ) 第10,12週
二見大輔(過去作/半分、青い。、なつぞら、伝説のお母さん) 第6,14週
音楽:金子隆博(過去作/Q10、三毛猫ホームズの推理 、あいの結婚相談所)
演奏:BIG HORNS BEE(過去作/米米CLUBのホーンセッション)
主題歌:『アルデバラン』(作詞・作曲:森山直太朗、編曲:斎藤ネコ、歌:AI)
語り:城田優
制作統括:堀之内礼二郎(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく)
櫻井賢(過去作/4号警備、透明なゆりかご)
※敬称略
どうやら、放送されていない"大月家の日常" が、てんこ盛りにあるらしい…
水曜日だし、次回から○○するから、今回は “子役最後の日” として、それなりに見せて来ると期待はしていたが、主題歌明けから、ツッコミしかなかった。
るい「お姉ちゃんになるからて ずっと ええ子にしてたやない」
えっ!? そうだったっけ? どこを、どう見て、どう解釈さすれば、るい(深津絵里)は、ひなた(新津ちせ)に、こんなことを言えるのか?
錠一郎「いつから そんな子になったんや」
えっ!? ず~っと、登場した時から、ひなたは、こんな感じの子だったような(笑)
錠一郎「お母ちゃんにも 回転焼きにも 謝れ!」
おいおい、10年以上も働かず、回転焼きもろくに焼けず売れず、トランペットも忘れた錠一郎(オダギリジョー)こそ、妻と回転焼きに謝るべきでは?(苦笑)
とにかく、他の部分でも、ツッコミどころが満載で、それを列記するだけでも大変な作業になるから、ここで止めておくが。どうやら、放送されていない “大月家の日常” が、てんこ盛りなのだと、好意的に解釈することにした。
"連ドラ"として破綻している状態で、ここまで粗雑な描写と不連続なエピソードが続いたら復旧不可能か…
いや、これでも、好意的に解釈しようと言う気持ちは、まだまだあるから、スタッフやキャストが頑張っているのは分かる。
しかし、既に「祖母、母、娘の三世代、100年を描く家族の物語」としても、「日本のラジオ放送開始とともに始まった英語講座の歴史を描く朝ドラ」としても、そして最も重要な “連ドラ” として破綻している状態で、ここまで粗雑な描写と不連続なエピソードが続いても、もはや復旧不可能ではないか? と、今回を見て感じてしまった。
感動的に描こうとし過ぎて、逆に"粗雑"で"繊細"に見えない
特に、困ったのは、今回のほぼ全ての要素が、最初に書いた台詞群と同様に、ドラマチックに、感動的に描こうとし過ぎて、逆に “粗雑” で “繊細” に見えなくなっていることだ。これは、ここ数週間で最大級だと思うくらいに、気になってしまった。
例えば、7分頃の河川敷での「るいとひなたの会話」だが。「るいが、ひなたを優しく慰める」のを強調したいがために、わざわざ撮影が大変な「夕景の屋外ロケ」を選択したのだろうが、ハッキリ言って、「ひなたの部屋」で十分だ。
妊婦が砂利だらけの河川敷を歩く不自然さの方が、遥かに勝ってしまっていた。いや、むしろ「夕日が差し込む、ひなたの部屋」の方が、最初に書いた “ひなたへの錠一郎の愛情” の台詞を自然に感じさせたと思う。
流石に、あり得ないことばかりで、ツッコミ切れない…
その他にも。。。売れ残りの回転焼きを、家族で食べるならまだしも、閉店後にわざわざ火を点けてゼロから回転焼きを焼くと言う不自然なエピソードを入れて、家族愛を描こうと無理したり。有料サイン会をする程の有名時代劇俳優が、マネージャーや付き人でなく本人登場で「大月屋」に直行して来るとか。
時代劇スターが来るのをGPSで察知したかのように、タイミングよく産気づいて、近所の人たちがいるのに、桃山剣之助(尾上菊之助)が病院に連れて行くのを申し出るとか。もう、ハッキリ言ってメチャクチャ。流石に、あり得ないことばかりで、ツッコミ切れない…
あとがき
「最後の写真」を「京都市 北区 大月ひなた」にしたのも、完全に上滑りしてますね。こんな水曜日ですが水曜日なので、次回の木曜日から時間経過するんでしょうね。大丈夫かなぁ…
下記の動画で、川栄李奈さんが演じる “ひなた” が登場する『カムカムエヴリバディ』の雰囲気が分かります。どうやら、またまた別のドラマみたいに見えますが…
明るくなぁれ、楽しくなぁれ…(Be cheerful, be joyful...)
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/16539/
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