最愛 (第8話・2021/12/3) 感想

TBS系・金曜ドラマ『最愛』
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第8話『2つの不審死は繋がっている?
逃亡する男の目的とは…』の感想。
しおり(田中みな実)の遺体が発見され、様々な状況から事件性を疑う山尾(津田健次郎)。会社に出社した梨央(吉高由里子)は寄付金詐欺の問題でしおりと後藤(及川光博)がもめていたことを知るが、すでに後藤は連絡が取れなくなっていた。不安に包まれる梨央のもとに大輝(松下洸平)が訪ねてくる。手土産の酒を交わし緊迫した日々から解放される梨央。そんな中、加瀬(井浦新)は梓(薬師丸ひろ子)から後藤の居場所を入手し…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:奥寺佐渡子(過去作/夜行観覧車、Nのために、わたし、定時で帰ります) 第1,2,3,5,6,8話
清水友佳子(過去作/夜行観覧車、わたし、定時で帰ります、朝ドラ「エール」) 第4,7話
演出:塚原あゆ子(過去作/アンナチュラル、グッドワイフ、グランメゾン東京、MIU404) 第1,2,5,8話
山本剛義(過去作/凪のお暇、コウノドリ2、わたナキ、オー!マイ・ボス!恋は別冊で) 第3,4,7話
村尾嘉昭(過去作/アンナチュラル、Nのために、キワドい2人、死にたい夜にかぎって) 第4,6話
音楽:横山克(過去作/わろてんか、映画「ちはやふる」シリーズ、ドリームチーム、メネシス)
主題歌:宇多田ヒカル「君に夢中」
今回を見終えて最初に感じたのは「大きな事件が多過ぎる」
今回を見終えて、最初に感じたこと。解決はしなくても良いが、大きな事件が多過ぎるってこと。
寄付金詐欺の件も、15年前の事件も、第8話まで引っ張っている。まあ、「最終回で全部が一気に解決するドラマ」だと好意的に見てはいるが、流石に、第8話、残りの和数を考えると、幾つかの事件については、解決しなくても良いから、その “解決への糸口” に向かっているように描いて、いや、思わせて欲しいし、思わせて欲しかった。
この脚本家と演出家のコンビによる"凝りまくった展開"と"思わせぶりな演出"はお見事!
また、今回の脚本と演出が「奥寺佐渡子×塚原あゆ子」の、凝りに凝りまくった展開と演出。特に、思わせぶりな演出はお見事。
まあ、本作では、このコンビならいつものことだし、似たようなサスペンスドラマでは、思わせぶりな演出で “引き延ばし” をするのが流行っているから。少々、食傷気味になってはいるが。だからこそ、今は「引き算の演出」で魅せる連ドラの方が圧倒的に面白いから。是非とも “引き延ばし” に思わせないようにして欲しかった。
「奥寺×塚原」コンビで分かり易く"怪しげなフラグ"と乱立しまくったのが面白かった!
そして、今回のストーリーの感想を書く。なんと “また” 新しい事件が発生して、ラストでラスボスか、ラスボスに見せかけた下働きが登場… と言う感じだろうか。まあ、ラスボス本人より “下働き” の方が、最終回までの残りの数話を楽しめそうだ。
とにかく、感想の冒頭で「事件が多過ぎる」と愚痴ってしまったが。基本的には、最終章を前に、「奥寺佐渡子×塚原あゆ子」コンビで、分かり易く “怪しげなフラグ” と乱立しまくった… と言う感じで、面白かった。そう、遂に、<重要人物勢揃い>と言う感じだ。
あとがき
「奥寺佐渡子×塚原あゆ子」コンビなので、最終章に向かうための “助走用の踏切板” を、きれいに整えるために、本作の雰囲気を初期の頃のような、「先が見たくなる雰囲気」の再構築が最優先されたのでしょうね。
連ドラとしては、エピローグに向けて正しいとは思いますが。サスペンスドラマとしては、雰囲気重視にするのは正しいかどうかは、次回次第でしょうね。
いずれにしても、本作は “幼馴染や家族を描く連ドラ” と “サスペンスドラマ” の二つの異種ドラマを成立させて、更に面白くしようと、難しいことを同時並行しているから、今作にとっては、この段階で、“登場人物” と “雰囲気” に対して、ある種の「交通整理」をしたのは、正解だと思います。
事実、前回よりも 「先が見たくなるドラマ」になりましたしね。そして、出演者の皆さんの演技にも、どんどん引き込まれて行きます。今後へ大いに期待します。
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/16317/
【これまでの感想】
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話
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