ファイトソング (第4話・2022/2/1) 感想

TBS系・火曜ドラマ『ファイトソング』
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第4話『突然のキスで恋が終了!?君に届け、出会って初めて出来た曲』の感想。
デートを通して気持ちが動くのを感じる花枝(清原果耶)。一方、少し焦った自分を反省した芦田(間宮祥太朗)は、花枝が目を留めた人形をプレゼントしたいと切り出す。2人を見守る慎吾(菊池風磨)と凛(藤原さくら)は、そのやりとりの中で一瞬見せた花枝の表情に違和感を抱く。後日、仕事で芦田の自宅を訪れた花枝は、マネジャーの弓子(栗山千明)、元バンド仲間の薫(東啓介)と遭遇する。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:岡田惠和(過去作/ひよっこ、最後から二番目の恋、少年寅次郎、姉ちゃんの恋人、虹色カルテ)
演出:岡本伸吾(過去作/隠蔽捜査、インハンド、病室で念仏を、恋あた…) 第1,2話
石井康晴(過去作/花より男子シリーズ、テレウスの船、逃げ恥、ドラゴン桜2) 第3話
村尾嘉昭(過去作/アンナチュラル、Nのために、死にたい夜にかぎって、最愛) 第4話
音楽:大間々昂(過去作/地味にスゴイ!校閲ガール、ブラックリゲンジ、お金の切れ目が゙恋の始まり)
主題歌:Perfume「Flow」
村尾嘉昭氏の演技指導で、清原果耶さんの"花枝"の役作りへの迷いが取れた感じがした
明らかに、花枝(清原果耶)の雰囲気が、第3話でと異なって見えたのが、この第4話。と言うか、清原果耶さんが “花枝” と言う登場人物を演じることに迷いがなくなったという感じが近い。恐らく、清原さんに “花枝” と言うキャラの方向性を的確に演技指導で示したのだろうと想像したら、演出家が、今作は初担当の村尾嘉昭氏に交代していた。
上記の過去の担当作品一覧を読めば分かるが、他の2人とは明らかに作品群が “人間性を描くタイプ” で成功している。従って、村尾氏の演技指導で漸く、清原さんが納得できる “花枝” が見つかったのだと思う。
第4話では少々遅いような気もするが、演者がキャラを固めるのは良いことだし、そのために、主人公がブレなくなるなら、ドラマとしては正常進化を遂げていると言って良いと思う。
人間味のある"花枝"のキャラクターが、漸く確立したような
さて、その清原さんが納得できて、見つけた “花枝” が、恋愛相手としては “面倒くさい” が、ギリギリの線で “こちらがイライラで切れない” ような女性像だ。八方美人ではなく、憎めない愛想があって、でも、どこかイラっとさせたり、面倒くさいと思わせる人間味を持った人。それが、確立し始めたのだと思う。
まあ、この人物設定は、朝ドラ『おかえりモネ』の主人公・百音と酷似するのが難点ではあるが、一度演じているから、若干の違いを添えるのは清原さんなら出来るだろうし。少なくとも今回は出来ていたと思う。これが、本作の “リスタート” となることを願うばかりだ。
これくらい、のんびりと進む恋バナも、たまには良いものだ
さて、ドラマのストーリーとしては、予想通りの予定調和だ。次回の連ドラとしての折り返し地点のための、助走部分。まあ、それに1時間を割くのは、どうかと思うが。でも、それなりに、予定調和で進むストーリーとしては、「“恋する” って、こんな感じだったのかなぁ」と、オジサンには思い出させてくれる展開にはなっていた。
その意味で、若年層には “胸キュン” にしても、“当て馬の使い方” にしても、最近の恋バナに慣れていると、物足りなく感じるかも知れない。しかし、これくらい、のんびりと進む恋バナも、たまには良いものだ。あざとさも無いし、煽ることも殆ど無いのは…
あとがき
で、予告編では、この流れで失恋するわけですね。やや、強引ですが、そのまま進むとタイトルの『ファイトソング』では無くなってしまうので、主人公は恋と病気の両方で紆余曲折するってことなのでしょう。まあ、そうなるしかないのが、今作が予定調和に見える欠点ですが。
それでも、逆に見れば、ベタな恋バナであるわけで。その意味では、悪くないと思います。希望としては、最終回まで、もう一捻り、欲しいところですが…
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