連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」〔全24週〕 (第8週/土曜日版・2021/12/25) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』
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第8週『1951-1962』の
『土曜日版』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
安子(上白石萌音)は、勇(村上虹郎)に思いを伝えられたものの、すぐにはその返事ができずにいた。兄の算太(濱田岳)と一緒に生まれ育った「たちばな」のような和菓子屋さんを作ろうと、おはぎを売りながら少しずつお金をためてきた安子。娘のるいの幸せを一番に考えた安子の決断は…。そして時がたち、成長したるい(深津絵里)の物語が大きく動き出していく。
---上記のあらすじは[公式サイト]より引用---
原作・原案・脚本:藤本有紀(過去作/ちりとてちん)
演出:安達もじり(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく、おちょやん) 第1,2,4,7.8週
橋爪紳一朗(過去作/てっぱん、花子とアン、半分、青い。、エール) 第3,5,7週
深川貴志(過去作/花燃ゆ、とと姉ちゃん、半分、青い。、麒麟がくる)
松岡一史(過去作/まんぷく、心の傷を癒すということ)
二見大輔(過去作/半分、青い。、なつぞら、伝説のお母さん) 第6週
音楽:金子隆博(過去作/Q10、三毛猫ホームズの推理 、あいの結婚相談所)
演奏:BIG HORNS BEE(過去作/米米CLUBのホーンセッション)
主題歌:『アルデバラン』(作詞・作曲:森山直太朗、編曲:斎藤ネコ、歌:AI)
語り:城田優
制作統括:堀之内礼二郎(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく)
櫻井賢(過去作/4号警備、透明なゆりかご)
※敬称略
まえがき
「土曜日版」の感想は、「週5回放送=本編」と、そのダイジェスト版である「土曜日版」の主に編集について書いている。従って、「土曜日版」の感想の読者は多くない。だから、本編の感想では敢えて書かなかったことや、1週間分を見た後だから書けることを、今回はメインに書いていこうと思う。
もはや、『カムカムエヴリバディ 2』となったか!?
まず、金曜日の感想で、「安子編」と「るい編」の、映像的な雰囲気、サクサク進むテンポ感など、いくら劇中の違いが違うとは言え、流石に「変え過ぎ!」と思い、例えとして、名作映画の『JAWS』と『STAR WARS』を挙げた。一部の読者さんには違和感があったようだが。私が、上記の「シリーズ作品」として有名な2作品を例に挙げた理由は、ちゃんとある。
それは、もう、「るい編」は『カムカムエヴリバディ 2』と大々的にNHKがアナウンスして、むしろ「アンチ安子編」の視聴者を取り込んでも良いのかと思った程。そんな、週の前半と後半で『カムカムエヴリバディ 1』と『カムカムエヴリバディ 2』となった、今週の「土曜日版」を見て行きたい。
安子とロバートのやり取りが、婚約者同士のように見えた
まず、『カムカムエヴリバディ 1』こと「安子編」のダイジェスト版について。ここの編集での最初の疑問は、勇から安子へのプロポーズのシーンを曖昧にしか盛り込まず、逆に、モヤモヤしかない兄・算太捜索を盛り込んだために、あたかも、安子とロバートのやり取りが、既に婚約者同士のように映ってしまった。
なぜ、勇のプロポーズをしっかり盛り込まなかったのか?
その上、わざわざ「せっかくの入学式じゃいうのに」と言う千吉の台詞を盛り込んで、さぞ、「母・安子と娘るいにとって大切な日」を強調した直後に、「もういい。あなたは十分 苦しみました。十分 頑張ってきました」と、ロバートがプロポーズ。劇中では、一度、そのプロポーズを断っているが。
だったら、勇は?ってこと。結局、先週の「土曜日版」が “三角関係” のように編集されていたのが、ただの客寄せだったことが分かる。せめて、勇のプロポーズをしっかり盛り込めば、印象が良くなったのに。
安子は、娘るいよりも、ロバートと言う男性を選んだことと、雉真家から逃げることを、最優先したようにしか見えなかった
本編を見た時も感じたが、この「土曜日版」を見て、改めて感じたのは、安子は、娘るいよりも、ロバートと言う男性を選んだことと、雉真家から逃げることを、最優先したようにしか見えなかった。
いや、編集で、そう見えないように「母子のカット」と「るいの名を呼ぶカット」を意図的に多用してはいるが、映像とは素直なもので、隠そうとするのものは見えるのだ。
それが主人公・安子は、ロバートと雉真家脱出のために、るいを捨てたようにみえるってこと。まあ、今週の編集担当は、そう見せたかったに違いない。どうせ、来週にはまた違う印象付けをしてくるが…
「18歳のるい」の外見について、賛否が分かれているようだ
因みに、「18歳のるい」の外見について、賛否が分かれているようだから、ちょっとWikipedia等で調べてみると…
稔と勇が出征し、安子が女の子「るい」を出産(9月14日生まれ)したのが、1944年(昭和19年)安子19歳。そして、るいが、雉真家を出て大阪へ行ったのが、1962年(昭和37年)で安子37歳、るい18歳。勇 役の村上虹郎さんが24歳(投稿時点)で、るい 役の深津絵里さんが48歳(投稿当時)。なんと、2倍!
そして、劇中の勇は安子と同級生だから37歳。流石に、現時点での “るい” には違和感があるが、村上虹郎さんの名演技で助けられている感じだろうか。俳優業も楽じゃないってことだ。
あとがき(その1)
ず~っと、気になっていたカットがあるのです、それは、るいが安子へ「I hete you.」と言う衝撃的な台詞を言う時の、るいの表情が怖すぎること。だって、るいは、額の傷に関して、そんなに気にしていないように、これまで描写されていたので。
そこで調べてみると、あのシーンは、そこまでの経過を描いた場面の数々より前に撮影したものだそう(情報源)。あの表情に「お母さんは、お母さんの道を歩んで!」と言う優しさが、少しでもあれば、『カムカムエヴリバディ 2』への移行時の違和感は減ったと思います。
あとがき(その2)
また、制作統括の堀之内礼二郎氏がインタビューで「安子にとって何よりも大切な存在である娘・るい(古川凛)との今生の別れ」と言っていた(情報源)これで、るいと安子が永遠に和解しないことが明確になりました。流石に、だいぶ当初の内容から変わると言うか、イメージが異なって来ましたね。
因みに、上白石萌音さんは既にクランクアップしていますから、もう、このまま進行ですね。これ、稔 役の松村北斗さんの超多忙スケジュールのために稔を戦死させたわけですが。
だったら、稔を戦死させずに戦後も「仲良き雉真家」を作って、るいが高校生時代に、稔と安子で「たちばな」の商売の拡大目的で渡米させ、ロバートはその水先案内人で済ませたら、こんな妙な展開にならずに済んだと思いますよ。脚本と演出で迷走しているのは明らかですね…
★本家の記事のURL → http://director.blog.shinobi.jp/Entry/16397/
【これまでの感想】
第1週『1925-1939』
1 2 3 4 5 土
第2週『1939~1941』
6 7 8 9 10 土
第3週『1942-1943』
11 12 13 14 15 土
第4週『1943~1945』
16 17 18 19 20 土
第5週『1946~1948』
21 22 23 24 25 土
第6週『1948』
26 27 28 29 30 土
第7週『1948-1651』
31 32 33 34 35 土
第8週『1951-1962』
36 37 38 39 40
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