連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」〔全23週〕 (第12週/土曜日版・2022/1/22) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』
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第12週『1963-1964』の
『土曜日版』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
るい(深津絵里)の応援を受けながら、関西一のトランぺッターを選ぶコンテスト出場への準備を進める錠一郎(オダギリジョー)だったが、ラジオから「勝者はトミー北沢(早乙女太一)に違いない」という予想を聞いて自信を無くしてしまう。そこで、映画館主の西山(笑福亭笑瓶)の勧めで気分転換に映画を見に行くことになったるいと錠一郎だったが、その映画がとんでもない内容で…。そして迎えたコンテスト当日、応援にでかけようとしたるいの元にジョーが慌てて飛び込んでくる。見ると、シャツにケチャップがべっとり…。ジョーとトミー、果たして勝者は!?
---上記のあらすじは[公式サイト]より引用---
原作・原案・脚本:藤本有紀(過去作/ちりとてちん)
演出:安達もじり(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく、おちょやん) 第1,2,4,7.8,9週
橋爪紳一朗(過去作/てっぱん、花子とアン、半分、青い。、エール) 第3,5,7週
泉並敬眞(過去作/まんぷく、スカーレット、六畳間のピアノマン) 第11週
深川貴志(過去作/花燃ゆ、とと姉ちゃん、半分、青い。、麒麟がくる)
松岡一史(過去作/まんぷく、心の傷を癒すということ) 第10,12週
二見大輔(過去作/半分、青い。、なつぞら、伝説のお母さん) 第6週
音楽:金子隆博(過去作/Q10、三毛猫ホームズの推理 、あいの結婚相談所)
演奏:BIG HORNS BEE(過去作/米米CLUBのホーンセッション)
主題歌:『アルデバラン』(作詞・作曲:森山直太朗、編曲:斎藤ネコ、歌:AI)
語り:城田優
制作統括:堀之内礼二郎(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく)
櫻井賢(過去作/4号警備、透明なゆりかご)
※敬称略
るいの出番を寄せ集めても、所詮は今週の主人公は錠一郎にしか見えない
今週の「ダイジェスト版」だが。予想通り、るい(深津絵里)が出演しているカットを集めただけだった。しかし、それでも、今週の主人公は、錠一郎(オダギリジョー)にしか見えないのが、今作の現状。
良くないのは、脚本と演出の両方だ。脚本が、錠一郎を前面に押し出して描くのもどうかと思うが、それ以上の役割や存在感が、るいに与えていない。だから、演出家も、るいに何か主人公らしいことをやらせることが出来ない。従って、今回のような「ダイジェスト版」しか作れないのだ。
せめて、母の安子と、マスターの定一を仲介役にして、二人の"運命"を描いていたら…
もう少し掘り下げるなら、もしも、錠一郎が るいの “将来の伴侶” であるなら、彼のバックボーンを描くこと自体は間違っていない。そして、るいが “額の傷” のせいで引っ込み思案な人柄になって、能動的に動くキャラに出来ないと言うのも分からなくもない。
しかし、以上の2つと、二人が “運命的な出会い” をすることをドラマチックに描かないのは、全く違うこと。せめて、母の安子と、マスターの定一を仲介役にして、二人の “運命” を描いていたら、また違った印象になったと思うが、時すでに遅し…
あとがき(その1)
※予告編の内容に “一部” に “ぼんやり” と触れます。
番組予告や番宣でも既知のことでしたし、「安子編」で異常な位に強調していたため、予告編のようなストーリーになることは分かっていましたが。だからこそ、クリーニング店で油を売っている暇があったら、様々な描き方で、もっと絡ませておくべきだったと思います。
だって、「安子編」に於いて、安子と るいは大阪で生きていくために “あれ” を作って、行商して、他の店に卸売もしていたのですよ。だったら、一度でも良いから、クリーニング店の夫婦や、映画館館長、ジャズ喫茶で “あれ” を食べさせて、るいの腕前を見せるシーンがあっても良かったと思います。
あとがき(その2)
そして、褒められた腕前を信じて、そして、“あの言葉” を信じて、“あれら” を作る道に進むと言う展開でも良かったと思います。理想は、算太が戻って来て「再会」して「再開」することですが、撮影上無理なら、何かのカタチで “あれ” を作るのが上手いことを前振りしておくべきだったでしょうね。
それをやらずに、次週で唐突に開店して、お念仏のように唱えて “あれ” を作って売ったところで、違和感しかありません。
あとがき(その3)
やはり、所詮は、ルイ・アームストロングと「On the Sunny Side of the Street(邦題:ひなたの道を)」は、安子と稔のものなのです。だから、トランペットや音楽をどんなに盛り込んでも、「安子編」と「るい編」の “繋がり” にはならず、「安子編」を強調するだけなのです。
ですから、「るい編」は、いや、“るい” にとっては、「和菓子店たちばなの味」と「カムカム英語での英会話」を “生き抜く糧” として描くべきだったと思います。
明るくなぁれ、楽しくなぁれ…(Be cheerful, be joyful...)
★本家の記事のURL → http://director.blog.shinobi.jp/Entry/16483/
【これまでの感想】
第1週『1925-1939』
1 2 3 4 5 土
第2週『1939~1941』
6 7 8 9 10 土
第3週『1942-1943』
11 12 13 14 15 土
第4週『1943~1945』
16 17 18 19 20 土
第5週『1946~1948』
21 22 23 24 25 土
第6週『1948』
26 27 28 29 30 土
第7週『1948-1651』
31 32 33 34 35 土
第8週『1951-1962』
36 37 38 39 40 土
第9週『1962』
41 42
妄想第1回『るいのための貯金』
妄想第2回『算太が町にやって来た』
第10週『1962』
43 44 45 46 47 土
第11週『1962-1963』
48 49 50 51 52 土
第12週『1963-1964』
53 54 55 56 57
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