連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」〔全24週〕 (第6週/土曜日版・2021/12/11) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』
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第6週『1948』の
『土曜日版』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
大阪で事故にあった安子(上白石萌音)はケガをした娘・るいを連れて、岡山の雉真家に戻る。
義母の美都里(YOU)や義理の弟の勇(村上虹郎)を始め、温かく迎えられるが、どこか満たされない安子。
幼なじみのきぬ(小野花梨)が営む豆腐屋の一角でおはぎを売り始めた安子は、街で米軍将校(村雨辰剛)が起こした騒ぎに出くわし・・・。
---上記のあらすじは[公式サイト]より引用---
原作・原案・脚本:藤本有紀(過去作/ちりとてちん)
演出:安達もじり(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく、おちょやん) 第1,2,4週
橋爪紳一朗(過去作/てっぱん、花子とアン、半分、青い。、エール) 第3,5週
深川貴志(過去作/花燃ゆ、とと姉ちゃん、半分、青い。、麒麟がくる)
松岡一史(過去作/まんぷく、心の傷を癒すということ)
二見大輔(過去作/半分、青い。、なつぞら、伝説のお母さん) 第6週
音楽:金子隆博(過去作/Q10、三毛猫ホームズの推理 、あいの結婚相談所)
演奏:BIG HORNS BEE(過去作/米米CLUBのホーンセッション)
主題歌:『アルデバラン』(作詞・作曲:森山直太朗、編曲:斎藤ネコ、歌:AI)
語り:城田優
制作統括:堀之内礼二郎(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく)
櫻井賢(過去作/4号警備、透明なゆりかご)
※敬称略
さぞ今週の「土曜日版」の編集者は、苦労したに違いない!
「週5放送=本編」の脚本が、本作始まって以来の “雑” な脚本と演出だったため、今週の「土曜日版」である「ダイジェスト版」は、本編のナレーション(語り)を寄せ集めて放送尺を稼ぎ、更に、流れが無かった物語だったため、主人公の使えそうなセリフ部分を繋げて、何とかカタチを創った感じに見えた。
恐らく、今週の「土曜日版」の編集担当者は、さぞ苦労したに違いない。
とにかく「新章」の始まりを印象付けるために美都里は残したが、その他の “初対面シーン” や “再会シーン” も、ほぼ削除。確かに、本編を見ている視聴者なら、削られても理解できるが、ドラマとしての緩急が失われて、平坦さが更に際立った「ダイジェスト版」になったのは困ったことだ。
今週の最大の問題児は、進駐軍のロバート!!!
また、今週の最大の問題児は、進駐軍のロバート。まず、主人公・安子とロバートとの初対面シーンは、もっと丁寧に描くべきだった。だって、読者さんのコメント返信にも書いたが、「逐次通訳」出来る程の語学力があるなら、花売りの行商の女性とのトラブルなんて、まずあり得ない。どうしたら良かったのかは、本編の感想を読んで欲しい。
ここは「土曜日版」の感想だから…
"安子のペラペラ英語による独演会"の編集上の扱い方が変…
それと、「土曜日版」の編集で変だったのは、例の “安子のペラペラ英語による独演会” の扱い方。あまりにも雑。それ以外に例えようがない。スラスラ喋る英語力、感極まっても英語のままの演説などなど。あの、詳しく書くのが難しいから、おかしくなると思うが、我慢して読んで欲しい。
私は、ドラマの重要度として「安子とロバートの出会い > 安子の独演会」だと思っている。言うなら、安子が稔や英語と出会ったことと同等程度に重要だと思っている。その理由は簡単。
それは、「安子とロバートの出会い =安子の初めての生の英会話」だから。言い換えれば、安子が初めて、本物の英語に触れた瞬間だから。だから、もっと丁寧に描くべきだったのだ。
安子が"赤の他人の進駐軍"に本音を吐露したのか意味不明…
たしかに「安子のペラペラ英語による独演会」も重要ではある。何よりも、安子の本音が描かれていたから。でも、英語でしゃべっていた。ここを私はどうしても解せずにいる。初対面ではないにしろ、稔を殺した本人でもない “赤の他人” であり、偶然の “進駐軍の一人” に対して、安子が様々な心の中のことを熱弁したところで、何の意味もないと思う。
相手が、米国大統領なら話は別だが。花売りとの問題解決もままならぬ将校クラスの人間に熱く語っても、自己満足だけ。まあ、安子の気持ちがさっぱりすれば良いと言うなら、異論はないが。
今は"小さな綻び"も、やがて"大きな破綻"になり兼ねない!
私は、安子の気持ちがさっぱりすれば良いとは到底思わないから、次のように考えた。流石に「安子のペラペラ英語による独演会」だけは、どんなに好意的に解釈しても、英語力とお涙頂戴のための、あざとい演出と、ダサい脚本だと思う。
コメント返信でも、本編の感想にも何度も書いたが、こう言う「今なら、一見、取り繕えそうな “小さな綻び” にしか見えないこと」が、時が経つと「やらなければ良かった “取り返しのつかない大きな破綻” になり兼ねない」と思う。だから、この先が急に心配になったのだ。
あとがき(その1)
今週は、脚本の “雑さ” と、それを補えない演出の “未熟さ” が、ハッキリと露呈した一週間でした。まだ、巻き返しの時間はあるので。まずは演出家の交代。次に、脚本のテコ入れ。特に、娘るいが喋りだしてからの「実質的なヒロイン二人体制」で、あたふたしている場合ではないと思いますので。
あとがき(その2)
それと、「土曜日版」を見ている人の殆どが本編を見ていると思うので、心配無用だと思いますが。主人公の安子、娘るいをそっちのけで、好き勝手にやっているように見えるので、来週以降、「土曜日版」の編集も、更に気合を入れる必要があると思います。
あとがき(その3)
とにかく、「週5放送=本編」も「土曜日版」も、最初の1か月の頃の楽しい『カムカムエヴリバディ』に戻ると期待しています。明るくなぁれ、楽しゅうなぁれ…
※なお、「予告編」については、一部、予想が的中してしまったので触れません。悪しからず…
★本家の記事のURL → http://director.blog.shinobi.jp/Entry/16341/
【これまでの感想】
第1週『1925-1939』
1 2 3 4 5 土
第2週『1939~1941』
6 7 8 9 10 土
第3週『1942-1943』
11 12 13 14 15 土
第4週『1943~1945』
16 17 18 19 20 土
第5週『1946~1948』
21 22 23 24 25 土
第6週『1948』
26 27 28 29 30
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