連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」〔全120回〕 (第44回・2022/1/4) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』
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第44回/第10週『1962』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
マスターの小暮(近藤芳正)から定期的にクリーニングの仕事を請け負うことになったるい(深津絵里)は、ジャズ喫茶「ナイト&デイ」に通うことに。トランぺッターのジョー(オダギリジョー)が店の屋根裏に住んでいることを知り、洗濯済みの服を持って部屋を訪れたるいは、そこでジョーが演奏する『On the Sunny Side of the Street』を耳にして…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作・原案・脚本:藤本有紀(過去作/ちりとてちん)
演出:安達もじり(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく、おちょやん) 第1,2,4,7.8,9週
橋爪紳一朗(過去作/てっぱん、花子とアン、半分、青い。、エール) 第3,5,7週
深川貴志(過去作/花燃ゆ、とと姉ちゃん、半分、青い。、麒麟がくる)
松岡一史(過去作/まんぷく、心の傷を癒すということ) 第10週
二見大輔(過去作/半分、青い。、なつぞら、伝説のお母さん) 第6週
音楽:金子隆博(過去作/Q10、三毛猫ホームズの推理 、あいの結婚相談所)
演奏:BIG HORNS BEE(過去作/米米CLUBのホーンセッション)
主題歌:『アルデバラン』(作詞・作曲:森山直太朗、編曲:斎藤ネコ、歌:AI)
語り:城田優
制作統括:堀之内礼二郎(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく)
櫻井賢(過去作/4号警備、透明なゆりかご)
※敬称略
是非「演出部」全体で、作風の統一感について考えて欲しい
正月早々から、愚痴ばかりの感想を綴っても、縁起がよろしくないから、今回は見たまま、感じたままを書いてみる。
前回は、昨年までの本作の雰囲気とガラリと奮起が変わった演出に驚いて、15分間が終わってしまった。しかし、「今週の演出家が求める作風は、こう言うものだ」と割り切ってしまえば、どう言うこともない。ただ、やはり、連ドラとして、演出家が交代する度に雰囲気が変わるのは、あまり好ましいことではないのは明か。
是非とも、「演出部」全体で、作風の統一感について考えて欲しい。
「るい編」こそが、今作の中核になる「章」だからこそ…
さて、今回を見て、意外と「遂に、“安子編” と “るい編” が繋がった」と感じた人は多いと思う。
しかし、放送前から分かっていたこととして、本作が、祖母、娘、孫の三世代の100年を描く朝ドラであることと同時に、本作の中心になるのは “三世代” を繋ぐ橋渡し役を兼ねる「るい編」になることも発表されていた(これを知らない人から、ネタバレと言われる筋合いはないと、一言断っておく)。
そう、「るい編」こそが、今作の中核になる「章」なのだ。だから、私は、もっと「るい編」が「先が気になる章」になって欲しいと期待をしている。
「るい編」が「先が気になる章」になっていないのは、るいのモノローグが多過ぎるからでは?
しかし、現実が、そうなっていない。その理由の一つが、肝心の るい(深津絵里)の心理描写の殆どを、るいのモノローグに頼り切った脚本と演出になっているから。むしろ、台詞が補強で、モノローグが主体で描かれている。
終盤の語りで「るいは いつの間にか 想像できるようになっていました」とあったから、好意的に解釈をして、時間経過を経て、子ども時代とは異なり、「るいは言葉数は少ないが、心ではいろいろ考えている人」として、次回から見ることにしようと思う。
主人公が感じたことや思ったことは、台詞として聞かせ、行動してとして見せて欲しい
また、モノローグが少なめだった「安子編」のと差別化を図っていると想像すれば、意図的に「るい編」を今作の中核になる「章」として、視聴者へ “章の個性” として利用しているとも受け取れる。
でも、個人的には、少々、モノローグが多過ぎると思っているのは間違いない。だって、テレビドラマに於いては、モノローグ不要論者の私だから、登場人物、特に主人公が感じたことや思ったことは、台詞として聞かせ、行動してとして見せて欲しいのだ。
それが不可能の時のために、今回のラストのように「語り役」が用意されていると言う一面もあるのだから。
あとがき
感想の本文中で「遂に、“安子編” と “るい編” が繋がった」と感じた人は多かったと書きました。うん、確かに、サッチモやインスタントコーヒーなど取って付けたような感じでしたが。“安子編” と “るい編” が“繋がった” と言うより、“繋げようとしている” ように感じました。
母の安子と別れて10年。その10年目の『1962年」を年を跨いで、「全7回」で描くのですから、もっと、るいの安子への思い、特に、裏切られた気持ちが、10年経って、どのように変化したのかを、しっかりと今週で描いてくれるのを期待します。いや、そこを描かないと、今週も『1962』にした意味が無いと思うので…
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/16427/
【これまでの感想】
第1週『1925-1939』
1 2 3 4 5 土
第2週『1939~1941』
6 7 8 9 10 土
第3週『1942-1943』
11 12 13 14 15 土
第4週『1943~1945』
16 17 18 19 20 土
第5週『1946~1948』
21 22 23 24 25 土
第6週『1948』
26 27 28 29 30 土
第7週『1948-1651』
31 32 33 34 35 土
第8週『1951-1962』
36 37 38 39 40 土
第9週『1962』
41 42
妄想第1回『るいのための貯金』
妄想第2回『算太が町にやって来た』
第10週『1962』
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