連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」〔全120回〕 (第36回・2021/12/20) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』
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第36回/第8週『1951-1962』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
勇(村上虹郎)に気持ちを伝えられた安子(上白石萌音)は、すぐにはその返事ができずにいました。兄の算太(濱田岳)と一緒に生まれ育った「たちばな」のような和菓子屋さんを作ろうと、おはぎを売りながら少しずつお金をためてきた安子。るいとの幸せな未来を願いながら悩んでいたある日、英語の教材作りのためにロバート(村雨辰剛)と一緒にいたところを勇に目撃されてしまい…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作・原案・脚本:藤本有紀(過去作/ちりとてちん)
演出:安達もじり(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく、おちょやん) 第1,2,4,7.8週
橋爪紳一朗(過去作/てっぱん、花子とアン、半分、青い。、エール) 第3,5,7週
深川貴志(過去作/花燃ゆ、とと姉ちゃん、半分、青い。、麒麟がくる)
松岡一史(過去作/まんぷく、心の傷を癒すということ)
二見大輔(過去作/半分、青い。、なつぞら、伝説のお母さん) 第6週
音楽:金子隆博(過去作/Q10、三毛猫ホームズの推理 、あいの結婚相談所)
演奏:BIG HORNS BEE(過去作/米米CLUBのホーンセッション)
主題歌:『アルデバラン』(作詞・作曲:森山直太朗、編曲:斎藤ネコ、歌:AI)
語り:城田優
制作統括:堀之内礼二郎(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく)
櫻井賢(過去作/4号警備、透明なゆりかご)
※敬称略
"予告編見ない派"や"私の予想嫌い派"がいるのは否定しない
予告編の内容(公式サイトで発表されているのに)や「私が予想を書くと当たるから止めて欲しい」と、嫌がる読者さんがいるから、「なぜ?」と不思議に思いつつも、出来るだけ書かないようにしてはいるが(こう言うのがストレスになるのだが)。
今週末の「1962年」の娘るいが、何歳になっていると思う?
そんな読者さんにも、これだけは、分かって欲しい。まず、今週、第8週のサブタイトルが『1951-1962』であることを。そして、先週の半ばの1951年2月に娘るい(古川凛)の小学校入学でランドセルのエピソードがあったと言うことは、今週末の「1962年」の娘るいは、高校1年生程度に成長している可能性が大きいと言う劇中の現実を。
これらは、ネタバレではなく、「普通の人なら見れば分かること」と諦めて欲しい。
「今週は、ヒロイン入れ替えの週」だと言うこと!
と言うことは、そう、「今週は、ヒロイン入れ替えの週」だと言うことだ。もちろん、もしかすると、メインで描かれることが「母・安子の再婚問題」と「娘るいの成長」だけで1962年までの “11年間” で、1週間を繋ぐ可能性はゼロではない。
また、残念ながら、番組の公式サイトを読めば、年内の放送が12月28日(火)までなことも、流石に誰でも分かること。これをネタバレとは言うなら、申し訳ないが、今後は当ブログの朝ドラの感想を読んで貰わなくて構わない。
「予告編を見る、見ない」で無意味な論争をしたくない…
なぜ、こんなことを本編の感想の前に書いたかと言うと、これまた【非公開コメント】で、「土曜日版」の感想に「予告編を見たくない読者さんも、たくさんいらっしゃいますし」と書いて、予告編の内容に触れなかったら、なぜか「ありがとうございます」と言う返信がたくさん届いたから。
NHKは予告編を見せるために「土曜日版」を放送敷いているのは、本編の金曜日のラストに予告編が放送されないことからも明らか。だから、せめて、「土曜日版」の感想には、今後、予告編の内容に触れる可能性があることだけ断っておく。あとから、無意味な論争をしたくないから。もちろん、書く際は事前告知するから…
「土曜日版」の編集は"三角関係"が強調された編集だった
さて、ここから本編の感想。演出は、本作のメイン監督である安達もじり氏単独になったので、その点では大きな不安はない。ところがだ。アバンタイトルから主題歌明けの5分くらいまで、想像していなかった展開が描かれた。
と言うか、「土曜日版=ダイジェスト版」を見た読者さんならわかると思うが。先週の「週5回放送=本編」では殆ど強調されていなかったのに、「土曜日版」では、安子(上白石萌音)を中心とした勇(村上虹郎)とロバート(村雨辰剛)の “三角関係” が異様なくらいに強調された編集になっていたのだ。
まさか今日の序盤も"三角関係"を強調するとは思わなかった
そして、週が明けたら、なんと、アバンタイトルだけではく、主題歌明けも使って、更に “三角関係” を強調して来た。流石に、これには驚きを隠せなかった。
個人的な好みな演出としては、亡き稔(松村北斗)の “回想シーン” や “遺影の写真” を加えて、“四角関係” にすることで、本作のメインが “恋バナ” ではなく、あくまでも「安子の魅力」を描くためのくだりにして欲しかった。
もしくは、和菓子屋「たちばな」の再建のための “安子と算太の行商中の回想シーン” を盛り込んで、「“たちばな” と “娘るい” を必死に守る安子の魅力」を描く方が、同じ “三角関係” でも、丁寧で、且つ、生臭さのない描写になったと思う。
出来るだけ"恋バナ"や"男女問題"を描く朝ドラに見えないようにして欲しい
それと、好みの問題が大きく関係すると思うが。もしかすると、見た人の多くが、「これ、ほぼ恋バナ、三角関係を描いてない?」と思ったと思う。
繰り返しで申し訳ないが、個人的な好みな演出としては、もう少し、先日にあった「“たちばな”の栄光盛衰の走馬灯風描写」や、娘るい(古川凛)への安子の気持ちを盛り込んで欲しかった。そう、要は、出来るだけ “恋バナ” とか “男女問題” を描く朝ドラに見えないようにして欲しいってこと。
そもそも、この2か月間は盛り込み過ぎだと思う
やはり、そもそも、盛り込み過ぎだと思う。時代を考えれば、未亡人になった安子が、亡き夫の実家に居候しながら、「たちばな」の再建を兄と考えたり、娘の額の傷の治療費を調べずにやみくもに貯蓄したり、進駐軍のロバートと仲良くしたり、世話になっている雉真家にたいする態度とか。
その上に、「On the Sunny Side of the Street」の歌やら、ラジオ講座やら。もう、今の安子を取り巻くことを挙げて行ったらキリがないくらい。ただ、不思議と大きな不満はないし、それなりに楽しめている。だから、そんなにこの先にも、まだ不安を感じていないと言うのが本音。
どうしても盛り込み過ぎになるのは仕方がないとも思う
なぜかと言うと、「3人の女性(孫、母、祖母)の100年史」を半年間で描くとなると、「1人2か月」となるのは当然のこと。そして、孫、母、祖母を描くと言うことは、それぞれの相手の男性や家族らも描くと言うこと。だから、どうしても盛り込み過ぎになるのは仕方がないと思っている。
今の最大の注目点は、安子から娘るいへの"切り替え地点"!
それに、今の私の最大の注目点は、ヒロインが、安子から娘るいへの “切り替え地点” の脚本と演出と演技。如何に、自然で滑らかで、違和感が無くて、切り替えられるのかの一点勝負。
ここは、あざとくサプライズせずに、上手に時間経過を使って、さらりと安子とは別人格のように振舞うくらいが私の希望。さて、どうなるか。お手並み拝見だ。
あとがき(その1)
重箱の隅を楊枝でほじくるようなことを意図的にすれば、いくらでも出て来ると思います。だって、半年間で1人か夫婦だけを描くのだって、失敗するのですから。半年間で母子三世代の100年間を描くのは、相当にハードルが高いと思います。
でも、敢えて、そこに「ラジオ史とラジオ英語講座の100年史」までくっつけているわけですから、私は “チャレンジ精神” に期待をする人になっています。
あとがき(その2)
あと、先ほど書きましたが、むしろ、3人の切り替わりは、サクッと時間経過で “切り分けちゃう” のも “アリ” かなと。るいは、さっさと成長したら岡山から大阪に引っ越しちゃうとか。
それ位に大胆に “転換” した方が、上白石萌音さんが演じた安子の人生とかイメージ、要するに。前のヒロインから次のヒロインへ “必要以上に” 引き継がせない方が、私が良く言う「三本立て」みたいなお得感が出て、面白いかも知れませんよ。
あとがき(その3)
最後に、いつものおまじないを。
明るくなぁれ、楽しくなぁれ…(Be cheerful, be joyful...)
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/16374/
【これまでの感想】
第1週『1925-1939』
1 2 3 4 5 土
第2週『1939~1941』
6 7 8 9 10 土
第3週『1942-1943』
11 12 13 14 15 土
第4週『1943~1945』
16 17 18 19 20 土
第5週『1946~1948』
21 22 23 24 25 土
第6週『1948』
26 27 28 29 30 土
第7週『1948-1651』
31 32 33 34 35 土
第8週『1951-1962』
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