相棒 season20 (第9話・2021/12/15) 感想

テレビ朝日系・『相棒 season20』
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第9話『生まれ変わった男』の感想。
20年前の未解決殺人事件の押収品返却を任された右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、被害者の妻・園子(中込佐知子)から‘夫の生まれ変わり’を名乗る大学陸上部員・翼(今井悠貴)の話を聞く。殺された記憶があるという翼は、子どもの頃からスーパーの駐車場で刺される夢を見ており、それが捜査資料と合致すると判明。さらに、翼は現場で聞いた叫び声を思い出す。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
●脚本:川﨑龍太/演出:蔵方政俊(敬称略)
まさしく、「先が見たくなる連ドラ」に!
「押収品」が事件の発端になって… と言うのは、ある種の『相棒』シリーズに “たまに” ある話で、そこへ今回は、「無戸籍児」を絡めて、一種の社会派ドラマを構成しつつ、序盤の雰囲気からは “ファンタジー&ミステリー” の雰囲気を醸し出した。
まさしく、私が全ての連ドラに希望している「先が見たくなる連ドラ」になっていた。それだけでも、見置いた時の満足感は、いつも以上のものがあった。
「無戸籍児=生まれ変わり」と言う脚本家の着想に脱帽!
また、最近、この『相棒』では、恒例の「事件の肥大化による、分かり難い事件」や「仮想空間と言う最新アイテムを強引に使うだけの技術品評会」のような作品が多く、落胆させられることが多かった。
しかし、今回は、脚本に「無戸籍児=生まれ変わり」と言う、ちょっと思いつかないような奇抜で新鮮なアイデアがあり、Lサイズのおむつや、バースデーケーキの謎、ジュニア記録連発の不思議など、庶民的な小ネタを入れての社会派ドラマは良かった。
また、演出も奇を衒うことなく、じっくり魅せるタイプで、久し振りに『新生・相棒』を見た気がした。
あとがき
脚本家の川﨑龍太氏は、Wikipediaで調べた限りでは、『相棒』初担当。それにしては、良い作品でした。また、「無戸籍児」に、もっと深堀りして書けば、より社会派ドラマになったところを、恐らく意図的に抑えて、“独身の右京” がかざす “親と子のへの正義” に説得力を持たせたと思われるストーリーも、久し振りに堪能できました。
このような良作が続くことを期待します。
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【これまでの感想】
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