顔だけ先生〔全11回〕 (第11話/最終回・2021/12/18) 感想

東海テレビ×スイッチ共同製作 フジ系・オトナの土ドラ『顔だけ先生』
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第11話/最終回〔全11回〕『今という時代、生きづらくないですか?』、ラテ欄『先生が制服の(秘)理由? 優等生立てこもり!?鬼ごっこは人生の道しるべ』の感想。
教室に入ってきたのは、学生服に身を包む、遠藤(神尾楓珠)、亀高(貫地谷しほり)、川相(八嶋智人)・・・。蓮(小宮璃央)が、由希(あかせあかり)を人質に学校に立てこもったのだ。3人の教師を、涼介(林タケル)、彩美(崎本詩織)、葵(上乃爽)、りん菜(城所茉莉花)が取り囲む。蓮たちが3人を学生服に着替えさせた理由とは?そもそも立てこもってまで蓮たちが主張したい事とは何なのか―――。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
企画:市野直親(過去作/最高のオバサン、中島ハルコ、リカ~リバース、その女ジルバ)
脚本:水野宗徳(過去作/息もできない夏) 第1,2話
櫻井智也(過去作/越谷サイコー、破天荒フェニックス) 第3,6,8,最終話
秋山竜平(過去作/バスケも恋もしていたい、初恋クロニカル) 第5,9話
保木本真也(過去作/幸色のワンルーム) 第2,4,7話
井上テテ(過去作/マッサージ探偵ジョー、魔進戦隊キラメイジャー) 第10話
演出:原桂之介(過去作/BACK STREET GIRLS-ゴクドルズ-) 第1,3,5,7,9,最終話
白川士(過去作/三匹のおっさんシリーズ、記憶捜査シリーズ) 第2,4,6,10話
八十島美也子(過去作/逃亡花[のがればな]) 第8話
音楽:木村秀彬(過去作/小さな巨人、ブラックペアン、グランメゾン東京、オー!マイ・ボス!恋は別冊で、ドラゴン桜2)
主題歌:崎山蒼志「風来」
より純粋で、より真面目な「生徒と先生の関係を描いたドラマ
こう言っては何だが。この前の時間帯に放送していた『二月の勝者 -絶対合格の教室-』よりも、より純粋で、より真面目な「生徒と先生の関係を描いたドラマ」のように感じた。もちろん、テーマ自体が全く違うドラマだから、単純に比較するのは間違っているが。
連ドラらしさを十分に生かした「全11話」の見事な構成
少なくとも、生徒と教える側の人数のバランスや、描くべきことの明確さ、生徒と生徒、教師と教師、生徒と教師の個々の人間関係について、きちんと “連ドラ” として “繋がって” 描かれた上で、各エピソードが影響し合って進んで行く点では、本作の方が<私>には見応えがあった。
「顔だけ先生」が、最も「顔だけでない先生」であると言うオチも良かった
そして、最終回まで見ると分かるのは。それまで、「顔だけ先生」と言われた「型破りな非常識教師」が、全ての登場人物の中で、最も「常識とは何か?」、「常識を破ると見えて来るものは何か?」を真剣に考え、誰よりも率先して実行する人間で、その上、今の自分に満足せずに、常に向上心を以って、自分にも、生徒にも、同僚にも接する「顔だけでない先生」であると言うオチも良かった。
あとがき
「生徒に寄りそう」とか「生徒の目線になって」と言うのは、あくまでも表面的な描写から得られる感じることで。
このドラマは、世間に満ち溢れている “常識” と言う高く分厚い壁を、どうしたら普通の高校生や、相方の常識人である亀高先生(貫地谷しほり)や同僚たちが乗り越えるのかを、遠藤先生(神尾楓珠)しか出来ないアプローチで、常識から抜け出させ、本来の自分へ戻ったり、新しい自分になれるのかを見続ける作品だったと思います。
その意味で、学園ドラマの形を借りた社会派ドラマであり、ヒューマンドラマだったと思います。
まだ、遠藤先生も学校に残るようなので、今度はもう少し早い放送時間帯の連ドラで、続編を見てみたいです。オリジナル脚本で、ここまで、しっかりと作れるなら、フジテレビにはもっと頑張ってほしいです。
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/16372/
【これまでの感想】
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話 第10話
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