【睡眠障害治療の経過報告】2か月半の断酒をしたら、睡眠薬を飲まない「お試し期間」がもらえた話

【注意書き】
まず、断っておきたいのは、これから書く方法は、睡眠障害で心療内科医から睡眠薬を服用するような治療を受けている人が、勝手にやってはいけないことだと言うこと。素人判断で勝手にやってはいけないことです。それを理解した上で、似たような悩みを抱えた読者さんのお役に立てれば… と言うつもりで書きます。
最初に心療内科を受診した、2021年5月下旬頃の話
それは、2021年5月下旬。その頃までの私は自慢でないですが、いわゆる “酒豪” でした。そして、約20年間、毎晩、中途覚醒(一度寝て、途中で起きてしまって、その後眠れない症状)や早朝覚醒(起きるべき時間より、数時間早く目が覚めてしまう症状)に悩まされていました。
そして、幾つかの病院で睡眠薬を処方してもらいましたが、どうしても「自分が満足できる睡眠」を得ることが出来ずに悩んでいました。
最初に医師に言われた言葉にショックを受けた
そこへ、コロナ禍です。次々と大口の仕事が減って行く恐怖心、小さな仕事も減って行くストレスが原因なのかと思い、看護師で助産師でもある妻に相談したところ、妻も “ある心の病気” で通院していた心療内科に通院することになりました。そこで最初に医師に言われたのが次の言葉でした。
医師「まず、禁酒をすること。禁酒をしなないと、あなたの本当の眠りがどのようなものか判断できません」
ショックでした。私は、恐怖心やストレスが原因で不眠治療に来たのに、「なぜ、禁酒なの?」と。頭の中は、ショックと混乱で渦巻きました。そして、月1回の診察の度に医師は「禁酒の決心はつきましたか?」と聞くので、「まだです」と答え続けて、約5か月が経過しました。
2021年11月上旬に「減酒薬」を服用し始めた頃の話
医師は、遂に痺れを切らしたのか、「減酒薬」である「クアゼパム錠」を飲むことを勧めてきました。この薬は、初期や軽度のアルコール依存症の人が「断酒や禁酒」までしないで、文字通り「お酒が飲みたくなるようになる薬」です。
ですが。これも、私にはショックでした。だって、自分がアルコール依存症だなんて、微塵も思っていないわけですから。お酒が無くても平気ですし、実際、全く飲まない日もあるのです。しかし、医師は「減酒薬」で少しずつ、お酒を減らす治療に変化しました。
確かに、効果はてきめん。2週間もすると、自然とお酒が飲みたくなくなりました。「へぇ、こんな薬もあるんだ」と思っていました。妻も、一緒にノンアルコール生活に付き合ってくれたのも、今思えば、大きな励みになったと思います。
2021年11月中旬に、「完全断酒」した頃の話
私、中途半端なことと、馬鹿にされるのが大嫌いなので、思い切って、ボジョレーヌーボーの夜に「完全断酒」を始めました。「減酒薬」なんて服用しなくても「完全断酒」は出来ると、自分に言い聞かせて。
しかし、睡眠薬は飲み続けていました。すると、私の日常生活に異変が起こり始めました。その睡眠薬は長い時間、眠ることが出来る薬で、完全に身体から薬が抜けるまで「丸3日間」かかるのです。すると、どんなことが起こったでしょう?
「完全断酒」のため、入眠時から4時間はぐっすりと眠れるようになりました。でも、一度でも夜中にトイレにでも起きようものなら、それから、全く眠れなくなってしまったのです。
目覚まし時計は「6時30分」にセット。しかし、悶々と眠れない恐怖心と戦う、朝までの3~4時間は、恐怖心に加え、ストレスになり、その恐怖心とストレスは、日が沈むと当時に始まるようになってしまったのです。それでも、医師の言うこと信じて、「完全断酒」と「睡眠薬の服用」は続けました。
2021年12月の診察で、私が大きな決断をした頃の話
私が、12月上旬の診察で上記の異常な現状を医師に伝えても、聞き入れてはもらえませんでした。とにかく、「断酒と眠剤」と言うだけ。
そこで、私は、妻に相談しました。「次の診察は、年明けの2022年1月7日まで、この状態ではいられない」と。すると妻は、「あなたは、睡眠薬が悪さをしていると考えているわけね」と。そして、妻は、こうも言いました。
妻「治療は、医師だけがやるものではない。患者も積極的に参画するべき」
と言うことで、妻の指導の下で(普通の人は絶対に真似しないで下さい)、12月中旬から2週間かけて、睡眠薬を「1錠」から「1/2錠」、そして、「1/4錠」と “減薬” していき、遂に、1月1日の夜から、睡眠薬を飲まない生活を始めました。
2022年1月1日の夜から、睡眠薬を飲むのを止めました
すると、どうでしょう? 夜中に目が覚めてトイレに行っても、必ず、すぐにまた眠れるようになりました。5時30分に起床する妻を横で感じつつ、そのまま、目覚まし時計の鳴る「6時30分」まで、ストレスなく起きることが出来るようになったのです。
昼間の睡魔も殆どありません。もちろん、「睡眠薬」自体が私のストレスになっていたのですから、プラシーボ効果の可能性は否定できません。しかし、今回の睡眠障害の治療の最終目的は、「薬を飲まなくても、満足のいく睡眠を得ること」なので、これは大きな一歩になりました。
睡眠薬を飲まない「お試し期間」がもらえた、今日の話
結局、3週間後の次の診察まで、「断酒」は継続、「睡眠薬も減酒薬も無し」の生活の「お試し期間」をやることになりました。どのような3週間が待っているか分かりません。しかし、妻の言う通り、医師に従うばかりではなく、患者も積極的に治療に参画することが、正しい治療であることだけは、間違いなさそうです。
あとがき
妻は、私が医師を前にすると、どうしても「少しですが、良くなっています」と言う性格であることを知っているので、医師に何通か手紙を書いてくれました。「私の言いたいこと」や「医療従事者として、患者が誤解していること」などを、事細かく書いてくれたのも、良かったと思います。
3週間後の診察は、妻が同行してくれることになりました。焦る気持ちは殆どありませんが、薬に頼らずに、自分が満足できる睡眠が出来るまで、頑張るつもりです。
「減薬」は、基本的に医師の指示の下で行って下さい。一部の薬は自分で服用する量を調整しても良いものがありますが、睡眠薬については、副作用が大きく出る可能性があるので、この投稿は、あくまで、医療従事者の妻の指導の下だからできたことだと、理解して下さい。
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