連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」〔全112回〕 (第67回・2022/2/4) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』
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第67回〔全112回〕/第14週『1965-1976』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
映画村から帰ったひなた(新津ちせ)は、クラスメイトの小夜子ちゃんのように英語が話せるようになりたいと思うようになります。ただ、回転焼きの売り上げが落ち込んでいる今、大月家には英語教室に通うようなお金はありません。しかし、錠一郎(オダギリジョー)に相談したところ、「お父ちゃんに任せろ」と頼りがいのある台詞(せりふ)が。と、錠一郎がポケットから取り出した札束を見たひなたは喜ぶのですが…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作・原案・脚本:藤本有紀(過去作/ちりとてちん)
演出:安達もじり(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく、おちょやん) 第1,2,4,7.8,9,13週
橋爪紳一朗(過去作/てっぱん、花子とアン、半分、青い。、エール) 第3,5,7週
泉並敬眞(過去作/まんぷく、スカーレット、六畳間のピアノマン) 第11週
深川貴志(過去作/花燃ゆ、とと姉ちゃん、半分、青い。、麒麟がくる)
松岡一史(過去作/まんぷく、心の傷を癒すということ) 第10,12週
二見大輔(過去作/半分、青い。、なつぞら、伝説のお母さん) 第6,14週
音楽:金子隆博(過去作/Q10、三毛猫ホームズの推理 、あいの結婚相談所)
演奏:BIG HORNS BEE(過去作/米米CLUBのホーンセッション)
主題歌:『アルデバラン』(作詞・作曲:森山直太朗、編曲:斎藤ネコ、歌:AI)
語り:城田優
制作統括:堀之内礼二郎(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく)
櫻井賢(過去作/4号警備、透明なゆりかご)
※敬称略
今回は、るいが妊娠していることを描こうしている意図が、きちんと映像で見えた
面白いかどうかは、個人の好みの問題として…
前々回で、るい (深津絵里)が妊娠していると明かしたのに、前回では、ほぼ妊娠しているようには見えなかった。しかし、今回では、子供が生まれると言っていたし、映像的にも妊婦らしいメイクと衣装になっており、るいの妊娠が、ただの1回だけのネタ振りでなく、継続した事象であることを、描こうとしているのは分かった。
まあ、おなかが大きいことを、これ見よがしに… と言う唐突さはあるものの、まあ、映像で見せるのは悪くない。その程度だが…
今回は、"ケガ"と"赤螺吉兵衛の謝罪"を重ね、"ラジオ"と"ラジオ英語講座"で、ケジメを付けた
また、「過去を利用しない」、「過去と繋がりが無い」のが今作の “当然” だと思って来たが。今回は、ひなた(新津ちせ)の空瓶の取り合いによる “ケガ” と、るいの交通事故による “ケガ” を重ねて来た。更に、少年期の赤螺吉兵衛(石坂大志)と、今の赤螺吉兵衛(堀部圭亮)の謝罪も、過去と重ねている。
これらを含めて、ここ最近の今作では、珍しくシリアスな部分とコミカルな分を混ぜて、更に過去と重ねて、連ドラらしい楽しさを創出しようと言う描写になっていた。その上、最終的に、“ラジオ” と “ラジオ英語講座” にまで繋げて、金曜日としては、それなりの “けじめ” がついた形で終わったのは間違いない。
面白いかどうかは、個人の好みの問題として…
るいの回転焼き屋「大月屋」は、福引大会に協賛していないのか?
ただ、ここ最近の中では “マシ” な15分間と言える今回ではあるが、気になる点も当然、ある。
まず、商店街の福引大会の件。まあ、朝ドラで細かいことを突っ込んでもしょうがないし、回転焼き屋の売り上げが好調でないのが理由かも知れないが。るいの回転焼き屋「大月屋」は、福引大会に協賛していないのだろうか? そこが違和感。普通なら、商店街にある店なのだから、参加しているのが当然だ。
「大月屋」も福引大会に協賛しているのを利用して、親子のやり取りを描いたら良かったのに…
そこで、「大月屋」が福引大会に協賛していると言う設定を利用して、ひなたに家や店の手伝いをさせて、お駄賃で駄菓子を買うとか、自分の家の回転焼きも “無料で自家消費” させずに、ひなたに買わせて、プータローの錠一郎(オダギリジョー)と一緒に補助券集めをした方が、親子のやり取りにもなるし、錠一郎がプータローな状況にも意味が出て来るのではないだろうか?
わざわざ吉之丞(石坂大志)と喧嘩沙汰を起こさなくても済んだはずでは? まあ、ひなたが “おてんば” であることや、そののちの “ケガ” へ最短距離で繋げたいのは理解はするが。しかし、やはり、「家族の物語」としては、過去と繋げるのも大切だが、親子のやり取りの描写の方が大切だと思う。
31歳で、25年以上も前の記憶を明確に覚えているか…
もう一つ、気になったのは、終盤での「るいの英語への記憶」のこと。るいは、1944年(昭和19年)9月14日生まれ。劇中の時間が、現在、1976年3月頃だから、まだ31歳だ。31歳で、25年以上も前の記憶を明確に覚えているか… と思うのだ。もちろん、「三つ子の魂百まで」と言う諺もあるが。
裕福な雉真家の祖父が、るいを英語塾に通わせている設定があったら…
こう言う部分も、今週の感想で何度か書いている、ほぼ疎遠になっているのが不思議でしょうがない雉真家を利利用したら良かったのだ。例えば、裕福な雉真家の祖父・千吉 (段田安則)が、英語に興味関心を持っている “るい” を、るいが家出をするまでの一定期間でよいから、英語塾のような所に通わせているだけで良かった。
そうすれば、るいが英語をペラペラ話せなくても、英語塾に通っていた記憶は残っていても不思議でなくなったのだ。もちろん、「ラジオ英語講座」も大切だ。しかし、英語塾に通いながら「ラジオ英語講座」を聞いて更に勉強している設定を描いておけば、より記憶が鮮明に戻って来るのが自然になる。
まあ、それ以前に、ロバート(村雨辰剛)の英語教室に通っていることを、しっかりと印象付けるように描写しておけば済んだ話だが…
今更、ラジオ? である。テレビが当然の時代にラジオ?
また、英語関連の違和感を言うなら、今更、ラジオ? である。テレビが当然の時代にラジオ? ってこと。
いや、るいと同年代の私が言うのだから、ほぼ間違いないと思うが、10歳の頃には既にテレビはあったが、それこそ自営業の家では、仕事をしながらラジオを聞くのが日常だった。その意味で、むしろ「大月屋」が店先でラジオを流していないことの方が、不自然。だって、ラジオに親しみがあると言う記憶が鮮明だと描いたのだから。
るいの深い溜息と共に言った「はぁ~。良かった」の意味を、もっともっと明瞭に描くべきだった
う~ん、それを言ってしまうと、7分頃に、帰宅してきた “ひなた” を抱きしめた “るい” が、深い溜息と共に言った「はぁ~。良かった」が、お金のことなのか、ケガのことなのか、顔の傷のことなのか、もっと印象的に描いても良かったと思う。
確かに、台詞では「顔 切ってたら どないしよか思ったわ」と言っていたが。やはり、るいの感情描写は、常に曖昧だから、強調しても良かったかなと。もちろん、普通のドラマなら、今回の描写で十分なのだが…
あとがき
とにかく、面白いかどうかは、個人の好みの問題として…。今回は、唐突ではありますが、ひなたの “ケガ” から、ひなたの「お母ちゃんのこれ 旗本退屈男みたいで かっこええな」に上手く繋げて、時代劇と英語、ラジオ英語講座にも繋げて来たな、と思います。これを、「ケガの功名」とでも言うのでしょうかね(面白いかどうかは、個人の好みの問題として… 失笑)
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/16527/
【これまでの感想】
第1週『1925-1939』
1 2 3 4 5 土
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