わげもん~長崎通訳異聞~〔連続4回〕 (第4話/最終回・2022/1/29) 感想

NHK・土曜ドラマ『わげもん~長崎通訳異聞~』
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第4話/最終回〔連続4回〕『光さす海』の感想。
壮多(永瀬廉)は再会した神頭(髙嶋政宏)に長崎を出ようと誘われる。壮多は自らの、老通詞殺しの疑いを晴らそうと出島に向かい、政治と交易を一手に握る家老の周田(武田鉄矢)に会う。神頭の船は不審な外国船として長崎を去るよう命じられていた。神頭の壮絶な過去を知り行動をともにしようとする壮多。奉行所の交渉役としてやって来た森山(小池徹平)は言葉をつくし壮多を説得する。失踪した父のさらなる真実に壮多の決断は…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:宮村優子(過去作/花燃ゆ、相棒S14-14、相棒S15-9、アシガール)
演出:盆子原誠(過去作/カーネーション、とと姉ちゃん、おちょやん) 第1,最終話
梛川義郎(過去作/純と愛、べっぴんさん、おちょやん) 第2,3話
音楽:森悠也(過去作/ウルトラマンタイガ)
語り:クリス・ペプラー
分かり易くするための"説明"が多過ぎたのが、詰め込み過ぎ感を助長したような…
遂に、〔連続4回〕が完結した。第4話(最終回)を含めて、“歴史モノ” が苦手な私でも、それなりに楽しめたし、“ドラマ” としても決して悪いとは思わない。
ただ、気になったのは、1つは、“縦軸” はもとより、その他のエピソードを含めて、明らかに詰め込み過ぎだった。そして、そもそも、エピソードが多い上に、私のような “歴史モノ” が苦手な私でも、それなりに楽しめるための配慮だとは思うが、説明も多過ぎた。
結局、説明を多くして分かり易くするために、本編に割ける時間が少なったのを計算せずに、そのまま描き切ったと言う印象だろうか。
"字幕"と"外国人との交流"は、最後まで難しさを払拭出来なかったか…
更に、これも、「どっちを取るべきか?」に繋がってしまったのが、外国語の扱い方。
ドラマの設定を考えれば、当然、外国語がたくさん出て来るのは当然のこと。ただ、その分だけ “字幕” を読むと言う行為が増えてしまい、日本語の演技と字幕を同時に理解しなくてはならなくなり、結果的にドラマを気軽に楽しむことを若干だが阻害したのも間違いない。
外国人たちとの交流についても、「歴史」とは別に、分かり難い演出が使用されており、結果的に、「歴史」のハードルは超えたが、その他の部分で、分かり難さが残ったのも残念なところだ。
長崎で、通訳の主人公が、身の回りで起こる出来事に、次々と向き合っていく"日常"を描くだけで良かった
そして、全4話を見終えて感じたのが、『わげもん~長崎通訳異聞~』のタイトル通りに、長崎で、通訳をしている主人公が、身の回りで起こる出来事に、次々と向き合っていく “日常” を描くだけで良かったと思う。
「父親捜し」が、ドラマの “縦軸” であり、主人公の行動のエネルギーなのは分かるが、無くても成立する “縦軸” なら、いっそ無い方が、スッキリしたのに。まあ、とにかく、〔連続4回〕しか無いのに、様々な要素を盛り込み過ぎだったと思う。
あとがき
永瀬廉さんのファンのことも考えて、もっとエピソードを絞り込んで、彼の出番を増やして、彼が発する外国語と行動をもっと分かり易くしたら良かったと思います。そして、全体の世界観が悪くなかっただけに、興味深いい舞台である「長崎」と「通詞」を描くだけで良かったと思います。
劇中に「続編を作りたい」ようなスタッフの意図を感じましたが、それなら、もっとシンプルに焼き直して欲しいです。
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/16511/
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