連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」〔全112回〕 (第59回・2022/1/25) 感想 ※追記あり

NHK総合・連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』
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第59回〔全112回〕/第13週『1964-1965』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
錠一郎(オダギリジョー)を信じると心に決めたるい(深津絵里)は、献身的に錠一郎が泊まる宿に通い続けます。ただ、錠一郎はその気持ちを受け入れることができません。そんなある日、ラジオから流れる“On the Sunny Side of the Street”を聞いたるいは、いてもたってもいられなくなり、錠一郎の元に駆けつけます。そこにいたのはトミー(早乙女太一)。一緒に病院に行く予定だったのですが…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作・原案・脚本:藤本有紀(過去作/ちりとてちん)
演出:安達もじり(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく、おちょやん) 第1,2,4,7.8,9,13週
橋爪紳一朗(過去作/てっぱん、花子とアン、半分、青い。、エール) 第3,5,7週
泉並敬眞(過去作/まんぷく、スカーレット、六畳間のピアノマン) 第11週
深川貴志(過去作/花燃ゆ、とと姉ちゃん、半分、青い。、麒麟がくる)
松岡一史(過去作/まんぷく、心の傷を癒すということ) 第10,12週
二見大輔(過去作/半分、青い。、なつぞら、伝説のお母さん) 第6週
音楽:金子隆博(過去作/Q10、三毛猫ホームズの推理 、あいの結婚相談所)
演奏:BIG HORNS BEE(過去作/米米CLUBのホーンセッション)
主題歌:『アルデバラン』(作詞・作曲:森山直太朗、編曲:斎藤ネコ、歌:AI)
語り:城田優
制作統括:堀之内礼二郎(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく)
櫻井賢(過去作/4号警備、透明なゆりかご)
※敬称略
この先、京都で話が進んで行くのは、ほぼ間違いないだろう
冒頭、ベリー(市川実日子)がクリーニング店にやって来て、名前を「野田一子(のだ いちこ)」と書いて、更に “京都” を不自然な位に盛り込んで来たから、この先、京都で話が進んで行くのは、ほぼ間違いないだろう。もう少し、自然にやったら良いと思うが。ただ、それこそ贅沢な話。
※追記:2022年1月25日 18:45
やはり、もっと「安子編」で子ども時代の"るい"を描いておくべきだった
今回を見て思ったのは、やはり、もっと「安子編」で、子役の “るい” と「On the Sunny Side of the Street(邦題:ひなたの道を)」の関係を強調しておくべきだったし、“るい” の名前の語源についても、父・稔の思いと共に描いておくべきだったと思う。
今回は、「描けば良かった事」を、物凄い勢いで集めて、並べて、15分間に詰め込んだ!
ただ、過ぎたことを話してもしょうがない。今から撮影終了した出演者を集めて、再撮影することもほぼ不可能。だから、無いものねだりしても無駄。そのことは、もしかすると、今回を見た限りでは、漸く、脚本家が気付き始めた感じがする。そして、そのことを演出家が必死に補強しようとしているように感じた。
要するに、「描けば良かった事」である、子ども時代の “るい” の感情や、「♪サニーサイド」への思い。母・安子との思い出などの本来の “必須パーツ” の数々を、物凄い勢いで集めて、並べて、15分間に詰め込んだのだ。
"電波"も"波音"も、何かを媒介にしないと伝わらない存在
そして、その中でも、最重要な錠一郎(オダギリジョー)と るい(深津絵里)を結び付けるのに “必須パーツ” である「♪サニーサイド」への思いを、先日の海辺での回想シーンを再利用して、演出して見せ、聴かせた。
ラジオの “電波” が伝える「♪サニーサイド」と、海辺の “波の音” を背景にして口ずさむ「♪サニーサイド」に共通するのは “波”。“波” は、何かを媒介にしないと伝わらない存在だ。そして、振動や変化が、周囲の部分に次々に伝わっていく現象でもある。
ラストシーンは、「るい編」の主人公が"るい" の手に戻って来るための重要なシーンだった…
きっと、演出家はそのことを利用して、ラジオから聞こえた音から、海辺に繋げて、デュエットのように口ずさむ「♪サニーサイド」で、るいと錠一郎の気持ちの振動や変化を描いたのだ。「泥縄」と思われるかも知れないが、過ぎたことに拘るより、残された「るい編」が、どこまで説得力を持って進むかの方が、連ドラとしては重要なこと。
その意味で、二人の “涙” がシンクロしたのも、デュエットのように口ずさむ「♪サニーサイド」も、先日書いたように、「るい編」の主人公が “るい” の手に戻って来るための重要なシーンだったと思う。
あとがき
今回は、ちょっぴりロマンチックな解釈をしてみました。と言うか、演出が、そうなっていましたよね。とにかく、るいが、原動力となって、ジョーも、物語もけん引して行く感じを、二日連続で感じ取れたのは良かったです。
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/16496/
【これまでの感想】
第1週『1925-1939』
1 2 3 4 5 土
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6 7 8 9 10 土
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第9週『1962』
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妄想第1回『るいのための貯金』
妄想第2回『算太が町にやって来た』
第10週『1962』
43 44 45 46 47 土
第11週『1962-1963』
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第12週『1963-1964』
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第13週『1964-1965』
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