顔だけ先生〔全11回〕 (第8話・2021/11/27) 感想

東海テレビ×スイッチ共同製作 フジ系・オトナの土ドラ『顔だけ先生』
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第8話〔全11回〕『どうしたら人から認めてもらえますか?』、ラテ欄『88%的中占いで絶交… 俳句界の永世名人VS2B!?承認欲求満たしてる?』の感想。
遠藤(神尾楓珠)が新たな趣味として占いを始める。すると、占い通りに、走り幅跳びを始めた潤平(植村颯太)が東京都大会でいきなり優勝し、また、美子(石井礼美)は雑誌で読者モデルデビューを果たした。そして、遠藤の占いは‘当たる’と学校中で評判になっていく。そんな中、その占いがきっかけで、仲がよかった亀高(貫地谷しほり)と早坂(三浦涼介)の関係に亀裂が入る。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
企画:市野直親(過去作/最高のオバサン、中島ハルコ、リカ~リバース、その女ジルバ)
脚本:水野宗徳(過去作/息もできない夏) 第1,2話
櫻井智也(過去作/越谷サイコー、破天荒フェニックス) 第3,6,8話
秋山竜平(過去作/バスケも恋もしていたい、初恋クロニカル) 第5話
保木本真也(過去作/幸色のワンルーム) 第2,4,7話
演出:原桂之介(過去作/BACK STREET GIRLS-ゴクドルズ-) 第1,3,5,7話
白川士(過去作/三匹のおっさんシリーズ、記憶捜査シリーズ) 第2,4,6話
八十島美也子(過去作/逃亡花[のがればな]) 第8話
音楽:木村秀彬(過去作/小さな巨人、ブラックペアン、グランメゾン東京、オー!マイ・ボス!恋は別冊で、ドラゴン桜2)
これまでとは "やや複雑な構成" だったから…
第8話になって、突然に今作初担当の演出家に交替したためかどうかわからないが、全体の雰囲気の中に、遠藤先生(神尾楓珠)が飲み込まれそうに感じたのが少しだけ残念。
しかし、今回の物語そのものが、遠藤先生が始めた新たな趣味としての “夢占い” がきっかけで、関係者同士の関係性に変化が生じると言う、これまでとは “やや複雑な構成” だったため、今回くらい遠藤先生が後退していて、丁度良かったかも知れない…
亀高先と早坂先生、そして早坂の母との関係修復の"兆し"に感動!
とにかく、今回で良かったのは、遠藤の占いがきっかけで、かなり仲の良かった亀高先生(貫地谷しほり)と早坂先生(三浦涼介)の関係に、未だ且つてない亀裂が入ったものの、早坂先生の母親を含めて “互いが本気で相手に向き合いたいと思う気持ち” が、こじれた関係を前に進めた(ように感じた)のが良かった。
誰よりも多角的に物事を総合判断して、本質を教えてくれる遠藤先生が魅力的
一見、一部分しか見ていないように見える遠藤先生が、実は、誰よりも多角的に物事を総合判断して、分かりやすく的確に “指導” ではなく “教えてくれる” のが、『顔だけ先生』らしさであり、ドラマとして好きなところであることを再確認できた。もちろん、遠藤先生しかできない “自然体で生きて行くための授業” も魅力的のは言うまでもない。
あとがき
既に第8話にまで進んでいますが、本作の根底にあるのは、長期的に抱え込んだ問題が、如何にも「ドラマなので…」と言う感じで、安直な地点へ着地しないのが良いですね。
また、「顔だけ先生」が自分の価値観を相手に押し付けるのではなく、相手に合わせて解決策を模索し、実行し、成功していく過程を、丁寧に視聴者に見せて、共感させて、更に、作品の世界へ引き込んだ上で、それぞれの登場人物に寄り添えるように作り込んで魅せるのが、本作らしさ。
決して、視聴者を置いてけぼりにしない “つくり手の優しさ” に、今回も嬉し涙を誘われました…
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/16292/
【これまでの感想】
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