DCU Deep Crime Unit ~手錠を持ったダイバー~ (第1話/初回25分拡大スペシャル・2022/1/16) 感想

TBSテレビ系・日曜劇場『DCU Deep Crime Unit ~手錠を持ったダイバー~』
公式リンク:Website、Twitter、Instagram
第1話/初回25分拡大スペシャル『(不明)』、ラテ欄『ダークヒーロー刑事 手錠を持ったダイバー ダムに沈んだ街の涙』の感想。
2022年、海上保安庁に潜水特殊捜査隊、通称・DCUが発足。設立の目的は、海や河川で発生する事件の解決や、水際からやって来るテロなどからの防衛。いわば水際捜査に特化したエキスパート集団だ。隊長となったのは、50歳を迎えた新名正義(阿部寛)。メンバーには海保のエリート・西野斗真(高橋光臣)、女性初の潜水士となった成合隆子(中村アン)らがいた。そして、過去に水難事件で新名に命を救われた瀬能陽生(横浜流星)の姿も。
DCUが発足と同時に捜査に向かったのは、群馬県のダム湖。数日前に上陸した大型台風によりダム湖内の水流が変わり、ある人物の頭骸骨の破片が発見されたのだ。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:青柳祐美子(過去作/連続テレビ小説『こころ』) 第1話
小谷暢亮(過去作/闇の法執行人) 第1話
谷口純一郎(過去作/半沢直樹2020) 第1話
脚本協力:宮本勇人(過去作/高嶺のハナさん) 第1話
演出:田中健太(過去作/半沢直樹、小さな巨人、陸王、下町ロケット) 第1話
青山貴洋(過去作/下町ロケット2、インハンド、グランメゾン東京、天国と地獄)
宮崎陽平(過去作/下町ロケット、陸王、ブラックペアン、半沢直樹2020、日本沈没2021)
音楽:木村秀彬(過去作/小さな巨人、ブラックペアン、グランメゾン東京、オー!マイ・ボス!、ドラゴン桜2)
主題歌:Lizabet「Another Day Goes By」
共同制作:シェット・インターナショナル(本拠地:イスラエル)
ファセット4メディア(カナダのテレビ番組制作・配給・出資会社)
放送前の"期待度"は「星★5つの満点」のドラマが始まった!
水中の捜査に特化した架空の組織「DCU(Deep Crime Unit/潜水特殊捜査隊)」を舞台に、水にまつわる事件・事故とそこに隠された謎に迫っていく、TBSが海外プロダクションと共同制作するオリジナルウオーターミステリー。
放送前の “期待度” では「星★×5つの満点」をつけて、同局と同放送枠の『TOKYO MER』を超えるドラマを期待したのだが…
「潜って捜査する刑事ドラマ」でなく、「潜れる捜査官の刑事ドラマ」に、かなりの期待ハズレ感…
実際に見てみると、これ、捜査している人たちが水中を潜ると言うだけ。そこを除けば、ただの刑事ドラマのようだった。なにせ、“期待度” では「星★×5つの満点」だから、出来るだけ事前情報は見ずに、第1話を見た。それ位、期待は高かった。
しかし、実際は、「潜って捜査する刑事ドラマ」ではなく、「潜れる捜査官の刑事ドラマ」だった。今回で言うなら、湖底捜索以外は、「DCU」でなくても捜査できるし、成立するエピソードばかりで、かなりの期待ハズレ。
水中の捜索だけ、海上保安庁に依頼した方が、潔い刑事ドラマになったのでは?
その上、「DCU」の中に、「サイバー班」も「科学捜査班」もいて、他の部署とは独自に捜査をして、そこで湖底捜査をしているから、あと、もう少し捜査員がいれば、「普通のチーム捜査を描いた刑事モノ」だった。実際のドラマも、序盤の湖底捜査は、隊長ですら “ただの刑事” と言う始末。
ここまで、水中のシーンが少なくて、陸上のシーンが多いなら、水中の捜索だけ、海上保安庁に依頼した方が、潔い刑事ドラマになったのでは? むしろ、“水中の捜査に特化した架空の組織「DCU」を舞台に…” と言う設定が、足を引っ張ったと思う。
「何でも出来る、やれる」ことより、「何かに特化した、特化している」方が、ドラマの初期設定としては、遥かに魅力的では?
ただ、自分が “期待度” では「星★×5つの満点」をつけたから、自己弁護するつもりはないが。全体的に、期待ハズレは無いとは言わないが、刑事モノとして割り切れば、特段に悪い印象はない。特に、ラストの映像や魅せ方は、海外ドラマのようでカッコ良かったし。
ただ、やはり、陸上での捜査までやるなら、本当に「DCU」と言う初期設定が必要だったかどうかは、甚だ疑問だ。だって、「何でも出来る、やれる」ことより、「何かに特化した、特化している」方が、ドラマの初期設定としては、遥かに魅力的だと思うからだ。是非とも「DCU設定」を活かした展開に期待したい。
あとがき
やはり、事前情報ほぼゼロで見たのが、いけなかったのかな? 「水中の捜査に特化した」を謳い文句にしておきながら、実際は「陸上の捜査官が潜れる」と言うのは、看板と内容が違っていると思います。それこそ、「DCU」と捜査一課が合同捜査するような設定にした方が、面白味が出た可能性があると思うのは私だけ?
それと、今回の事件そのものについても、何となくしっくり来ませんでした。結局は、死体が見つかっただけで、横領から始まって、あれこれありましたが。最初から、殺人事件が発生し、「DCU」が潜って死体を見つけ、「陸の捜査専門の刑事たち」と一緒に事件を解決した方が、スッキリ納得できたドラマになったと思います。
「脚本家3人+脚本協力1人」の4人で脚本を書くから、盛り込み過ぎで、焦点ボケしたかも?
しかし、これで 「水中の捜査に特化した」が、ただの客寄せ文句だと分かったので、「潜れる捜査官が活躍する刑事モノ」と割り切ります。その上で、次回に期待します。
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/16464/
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