連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」〔全120回〕 (第53回・2022/1/17) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』
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第53回/第12週『1963-1964』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
るい(深津絵里)は関西一のトランぺッターを選ぶコンテストに向けて、錠一郎(オダギリジョー)の着る衣装を選んであげました。準備万端と思っていたところ、偶然ラジオで「勝者はトミー北沢(早乙女太一)に違いない」という予想を聞き、錠一郎は自信を無くしてしまいます。そこで映画館主の西山(笑福亭笑瓶)の勧めで気分転換に映画を見に行くことになったるいと錠一郎でしたが、その映画がとんでもない内容で…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作・原案・脚本:藤本有紀(過去作/ちりとてちん)
演出:安達もじり(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく、おちょやん) 第1,2,4,7.8,9週
橋爪紳一朗(過去作/てっぱん、花子とアン、半分、青い。、エール) 第3,5,7週
泉並敬眞(過去作/まんぷく、スカーレット、六畳間のピアノマン) 第11週
深川貴志(過去作/花燃ゆ、とと姉ちゃん、半分、青い。、麒麟がくる)
松岡一史(過去作/まんぷく、心の傷を癒すということ) 第10,12週
二見大輔(過去作/半分、青い。、なつぞら、伝説のお母さん) 第6週
音楽:金子隆博(過去作/Q10、三毛猫ホームズの推理 、あいの結婚相談所)
演奏:BIG HORNS BEE(過去作/米米CLUBのホーンセッション)
主題歌:『アルデバラン』(作詞・作曲:森山直太朗、編曲:斎藤ネコ、歌:AI)
語り:城田優
制作統括:堀之内礼二郎(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく)
櫻井賢(過去作/4号警備、透明なゆりかご)
※敬称略
自然な流れで「時代劇映画」を入れて来たのは良かった
演出家が交代したのが原因なのか、脚本家が心変わりをしたのか、原因は不明だが。今回は、不自然に時代劇映画や俳優の話を盛り込んだり、ポスターを張ったりするような描写ではなく、主人公たちが “アベックでデート” するような自然な流れの中で、時代劇映画を盛り込ん出来たのは良かった。
やはり、いくら今後の展開に必要な情報であっても、強引に盛り込むと、肝心のストーリにまで違和感が伝播してしまうから。
今回の時代劇映画のように、ラジオ、ラジオ英語講座、英会話、和菓子など、「安子編」で強調して来た、本作では重要と思われるアイテムの数々も盛り込んで欲しいし、それこそが、連ドラで描くべきことだから…
本当は、ラジオ英語講座の「カムカム英語」のテーマ曲を強調すべきでは?
また、月曜日から愚痴を書くのもどうかと思うが。
本作では、「安子編」の時から「On the Sunny Side of the Street(邦題:ひなたの道を)」と言う楽曲を強調して来ている。もちろん、「安子編」に於いて、るい(深津絵里)が誕生する “大切なきっかけ” になる、安子(上白石萌音)と稔(松村北斗)の関係が深まるためのアイテムだから強調するのは当然だ。
しかし、「るい編」では、どうだろう。錠一郎(オダギリジョー)にとっては “トランペット絡み” で強調するのは分かるのだが。本当は、ラジオ英語講座の「カムカム英語」のテーマ曲を強調すべきだと思うのだ。
いっその事、錠一郎が幼少期に「カムカム英語」を盗み聞きしていたことにしても良い
例え、強引でも良い。実は、錠一郎は幼少期からアメリカに憧れていて「いつかは渡米したい」と、路地裏から聞こえて来る「カムカム英語」で英語を勉強していて、それが、安子との “類似体験” になって、更に、るいに繋がっているとか。
それをやらないなら、もっと、るい自身にも「On the Sunny Side of the Street」と言う楽曲が、心のどこかに焼き付いて離れない… みたいな描写が無いと、るいは錠一郎の「サニーサイド」にだけ興味が湧いているように感じてしまうのだ。もちろん、本当は、そうではないのは百も承知だが、映像だけ見ていると、そう見えるのだ。
こう言う、連ドラとしての丁寧さが「るい編」は雑なのだ。と言うか、そもそも論で言うなら、「安子編」で、るいの事を丁寧に描いて来なかったから、描けない、映像もないのが、現実だと思うが…
強引でも良いから、るいに錠一郎が「サニーサイド」への拘りを聞いちゃえば良いのに…
もう、ここまで「るい編」が “恋バナ” 中心で進むなら、いっその事、錠一郎の方から積極的に、るいに対して「サニーサイド」への思い出を聞いちゃうとかしたら良いと思う。例えそれが、強引で、あざとくて、クドくても…
そうすれば、連ドラとして「安子編」と「るい編」に “繋がり” が生まれ、母と娘の物語が成立する。是非とも、この部分には「やってくれる」と期待したい…
あとがき
今週で演出家が交代しましたが、先々週辺りから、るいよりも錠一郎の方が強調されて描かれているのも、気になっています。まあ、脚本家の立場になれば、うじうじして自ら中々動かない主人公より、錠一郎の方が描き易いでしょうし、演出もし易いでしょう。
だから、先週位から、英語もラジオも、どこかへ飛んで行ってしまって、もはや、関西一のトランぺッターを選ぶコンテストの話になって、るいが蚊帳の外になっているのも、大いに気になります。確かに、るいが錠一郎を応援したり、背中を押して、奮起させてはいますが、本作が描くべきは、そう言うことでは無いような…
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/16465/
【これまでの感想】
第1週『1925-1939』
1 2 3 4 5 土
第2週『1939~1941』
6 7 8 9 10 土
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36 37 38 39 40 土
第9週『1962』
41 42
妄想第1回『るいのための貯金』
妄想第2回『算太が町にやって来た』
第10週『1962』
43 44 45 46 47 土
第11週『1962-1963』
48 49 50 51 52 土
第12週『1963-1964』
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