婚姻届に判を捺しただけですが (第5話・2021/11/16) 感想

TBS系・火曜ドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』
公式リンク:Website、Twitter、Instagram
第5話『●●●●』の感想。
なお、原作となった漫画・有生青春『婚姻届に判を捺しただけですが』は、未読。
旭(前野朋哉)が美晴(倉科カナ)を捜して明葉(清野菜名)らの家を訪ねてくる。旭は‘妊活’の不調が原因だと考えていた。そんな折、百瀬(坂口健太郎)は街で物件情報を見ていた美晴を発見し、自宅に連れ帰る。旭に会いたくないという美晴は、家出の本当の理由を明かし、「理想の家族をつくるための結婚」は間違いだったと吐露。百瀬は新居が決まるまで同居しようと提案する。!
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:漫画・有生青春『婚姻届に判を捺しただけですが』
脚本:田辺茂範(過去作/参道高校合唱部!、トクサツガガガ、インハンド、オーマイボス) 第1,3話
おかざきさとこ(過去作/家政夫のミタゾノ3,4、正しいロックバンドの作り方) 第2,4,5話
演出:金子文紀(過去作/G線上のあなたと私、恋つづ、逃げ恥、俺の家の話) 第1,2,5話
竹村謙太郎(過去作/アンナチュラル、警視庁ゼロ係シリーズ、MIU404) 第1,3,4話
音楽:末廣健一郎、MAYUKO
主題歌:あいみょん「ハート」
全体的に、初期の頃とは"別のラブコメ" になったような…
撮影がどこまで進んでいるか知らないが。先月10月23日に第一子の妊娠を発表した清野菜名さんの撮影での負担軽減のために既に事前決定のストーリーから修正を初めて結末へ向かっていると、ネットの噂が流れている『婚姻届に判を捺しただけですが』の第5話。恐らく、全話の折り返しでもあるだろう。
そして、前回から明葉(清野菜名)と百瀬(坂口健太郎)の “契約結婚” の話に、美晴(倉科カナ)が強力に絡んで来て、カタチがいびつな三角関係が、更に発展したため、全体的に、初期の頃とは “別物のラブコメ” になったような…
ラブコメとしてより、"恋バナ"として一段良くなったかも?
さて、面白いかどうかは、好みの問題もあるから、別にして。全体的には、きちんと物語の中心に明葉がいて、主人公が中心に物語が動いているのは確か。そう、当ブログで言うところの「強い物語」に “なりつつ” ある。その意味では、ラブコメとしてより、“恋バナ” として一段良くなったように感じた。
前回より更に"引きの画"が増え、ドラマとして見易くなった
また、『ディレクターの目線blog』的な “視点” で見ると。
前回もそうだったが、今回の演出家は前回と違うのに、登場人物のアップが減った。最近のドラマは、アップの多用で窮屈な印象が強いドラマが多いが(スマホなど、小さい画面で見る人が増えていると言う事情もあるのだが)、注目すべきは、アップが、ほんの僅かだが “更に引いた画角” で撮影されていた。
更に、アップに限らず、職場のシーンなどを含めた「多人数が映り込むカット」も、“引いた画角” のカットが多用されていた。そうすると、人物以外のモノ(状況や風景)が見えて、季節感や時間や場所の雰囲気が見えて来るから、ドラマとして単純に見易くなった。これは、明らかに朗報だ。
明葉の「モノローグ」と「独り言」の違いを明確にしたら…
では、『ディレクターの目線blog』的な “聴覚” で聞いてみると。
ちょっと気になったのが、明葉のモノローグだ。聴覚で感じたことを文章化するのは難しいが、やってみる。まず、明葉のモノローグがある部分と、無い部分の「脚本&演出上の基準」が分からないのだ。違った角度だから言うと、「話ことば」と「モノローグ」に使い分ける基準が良く分からないのだ。
良く見ると分かるが、明葉のモノローグが多いシーンは、「明葉が一人のシーン」が多い。更に、明葉は “独り言” も喋る。だから、全的にメリハリが乏しく感じるのだ。これ、単純に明葉が喋る「モノローグ」と「独り言」を、聴覚だけでなく視覚的にも “違い” をハッキリさせるだけで改善するのでは?
あとがき
では、「偽り夫婦が織り成す “不意キュン” ラブコメディー」としては、どうでしょう? 個人的には、お騒がせな美晴と旭(前野朋哉)のドタバタ劇のパートの尺が、ちょっと長いかなぁって。内容的にも、若干稚拙な感じだし。
これ、大人の事情はあるでしょうが、やはり、美晴と旭の兄夫婦の尺を減らして、オジサンでも明確に分かるような、偽装結婚の夫婦が時折見せる “不意キュン” で楽しませて欲しいです。
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/16242/
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