ディレクターの目線blog@FC2

本家「ディレクターの目線blog」の緊急時&トラックバック用ブログです。コメントは出来れば本家blogへ!

●このブログは、本家ディレクターの目線blog』の緊急時&トラックバック用ブログです。

●記事の閲覧やコメントの投稿は、本家ディレクターの目線blog』をご利用下さい。


0

最愛 (第10話/最終回・2021/12/17) 感想

最愛

TBS系・金曜ドラマ『最愛』
公式リンク:WebsiteTwitterInstagram
第10話/最終回『それぞれの最愛のために… すべての真実を知る者は!?』の感想。



梓(薬師丸ひろ子)が会見を開き、寄付金詐欺についての関与を認め謝罪。自分の罪をかぶったのだと動揺する後藤(及川光博)が警察へ行こうとするが、梨央(吉高由里子)は梓の思いを伝え懸命に引き留める。しかし、梨央ともみあいになった後藤が階段から転落する事態に。一方、大輝(松下洸平)は藤井(岡山天音)に、梓と会っていた理由を問うが…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:なし
脚本:奥寺佐渡子(過去作/夜行観覧車、Nのために、わたし、定時で帰ります) 第1,2,3,5,6,8,最終
   清水友佳子(過去作/夜行観覧車、わたし、定時で帰ります、朝ドラ「エール」) 第4,7,9
演出:塚原あゆ子(過去作/アンナチュラル、グッドワイフ、グランメゾン東京、MIU404) 第1,2,5,8 最終
   山本剛義(過去作/凪のお暇、コウノドリ2、わたナキ、オー!マイ・ボス!恋は別冊で) 第3,4,7
   村尾嘉昭(過去作/アンナチュラル、Nのために、キワドい2人、死にたい夜にかぎって) 第4,6,9
音楽:横山克(過去作/わろてんか、映画「ちはやふる」シリーズ、ドリームチーム、メネシス)
主題歌:宇多田ヒカル「君に夢中」



最終回の感想と、全10話の感想の総括を力いっぱい書いてみる

既に放送終了から、20時間近く経っているから、謎解きや結末に対する考察や、出演者の演技への称賛などの感想は、ブログやSNS、ネットニュースでも出尽くしているはずだ。しかし、私は、今朝の【速達】に書いた通り、約2年ぶりにお墓参りに行ったため、帰宅が遅くなった上、その外の感想や評論を読んでいない。

従って、多くの読者さんには “的外れ” な感想になると思う。しかし、これぞ「ディレクター目線blogの感想だ!」のと言う思いで、最終回の感想と、全10話の感想の総括を力いっぱい書いてみる。

傑作と言っても過言でない「3つの理由」

もう、最初に本作が良作はもとより、秀作以上の傑作と言っても過言でない「3つの理由」を先に述べてしまう。

 ●この複雑な内容の連ドラが「脚本家2名+演出家3名」体制
 ●“結末の納得度” よりも “結末のための説得力” が重視された
 ●混さり物が入っていない “純愛” で人間を描き切った

親子の世代に亘るような時間軸の中で、一つの家族を追い続ける作品としては、私は異例!

まず、一つ目の理由。やはり、当ブログ独自の視点で本作を見るべき点がある。それは、15年間にも亘る壮大な “数々の事件” を扱った “超連続性の高い物語” を扱った連ドラなのに、上記のメイン・スタッフ一覧を見れば分かるように、「脚本家2名+演出家3名」の脚本も演出も複数人体制で挑んでいることは一目瞭然だ。

特に、この作品のような長期間に及ぶ時間軸を扱う連ドラでは、普通、脚本家は1人で、演出家は、2人の交代制。それでないと、脚本上は話の繋がりを担保するのが難しいし、演出面では、回想シーンが多用される可能性が高いから、映像に差があると現実的に使えない(前後の映像と繋がらない)と言うことになるからだ。

しかし、本作は「脚本家2名+演出家3名」で成功させた。これは、一見、簡単そうに見えることだが、親子の世代に亘るような時間軸の中で、一つの家族を追い続ける作品としては、私は異例だと思う。

プロデューサー・ 新井順子のスタッフとキャストに対する"統率力"と"けん引力"と"理解力(信頼性)"が作った「最高なチーム力」

これを成功させた “影の立役者” が、本作の総合プロデューサー・ 新井順子のスタッフとキャストに対する “統率力” と “けん引力” と “理解力(信頼性)” だ。新井氏が、作品の根幹を握っていて、それを的確に全スタッフに必要な分だけ伝える。必要以下でも以上でもダメ。伝えられた本人に考える余地を与える程度に情報提供する。

それによって、全てのスタッフとキャストが “自分がすべきこと” を考え、具現化していく。このことを一般世間では「最高なチーム力」と言うのだ。

今作が、実に繊細で、緻密で、正確で、程々の遊び心を入れて、作り込まれていることが分かるはず

もちろん、ドラマだから、出演者、内容、演出、展開の速度など、好みの違いが生じるのは当然だ。

しかし、その “好み” と言う色がついた色眼鏡を外して、本作を見ることが出来る人なら、今作の脚本と演出、その演出による演技指導の下での俳優の演技(特に、1人が複数の人格を演じるような演技)を見れば、今作の作り込みが、実に繊細で、緻密で、正確で、(次が大事)程々の遊び心(ゲーム性、刺激、茶目っ気、楽しみなど)まで取り入れられていることに気づくはずだ。

"説得力"をドラマに吹き込んだ登場人物が、"1人だけ"いる

さて、二つ目の「優秀作品と言っても過言でない理由」は、“結末の納得度” よりも “結末のための説得力” が重視されたこと。

基本的に、本作では “嘘” がドラマを動かす、一つの大きな車輪になっていた。要は、誰の “嘘” をついているのかとか、 誰の “嘘” に聞こえる言葉は実は “真実” なのかとか。そう、このように、本作は “嘘” で動いていると言っても過言でない。そして、結末が “真実” だ。

しかし、今作は、普通の刑事ドラマのように、「事件が起きて犯人が捕まる」と言う話ではない。

いわゆる「ファミリー」の話だ。ファミリーと言うと「家族」となるが、ここでの「ファミリー」とは、洋画に出て来る悪党集団の「ファミリー」の意味に近い感じ。良く、洋画だと、赤の他人でも早々の信頼感のある関係を「ブラザー」とか呼ぶではないか。そんな「ファミリー」のイメージを思い浮かべて読んで欲しい。

要は、マフィア映画に登場する「ファミリー」のような関係が、今作の梨央(吉高由里子)と大輝(松下洸平)、達雄(光石研)と加瀬(井浦新)、梓(薬師丸ひろ子)と後藤(及川光博)ら、大勢の物語のメインとなる登場人物なのだ。

だから、最終回に於ける “結末” に必要で重要なのは、まず、“結末の納得度” よりも “結末のための説得力” なのだ。納得度は、単純にテレビから与えられた結末に対して、納得できるかどうか? のこと。でも、私が言う “結末のための説得力” とは、その結末に至るべきであると言う近賀のこと。

45分頃、45分頃、デパートで大輝は加瀬を追い詰めるも、あと一歩のところで逃してしまう時に、加瀬に言わせた次の台詞に注目!

その “説得力” をドラマに吹き込んだ登場人物が1人だけいる。それが、ず~っと「家族だ」と言い続けていた加瀬だ。そのことが一番良く分かるのが、次のシーンだ。45分頃、デパートで大輝は加瀬を追い詰めるも、あと一歩のところで逃してしまう時に、加瀬に言わせた次の台詞だ。

加瀬「二人には 一点の曇りもない人生を送ってほしい それだけです」

加瀬「頼みましたよ宮崎さん ようやく手にいれた二人の幸せを 壊さないでやってください」

と言葉を残した加瀬は、そのまま姿を消したが。これこそが、加瀬の本心であり「ファミリー」と比喩した理由だ。

異論はあろうが、この加瀬の台詞が、本作を秀作から傑作へ、更に一段上げたと思う。傑作の上に名作があるが、名作とは言えないのは、単純に視聴率が低めで、多くの人たちには支持を得づらかったことだけ。もう、品質については、傑作も名作も関係ないと、私は思っている。もちろん、基準は人ぞれぞれだと思うが。

"恋バナ"の要素を盛り込んだ、"サスペンスラブドラマ"に仕立てて来た名アイデア!

そして、三つ目の「優秀作品と言っても過言でない理由」は、混じり物のが入っていない “純愛” で人間を描き切ったこと。

とにかく、ドラマの企画自体の見事さだ。最近、流行している “サスペンスドラマ” だと、視聴者が謎解きが楽しめる程度のフラグをあざとく立てまくって、最終回や映画館まで引っ張って行けば良いだけなのだ。事実、そんな作品が、たくさんあるではないか?

しかし、今作は、ただの “サスペンスドラマ” ではなく、“恋バナ” の要素を盛り込んだ、“サスペンスラブドラマ” に仕立てて来た。それも、今どきに “純愛” をガッツリ盛り込んで。

「人間そのもの=純愛」を、しっかりと今作は描き切った!

私は常々「ドラマは、人間そのものをえがくこと」と言っている。しかし、その言葉を更に掘り下げると、「人間そのもの=純愛」。混ざり物が入っていない “純愛” こそが、人間そのものの描写であり、人間関係を描くことでもあるのだ。そんな重要で重厚なことを、さり気なく「先が見たくなる連ドラ」に作り上げた。

いとも簡単にとは言わないが。今のコロナ禍や経済状況や労働規制など考えると、これだけ複雑で、濃厚なことを、TBSが「金曜ドラマ」枠でやり遂げたのは凄いと思う。

あとがき

始まった頃は、幼馴染で初恋気分だった男女が、15年前の事件をきっかけに、「二人がどうなるのか?」がメインでしたが、話が進んで行くうちに、どんどん話が広がり深まり、最終的には「家族とは何か?」と言う本質まで突っ込んで行ったような気がします。

愛するからこそ、愛が消えていく “世の不条理” と、その一方で、育まれて行く愛もあると言う “この世の希望” も同時に描いた傑作だと思います。

Blu-ray と DVD BOX が、Amazonサイトと楽天市場から発売されます。サイトによって「オリジナル特典&早期予約特典」が異なりますので、良く調べてから、傑作を我が家に残しましょう。

個人的には、Amazonサイトと楽天市場の両方の付録である、封入特典(予定)のブックレット (演出陣の各話解説 "ディレクターズノート" 掲載)を読みたいです。


管理人・みっきーが お薦めする商品を、Amazonと楽天市場から安心して ご購入して頂けます!

★Amazonと楽天市場では、「オリジナル特典&早期予約特典」が異なります。良く注意して、名作を是非、あなたの手に残して欲しいです。

管理人・みっきーが お薦めする商品を、Amazonと楽天市場から安心して ご購入して頂けます!

★Amazonと楽天市場では、「オリジナル特典&早期予約特典」が異なります。良く注意して、名作を是非、あなたの手に残して欲しいです。

管理人・みっきーが お薦めする商品を、Amazonと楽天市場から安心して ご購入して頂けます!


管理人・みっきーが お薦めする商品を、Amazonと楽天市場から安心して ご購入して頂けます!


 

〔お願い〕
読者の皆様も大変な状況とは思いますが。コロナ禍で仕事激減の折、勝手なお願いで恐縮でございますが、Amazon楽天市場からお買い物する際は、当blogのリンク経由で買って下さると、皆様のおかげで私にポイントが貯まる上に、何よりもブログを書き続けるモチベーションアップになります。引き続き、皆様のご協力をお願い申し上げます。 m(_ _)m

ブログランキング・にほんブログ村へ 人気ブログランキングへ くる天-人気ブログランキング


「楽天市場」からのおすすめ商品や企画


「Amazon」からの最新のお知らせ


★本家の記事のURL →  https://director.blog.shinobi.jp/Entry/16366/


【これまでの感想】
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話

関連記事
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

トラックバック

最愛 最終話

大輝(松下洸平)のところに、藤井(岡山天音)がやって来ます。 藤井が梨央(吉高由里子)の母・梓(薬師丸ひろ子)に会っていたのは・・・ 藤井が追っていたのは、達雄(光石研)が康介(朝井大智)を殺害して遺棄した事件だったのですね。 達雄一人で、このようなことはできないと大輝のことも疑っていたようですが・・・ 大輝は今は学芸員をやっている青木菜奈(水崎綾女)から、康介が作った薬の瓶を受け取...

最愛 最終回「それぞれの最愛のために…すべての真実を知る者は!?」

今期、最大の関心を集めた、人気ミステリードラマも、ついに最終回。案の定、驚愕の真実!でしたね。個人的には、橘しおり(田中みな実)の、葬儀シーンがあるとは思わなかったので、驚き、でした。でも、それもまた、キモだったのですね。例の、ブラックボックスが開くたび「遺体遺棄事件」「渡辺昭殺害事件」「橘しおり転落事件」の、真相が明らかになっていく展開。SNS方面では、「悲しすぎる…」「あああ…辛い」「涙...

金曜ドラマ『最愛』第10話(最終回)

内容母・梓(薬師丸ひろ子)が詐欺事件の罪を認めた。そして梨央(吉高由里子)は謝罪文を発表。加瀬(井浦新)たちとともに、これからのことについて話し合い始める。一方、大輝(松下洸平)は、藤井(岡山天音)と再会する。15年前の事件を調べていると大輝に告げる。梓と会っていたのは、任意で聴取していたと言うこと。当時、達雄(光石研)を手助けした人間がいるはずだと。そこに青木菜奈(水崎綾女)が現れ、達雄以...

最愛 #10 最終回

『それぞれの最愛のために…すべての真実を知る者は!?』
My profile

Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

PR


TB送信について

一部のブログサービス(特に、FC2ブログ)宛に、FC2からトラックバックが届かないケースが発生中です。

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村  PVアクセスランキング にほんブログ村

楽天市場PR

カテゴリー+月別アーカイブ

 

検索フォーム

PR

FC2カウンター

FC2オンラインカウンター

現在の閲覧者数: