連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」〔全120回〕 (第39回・2021/12/23) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』
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第39回/第8週『1951-1962』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
成長したるい(深津絵里)は、雉真家を出て一人で生活を始めたいと岡山を離れることに。向かったのは大都会・大阪。見たこともないほど華やかな建物や街の人々の様子を見て、胸をときめかせるるいでしたが、道でぶつかりそうになった自転車をよけたところ、仕事の面接のためにせっかく新調したワンピースを汚してしまいます。責任を感じた自転車の持ち主・竹村平助(村田雄浩)は、経営するクリーニング店にるいを連れていき…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作・原案・脚本:藤本有紀(過去作/ちりとてちん)
演出:安達もじり(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく、おちょやん) 第1,2,4,7.8週
橋爪紳一朗(過去作/てっぱん、花子とアン、半分、青い。、エール) 第3,5,7週
深川貴志(過去作/花燃ゆ、とと姉ちゃん、半分、青い。、麒麟がくる)
松岡一史(過去作/まんぷく、心の傷を癒すということ)
二見大輔(過去作/半分、青い。、なつぞら、伝説のお母さん) 第6週
音楽:金子隆博(過去作/Q10、三毛猫ホームズの推理 、あいの結婚相談所)
演奏:BIG HORNS BEE(過去作/米米CLUBのホーンセッション)
主題歌:『アルデバラン』(作詞・作曲:森山直太朗、編曲:斎藤ネコ、歌:AI)
語り:城田優
制作統括:堀之内礼二郎(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく)
櫻井賢(過去作/4号警備、透明なゆりかご)
※敬称略
今回は、好意的な解釈ゼロで感想を書く!
申し訳ないが、ヒロインが「第2号」の成長したるい(深津絵里)になり、今回が「新章」の始まりだから、それなりに時間経過や状況の変化について “補足” や “解説” を入れてくると思ったが。
ここまで、意図的に “視聴者を置いてけぼり” にしてまで、強引に話を進めるつもりなら、今回は好意的な解釈ゼロで感想を書くことにする。
そして、今回の感想では度々「そもそも」が登場するが、常連の読者さんならご存じの通り、「そもそも」が登場した時は、褒めないし愚痴しかないから、それでも良ければ… と思う。
小学生でも解ける「三択問題」の回答ですら、不明瞭に描いて平気だったのが前々回
そもそも、前々回の感想にも書いたが、前々回の展開が間違っているから、今回の「るいの家出」と繋がらないのだ。要は、信用金庫から「たちばな再建資金」を持ち逃げした兄・算太(濱田岳)を妹・安子(上白石萌音)が探す理由が不明瞭だったのが全ての元凶の始まりだ。
●算太のことが、単純に心配だから
●算太が持っているお金が、心配だから
●「たちばな」の再建が叶うか、心配だから
こんな、小学生でも解ける「三択問題」の回答ですら、不明瞭に描いて平気だったのだ。
ロバートと密会するなら、わざわざ安子が大阪に行く必要が無い!
その上、お金がない、治療費を貯めると言いつつ、貴重なお金を使って、細かな行先も知らずに岡山から大阪へわざわざ “瞬間移動” し、大雨の中で倒れた。
例え、それらが全てが「ロバートとの再会」と「プロポーズ」を描くための “ただの導火線” だったとしても、間違っている、だって、劇中の設定では、ロバート(村雨辰剛)の仕事は「大阪から岡山に、たまにやって来る」だけなのだから、わざわざ安子が大阪に行く必要が無いのだ。
前々回で、安子は「豆腐屋(岡山)」で倒れるだけで良かった…
もっと、赤裸々&えげつない表現で言うなら、世間の目を憚(はばか)って、進駐軍のロバートと安子が “密会” したいだけなら、安子は、岡山にいればいいだけのこと。
そもそも、安子が本気で、娘るいと算太のこと、「たちばな再建資金」や日々のお金のことを心配しているなら、豆腐屋から「大阪にお金を持ち逃げした」と聞いた瞬間に、倒れて寝込めば良かっただけなのだ。だって、前回で最重要なのは、るいが、体調不良を理由に母とロバートが密会している現場を目撃することなのだから。
大阪に行く必然性も必要性も、経済性も全く無いのだ。
恐らく、脚本と演出がきちんと物語の"流れ"を精査していない
だから、昨日もたくさんの読者さんからコメントを頂いたが、その殆どが、「安子が、ロバートを好きになって、るいの傷の件を含めて雉真家に居づらくなって、アメリカ行きを決めて、るいを捨てたように見えた」と感じたのだ。
これは、脚本と演出がきちんと物語の “流れ” を精査していないから、こんなことになるのだ。そもそもは、兄が逃げたのを聞いた瞬間に豆腐屋で安子が倒れて、取り合えず「元稔のアパート」へ担ぎ込まれて、大家さんが看病しているところに、ロバートが「YASUKOを助けたい!」と言うだけで良かったってこと。
時間がないのに、無駄に時間を使ったと言うことだ(失笑)
とにかく、脚本も演出も、唐突感と違和感と置いてけぼり感しか無い! の一言に尽きる15分間
あとの、今回のダンスだか歌の演出を含めて、次回から総体的に、且つ、一切合財、「安子編」と別物として、気持ちを切り替えると決めた。今回の分の感想については、それだけ。いい感じの「三連続」かと思ったら、完全な「三本立て」だったと言う感じ。
とにかく、脚本も演出も、唐突感と違和感と置いてけぼり感しか無い! の一言に尽きる15分間。本当は一歩も譲る気はないが。もしも、百歩譲って「安子編」と「るい編」の違いを創出しようとしたなら、完全に失敗したと思う。だって、深津絵里さんが若メイクしてダンスしている印象しかないのだから。
あとがき(その1)
結局、私がそれなり称賛し続けた「安子編」ですら、安子の人格は不明瞭のままで終わったし、ロバートの関係も、るいとの関係も、しっかりと描かないまま、“尻切れトンボ” のように、バッサリと切って終わった “しっぺ返し” が来ていると思います。
あとがき(その2)
恐らく、脚本家と一部の演出家だかが全体像を把握しており、3人のヒロインを同時撮影しているため、(今のところ)5人の演出家たちでの辻褄合わせが出来ないまま、撮影と編集して放送しちゃってますよ。だから、連続性のない物語を視聴者が見せられているだけって感じでしょうね。もはや、視聴者置いてけぼりを超えて、押しつけに近い印象です。
あとがき(その3)
せめて、押し付けるなら、ナレーションで時間経過や時代の状況や人間関係の変化などは補強すべきだと思います。とにかく、先々週から、物語が拙速で雑過ぎます。“小さな綻び” どころか “大きな崩壊” すら見えて来そうです。心配しかありません…
最後に、いつものおまじないを。 明るくなぁれ、楽しくなぁれ…(Be cheerful, be joyful...)
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/16391/
【これまでの感想】
第1週『1925-1939』
1 2 3 4 5 土
第2週『1939~1941』
6 7 8 9 10 土
第3週『1942-1943』
11 12 13 14 15 土
第4週『1943~1945』
16 17 18 19 20 土
第5週『1946~1948』
21 22 23 24 25 土
第6週『1948』
26 27 28 29 30 土
第7週『1948-1651』
31 32 33 34 35 土
第8週『1951-1962』
36 37 38
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