連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」〔全24週〕 (第9・10週/土曜日版・2022/1/8) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』
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第9週『1962』と第10週『1962』の
『土曜日版』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
安子(上白石萌音)は、勇(村上虹郎)に思いを伝えられたものの、すぐにはその返事ができずにいた。兄の算太(濱田岳)と一緒に生まれ育った「たちばな」のような和菓子屋さんを作ろうと、おはぎを売りながら少しずつお金をためてきた安子。娘のるいの幸せを一番に考えた安子の決断は…。そして時がたち、成長したるい(深津絵里)の物語が大きく動き出していく。
---上記のあらすじは[公式サイト]より引用---
原作・原案・脚本:藤本有紀(過去作/ちりとてちん)
演出:安達もじり(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく、おちょやん) 第1,2,4,7.8,9週
橋爪紳一朗(過去作/てっぱん、花子とアン、半分、青い。、エール) 第3,5,7週
深川貴志(過去作/花燃ゆ、とと姉ちゃん、半分、青い。、麒麟がくる)
松岡一史(過去作/まんぷく、心の傷を癒すということ) 第10週
二見大輔(過去作/半分、青い。、なつぞら、伝説のお母さん) 第6週
音楽:金子隆博(過去作/Q10、三毛猫ホームズの推理 、あいの結婚相談所)
演奏:BIG HORNS BEE(過去作/米米CLUBのホーンセッション)
主題歌:『アルデバラン』(作詞・作曲:森山直太朗、編曲:斎藤ネコ、歌:AI)
語り:城田優
制作統括:堀之内礼二郎(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく)
櫻井賢(過去作/4号警備、透明なゆりかご)
※敬称略
そもそも「土曜日版」とは
今週の「土曜日版」の感想だが。今週は、これまでの「土曜日版」と事情が異なっている。
それは、そもそも「土曜日版」が、NHKの働き方改革によって、本編が「週6回」から「週5回」に減らすことになったことと、「週5回の内の幾つかの見逃した人のためのダイジェスト版」を作る事と、「予告編を本編の最終日に持ってこない作戦で土曜日版も見てもらおう」と言う事情によって、作られたからだ。
「2週分の7回」を"約14分"のダイジェスト版は、削除し過ぎだった
しかし、今週に限っては、年を跨いで、第9週と第10週が同じサブタイトル『1962』で「全7回」と言う異例な構成だった。従って、「週5回」を “約14分” のダイジェスト版に再編集しても、相当に削除して来たから、「2週分の7回」を “約14分” のダイジェスト版にすると、流石に “約14分間” に対して、これまで以上に情報量が多いのは当然。
従って、相当に削除されていた。いや、情報量が多かったから、削除する部分が多いのは仕方がない。しかし、今回の「土曜日版」では、“削除し過ぎ” と感じてしまった。
削除し過ぎで箇条書きになったが、ツボはきちんと押さえられていた
また、NHKを弁護するつもりないが、本編が「るい編」がスタートしたばかりの上、「描かれなかった10年間」があったため、どうしても、第9・10週は、「るい編の初期設定」を説明する必要が多かった。
となると、「土曜日版」としてダイジェスト版を、本編を見逃した視聴者にも内容が分かるように再編集するには、やはり、「るい編の初期設定」を削除するしかなったのだろう。そのおかげで、残念ながら、かなりの “箇条書き” になってしまった。
だが、まあ、ギリギリ内容は分かるし、るいと安子の因縁的なものや、るいの名前の由来などは残されていたから、許容範囲だろう。
削除し過ぎの中に"恋バナ要素"も入ったため、意外と見られる「るいの物語」になっていた
いつも私が言うように「箇条書き」は、例え「ダイジェスト版」と言えども、“ドラマ” としては褒められることではない。
しかし、今回の「土曜日版」では、削除された相当な情報量の中に、“本編” では、かなり強調されて描かれた “恋バナ要素” も削除された。そのことによって、箇条書きではあるものの、岡山から一人で大阪に出て来て、クリーニング店で住み込みで働く「るいの物語」になっていた。
安子との回想シーンも効果的に盛り込まれていたし、「雉真繊維のお嬢さん」と言うキーワードも削除されずに残ったため、意外と「安子編」と「るい編」の “繋がり” が見えた気がした。これ、“転んでもただでは起きぬ” と言う編集スタッフの努力と見るのは、弁護し過ぎだろうか。
あとがき
先日の感想で、本作は「祖母、母、娘の三世代の100史」を描く側面があると書きました。そして、三世代を描くと言うことは、3人のヒロインに “伴侶” が必要と言うことも書きました。
ただ、その “伴侶” ですが、本当に必要なのかどうかは分かりません。なぜなら、次の世代(娘)は 結婚した夫との間の子どもなのか、未婚での子供なのか、はたまた養子なのか、どれでも話は作れますから。
その意味で、次週の予告編の内容には触れませんが、少なくとも、まだまだ “恋バナ” が続く可能性が強まったと言えると思います。
やはり、私は “恋バナ” を描くことを全面的に否定はしませんが。最低限、「家族の物語」、「ホームドラマ」を描いた上で描いて欲しいのです。それこそが、「祖母、母、娘の三世代の100史」を描くことだと思っていますので。今後に期待します。
明るくなぁれ、楽しくなぁれ…(Be cheerful, be joyful...)
★本家の記事のURL → http://director.blog.shinobi.jp/Entry/16439/
【これまでの感想】
第1週『1925-1939』
1 2 3 4 5 土
第2週『1939~1941』
6 7 8 9 10 土
第3週『1942-1943』
11 12 13 14 15 土
第4週『1943~1945』
16 17 18 19 20 土
第5週『1946~1948』
21 22 23 24 25 土
第6週『1948』
26 27 28 29 30 土
第7週『1948-1651』
31 32 33 34 35 土
第8週『1951-1962』
36 37 38 39 40 土
第9週『1962』
41 42
妄想第1回『るいのための貯金』
妄想第2回『算太が町にやって来た』
第10週『1962』
43 44 45 46 47
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