アバランチ (第10話/最終回・2021/12/20) 感想 ※感想なしの某作の"特別編"について一言

関西テレビ制作・フジテレビ系・新 月10ドラマ『アバランチ』
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第10話/最終回『尊厳』、ラテ欄『尊厳・衝撃クライマックス! 雪崩の結末』の感想。
藤田(駿河太郎)は山守(木村佳乃)ではなく、羽生(綾野剛)の前に現れた。3年前の偽装テロ事件以来の再会を果たした2人だったが、喜びもつかの間、羽生は自らの直感から大山(渡部篤郎)側にはつかないことを宣言。藤田は非情にも羽生に向けて銃弾を放つ。一方、西城(福士蒼汰)は父・尚也(飯田基祐)の元を訪れていた。息子として、同じ警察官として父の不正を許せない西城は、週刊誌記者の遠山(田島亮)と共に調べ上げた証拠を使って、尚也を告発しようとするが…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:丸茂周(過去作/科捜研の女11,12 特捜9 season2) 第1,4話
酒井雅秋(過去作/絶対零度2010,2011、レッドアイズ監視捜査班) 第2,5話
武井彩(過去作/純烈ものがたり) 第1,4話
掛須夏美(過去作/ゼロ エピソードZERO) 第3話
藤井道人(過去作/新宿セブン、向かいのバズる家族) 第5話
青島武(過去作/dele) 第6話
小寺和久(過去作/Not Famous(箱庭のレミング) 第7,8,9,最終話
脚本協力:酒井雅秋(過去作/絶対零度2010,2011、レッドアイズ監視捜査班) 最終話
総合演出:藤井道人(過去作/新宿セブン、向かいのバズる家族) 第6,7,8,9,最終話
演出:藤井道人(過去作/新宿セブン、向かいのバズる家族) 第3,5話
三宅喜重(過去作/銭の戦争、嘘の戦争、10の秘密、姉ちゃんの恋人) 第2,4,7,9話
山口健人(過去作/) 第3,6,8,最終話
音楽:堤裕介(過去作/映画「デイアンドナイト」)
主題歌:UVERworld「AVALANCHE」
第6話から始まった「第二章」に関わったメンバーを揃えた!
流石、最終回だけあって、脚本が第7,8,9話担当の小寺和久氏に加えて、今作の第2,5話の脚本を担当した酒井雅秋氏を脚本協力に加え、総合演出も第6,7,8,9話を担当した藤井道人氏が参加し、メインの監督が第3,6,8話担当の山口健人さんと言う、第6話から始まった「第二章」に関わったメンバーを揃えた。
日本のこの類のドラマにしては、かなり頑張った!
そして、私の最終回への期待と不安は、第5話までの「第一部」と、ほぼ内容がガラリと変わった「第二部」にした、カンテレの大英断である「大胆な二部構成」が成功したかどうかだ。まあ、その答えは、前回の感想で、やはり「第一部」があったから、その大きなギャップによって「第二章」が面白くなったと書いた。
そして、実際に最終回を見て、どう感じたのか? 答えは、「日本のこの類のドラマにしては、かなり頑張った」だ。「それが、感想?」と言う声が聞こえてきそうだが、これが本音。では、その理由を紐解いていく。
「結末そのもの」については、"続き"があるなら期待したい
結局、この大胆な「二部構成」に於けるドラマの見せ所は「大きく2つ」しかない。1つは、「結末そのもの」。もう1つは、「結末に至る過程の描き方」だ。
まず、「結末そのもの」については、前述の通り、「日本のこの類のドラマにしては、かなり頑張った」がお似合いだ。ただ、残念ながら、「第一部(第4話~)」に登場した元内閣官房長官・大道寺(品川徹)や秘密組織・極東リサーチに関する “結末” は曖昧なのは残念だった。
まあ、カンテレだから、そもそも “結末” を用意していない可能性もあるし、もしそれが本当なら、“続き” もありそうだし、そんなフラグもあったから、その時に期待するとしよう。
「結末に至る過程の描き方」は、中々見応えのある最終回だ
もう1つの「結末に至る過程の描き方」については、ツッコミどころが無いわけでないが。やはり、リスクが高すぎることをドタバタと描くのが「ピカレスクエンターテインメント作品」と言うなら、その雰囲気は、かなり醸し出されていた。また、その雰囲気を “結末” までキッチリと引張り繋げて、中々見応えのある最終回だったと思う。
まあ、結果的に、「火曜9時」枠から「月曜10時」枠に移動してた今枠だが、心配要らずの「カンテレ×フジ」の “いつもの仕上がり” が担保されたのは、良かったと思う。
あとがき(その1)
やはり、何度でも言いたいのは、「日本のこの類のドラマにしては、かなり頑張った」と言うことです。そして、これこそが、カンテレ制作のドラマらしさだと言うことを、改めて見せつけられました。
実は、この類のドラマって、NHKなら稀に制作することがありますが、民放では個性が強烈過ぎて、作るのを控える傾向にあります。そんな環境の中で、カンテレのチャレンジ精神に声援を送ります。そして、今後も、他の放送局では作ることが出来ないドラマを放送し続けて欲しいです。
あとがき(その2)
最後に。劇場版のPRでしかないような、感想を書く気にもならなかった “特別編” について。
特別編” を、今作の最終回の直前に放送するなら、この最終回を「2時間スペシャル」にして、全てに結末をつけて、スッキリさせて欲しかったです。だって、そう言う目的も考慮して、フジテレビ系は月曜日に連続2時間のドラマ放送枠を設けたのでは?
それと、某作の “特別編” の感想を書かなかったので一言だけ。劇場版を放送するなら、『2』と “特別編” の後でなく、『1』の直後に上映するか、上映直前に “特別編” を放送した方が良かったように思いますよ。某作のスタッフ、大丈夫?
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/16378/
【これまでの感想】
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