恋です!ヤンキー君と白杖ガール (第9話・2021/12/8) 感想

日本テレビ系・新水曜ドラマ『恋です!ヤンキー君と白杖ガール』
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第9話『バイバイ黒川』・ラテ欄『白杖ガールとヤンキー君の恋物語完結!? 夢と現実の間… すれ違う心と心に涙が止まらない別れの日』の感想。
なお、原作の漫画・漫画・うおやま『ヤンキー君と白杖ガール』は、未読。
駅で起きた出来事を受け、森生(杉野遥亮)はユキコ(杉咲花)と出会うまで白杖の人を意識したことがなかったと気付く。そんな中、ユキコが森生の家へ。ユキコと森生は2人きりの時間を互いに意識してしまう。後日、ユキコが緋山(小関裕太)の尽力で飲食関係の会社見学に行くことになる一方で、本社に呼ばれた獅子王(鈴木伸之)は、担当者から森生について話をされ…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:漫画・うおやま『ヤンキー君と白杖ガール』
脚本:松田裕子(過去作/花咲舞が黙ってない、東京タラレバ娘、正義のセ、レンアイ漫画家)
脚本協力:室岡ヨシミコ 第6,7,8,9話
演出:内田秀実(過去作/あな番、ウチの娘は、彼氏が出来ない!!) 第1,2,5,8話
狩山俊輔(過去作/フランケンシュタインの恋、高嶺の花、俺のスカートどこ行った?) 第3,4,7,9話
今和紀(過去作/サムライカアサン) 第6話
音楽:得田真裕(過去作/監察医 朝顔シリース、家売るオンナシリーズ、アンナチュラル、インハンド、ナイト・ドクター)
主題歌:JUJU『こたえあわせ』
ちょっと期待外れだったかも? いや今回って、必要だっただろうか…
恋愛ドラマの終盤には、ある意味でお約束の遠距離恋愛ネタ。それ自体は悪くないと思わないが、“白杖” がキーワードになっている本作らしさが、安っぽく見えてしまった。
なぜなら、<私>は、ユキコ(杉咲花)と出会うまでは視覚障害者を意識したことがなかった森生(杉野遥亮)が、お互いを理解し合いながら、二人らしい世界観を広げていくと期待していたから。でも、別れを描くのか… と(原作は未読)。ちょっと期待外れだったかも? いや今回って、必要だっただろうか…
ユキコでなくても成立する話は、ハッキリ言うと「物足りない」の一言
それと、敢えて、好きで、好みで、期待大の連ドラで、それの最終回直前だから、敢えて苦言と言うか、辛辣な意見を書いてみる。
それは、今回のストーリーに、本作の初期設定(詳しくは書かない)を今一つ活かしきっていないこと。この程度のストーリーなら、ユキコでない “白杖の人” でも成立したのでは? と残念なのだ。恋バナ、ラブコメとしては面白いし、ドラマとしても悪くないが、ハッキリ言うと「物足りない」の一言。
第6話から富岡ヨシミコ氏が「脚本協力」に加わってから、本作らしさが薄まった
その理由は簡単で。ネット情報(だいぶ前に書かれた記事だから、ネタ元は忘れたが)に書いてあったことで恐縮だが。
私が、毎回書いている「上記のスタッフ表」を読んで頂ければお分かりだろう。私は「原作未読」だが、第6話から、富岡ヨシミコ氏が「脚本協力」に加わっているのは分かると思う。
多くの人は、「視覚障害の監修のため」と勘違いしているようだが、実は、そのネット情報によると、原作とは違う “オリジナル・ストーリー” の部分を加える要員として投入されたのだ。そして、事実、第6話から恋バナ要素が増えて、“白杖の要素”が薄まった。
その結果が、この第9話だと<私>は考えている。むしろ、 松田裕子氏だけの第1~5話までの本作の方が、私好みだったことは、今さら書かなくても感想に書いてある通りだ。
あとがき
どうして、第1~5話までのように、ユキコらしい、ユキコだから、ユキコでなければならない苦労や苦悩や葛藤を描かないのでしょう?
原作未読者が言うのは信頼度に欠けますが、明らかに「脚本協力」が参加してから、物足りなくなったのは確かです。オリジナルからアイデアをもらえば… とまでは言いませんが。
それに、ここまで、視聴者に対して、あからさまにユキコと森生を応援させようとする必要なんて、これっぽっちも、視聴者の一人として期待していないのに。最終回で有終の美を飾ってくれることを期待します。そして、最終回を見終えて、購入済みの原作(既刊6巻)をじっくり堪能しようと思います。
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/16335/
【これまでの感想】
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話
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