婚姻届に判を捺しただけですが (第9話・2021/12/14) 感想

TBS系・火曜ドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』
公式リンク:Website、Twitter、Instagram
第9話『傷ついてもあなたをラブです』の感想。
なお、原作となった漫画・有生青春『婚姻届に判を捺しただけですが』は、未読。
明葉(清野菜名)と百瀬(坂口健太郎)は偽装結婚生活を終えた。それを聞いた唯斗(高杉真宙)は百瀬の言動の真意を伝えようとするが、明葉は聞く耳を持たない。そんな中、麻宮(深川麻衣)に話し掛けられた百瀬は離婚を切り出した理由を明かし、改めて明葉と向き合う方法について相談する。そして、麻宮から忠告を受け、慌てて明葉に会いに行くが、冷たく突き放されてしまう。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:漫画・有生青春『婚姻届に判を捺しただけですが』
脚本:田辺茂範(過去作/参道高校合唱部!、トクサツガガガ、インハンド、オーマイボス) 第1,3,6,7話
おかざきさとこ(過去作/家政夫のミタゾノ3,4、正しいロックバンドの作り方) 第2,4,5,8,9話
演出:金子文紀(過去作/G線上のあなたと私、恋つづ、逃げ恥、俺の家の話) 第1,2,5話
竹村謙太郎(過去作/アンナチュラル、警視庁ゼロ係シリーズ、MIU404) 第1,3,4,7,9話
井村太一(過去作/恋はつづくよどこまでも[演出補]、オー!マイ!ボス![演出補]) 第6話
濱野大輝(過去作/恋つづ[演出補]、着飾る恋には理由があって[スケジュール]) 第8話
音楽:末廣健一郎、MAYUKO
主題歌:あいみょん「ハート」
いよいよ "ドラマ" として、いい感じになった
最終回直前で、どんな展開を持って来るのか、期待と不安で見始めた、『婚姻届に判を捺しただけですが』の第9話。こちらの想像以上に、明葉(清野菜名)と百瀬(坂口健太郎)が自分と互いの気持ちに困惑し、入り乱れ、込み入っている感じだ。
メインの二人以外の脇役たちの応援する姿なども、かなりキッチリと描き込まれている。「ドラマは、人間そのものを描くこと」と言う私の立場からすると、いよいよ “ドラマ” として、いい感じになった。
特に良かったのは、必要性の殆どない"危険性を視聴者に感じさせる演技"を清野さんに要求することが、ほぼ無かったこと
特に良かったのは…。毎回、描かれていた、妊娠中の清野菜名さんらしさを表現しようとする一種の清野菜名さんへのスタッフの気遣いかと思うが。やはり、ドラマとして、そもそも、必要性の殆どない “危険性を視聴者に感じさせる演技” を清野さんに要求することが、ほぼ無かったこと。
大人の事情であることは前述の通り分かっているが、やはり、妊娠の時期や連ドラの終盤で要求するのは、強引だと思うから。それが “無い” だけでも、安心してみることが出来た。
いや、一部に盛り込んではいるが、程度も小さいし、ストーリーの中に溶け込んでいるので、“必要性の殆どない” 点が消えたから、(偉そうだが)許して見ることが出来た。
これまでで、最も本作らしくて、完成度が高かった
全体の展開、流れ、テンポが、本作らしいのが、まずいい点だ、それに、全体に漂う “こじらせている” と言う雰囲気が、上手く視聴者を焦らすのにも成功している。そして、私生活と仕事のバランスもいい。全話を見通して比較しているわけではないが。これまでの放送回の中で、最も本作らしくて、完成度が高かったのでは?
やはり、これまでも、今回くらいに明葉と百瀬の二人を集中して描いて、公私のバランスも良く描いていたら、前回までも面白楽しく見られたはず。とは言え、例の “大人の事情” の影響が、ドラマが始まってから影響し始めたから、全体のバランスが崩れるのは、ある意味でやむを得ないかも…
あとがき
私としては、今回が最終回で良かったと思います。と言うか、実は、今回が最終回だと勘違いして見始めてしまったので、そのせいもあるかも知れませんが。
でも、この先があるなら見たいです。だって、この調子なら日曜日に放送された長尺ドラマのように、最終回が “蛇足” になる可能性は、ほぼゼロだと思うので。主演として頑張った清野菜名さんのためにも、「見て良かった最終回」で終わって欲しいです。
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/16355/
【これまでの感想】
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話
- 関連記事