スナック キズツキ (第11話・2021/12/18) 感想

テレビ東京系・ドラマ24『スナック キズツキ』
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第11話『こぐま屋さん』、ラテ欄『35歳フリーター 涙の即興漫才!?』の感想。
なお、原作の漫画、益田ミリ『スナック キズツキ』は、未読。※ネタバレ厳禁!
トウコ(原田知世)のスナックを、いつも配達で来ている酒店こぐま屋(浜野謙太)が客として訪れる。いつも元気なひょうきん者かと思いきや、彼もまた傷ついていた。若い人ばかりのお笑い養成所で全くネタが受けず、ついにはコンビを解消。それでも夢を諦めきれずにいるのだ。トウコは彼とクリームソーダを飲みながら夢について話し、そして2人で漫才を始める。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:漫画 益田ミリ『スナック キズツキ』
脚本:佐藤久美子(過去作/カウンターのふたり、釣りバカ日誌シリーズ) 第1,2,3,4,5,6,7,10,11話
今西祐子(過去作:居酒屋ふじ、メンズ校) 第8,9話
演出:筧昌也(過去作/仮面ライダーゼロワン,ザ・ハイスクール・ヒーローズ) 第1,2,5,6,10,11話
湯浅弘章(過去作、ワカコ酒、探偵が早すぎる、死役所,アノニマス) 第3,4,7,8,9話
オープニングテーマ:清竜人「コンサートホール」
エンディングテーマ:森山直太朗「それは白くて柔らかい」
ナレーション:大和田伸也
原田知世さんと浜野謙太さんの演技の面白さと、素晴らしさを再発見
エピソードと無関係な部分で。原田知世さんと浜野謙太さんの “即興漫才” 風の演技、とても上手いなぁと。
撮影現場では “即興” ではないだろうが、二人の息の合った漫才の演技が、今回のエピソードのテーマの一つである「相方次第」と言う部分を見事に表現しており、流石、幅広い演技のできる演者二人が “即興漫才” を演じても、そこに何となく “円熟味と新鮮さ” が複雑に混ざり合って見えて来たのが、演技の面白さであり、素晴らしいところだと再発見した。
「自分の夢を叶えたいと思う気持ち」の様々な在り様…
さて、エピソードについては、テーマは幾重にも重なっていたように思うし、見た人によって感じたことも違うと思う。主軸は「自分の夢を叶えたいと思う気持ち」であり、それを、どう捉えるかは、見た人に委ねられた。特に、終盤の巻き戻しの映像効果を含めて。
前回の感想は、全編が個人的なことだったが、今回も個人的なことに例えるなら、今は「夢を諦めるか、踏ん張るか、迷い中」と言う感じだ。50代半ばを過ぎれば、夢より大きな現実がずっしりと圧し掛かってくる。若い頃は、夢の方が遥かに大きかったのに。
心の傷を少しでも癒してくれる場所と、楽しく生きようと思うことが、一番夢への近道だと思うようになった…
ホント、夢って、追いかけている時が一番苦しいけど “先” を考える楽しさがある。でも、ある程度、夢を叶えてしまうと満足感や脱力感や “先” への希望と不安が襲い掛かる。そして、夢を一度諦めると… それは、私にはまだ分からない。
きっと、次回の最終回のトウコ(原田知世)で、それが描かれるかも知れない。いずれにしても、夢を叶えるための努力は、その後の人生に無駄ではないが、そんなに甘いものではないのが俗世間。きれい事ばかりではない。でも、このドラマを見終えると、心の傷を少しでも癒してくれる場所と、楽しく生きようと思うことが、一番夢への近道だと思うようになった…
あとがき
前回で、私の心の中の “キズツキ” に、少しずつ “カサブタ” を作ってくれた「スナック キズツキ」とトウコ。今回を見て、また、その “カサブタ” が固くなったような気がしました。やはり、「諦めない」って思い、必要なんだなって…。そして、癒してくれる場所や人の大切さにも、改めて気づきました…
12月24日の放送は深夜0時27分からの放送となります。
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/16369/
【これまでの感想】
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話 第10話
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