二月の勝者 -絶対合格の教室- (第5話・2021/11/13) 感想

日本テレビ系・土10ドラマ『二月の勝者 -絶対合格の教室-』
公式リンク:Website、Twitter、Instagram
第5話『塾では道徳は教えません!』の感想。
なお、原作となった漫画・高瀬志帆『二月の勝者-絶対合格の教室』は、未読。 既刊13巻(2021年10月17日現在)を既読。
テストの結果によるクラス分けが発表され、子ども達ばかりか佐倉(井上真央)ら講師も一喜一憂。黒木(柳楽優弥)は夏期講習の終わりに再度Ωクラスに昇格できる選抜テストを実施すると話す。そんな中、Ωでトップの順(羽村仁成)の母・優子(遠藤久美子)が、夏期講習の方針を聞きに来た。そして、過酷な夏期講習が始まる中、順とAクラスの海斗(伊藤駿太)が取っ組み合いのけんかになり…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:漫画・高瀬志帆『二月の勝者-絶対合格の教室』
脚本:成瀬活雄(過去作/パラレル東京 DAY1~DAY4)
演出:鈴木勇馬(過去作/東京タラレバ娘、今日から俺は!、俺の話は長い、恋はDeepに) 第1,2,5話
国本雅広(過去作/デカワンコ、保育探偵25時、カンナさーん!、青のSP) 第3話
久保田充(過去作/家売るオンナの逆襲、ボイス110緊急指令室、君と世界が終わる日に) 第4話
音楽:小西康陽(過去作/正義の味方、デカワンコ、東京全力少女、戦力外捜査官)
主題歌:DISH//「沈丁花」
テーマソング:NEWS「未来へ」
まえがき
原作は既読ですがが、基本的に原作となった漫画と、実写ドラマ版は比較しない立ち場。また、ネタバレしないように感想も書くつもりです。
より私が求めていた "ドラマ" らしく仕上がった第5話!
第5話で全話の折り返し地点なのか知る由もないが。個人的には、これまでの本作のエピソードとは異なった次元、いやレベルでストーリーの構成や展開、運びが “微妙” に異なっていた。「異なった次元」と「微妙」が共存するのか? と言う質問が届きそうだが。
「ちょちょいと手直しで出来るような変化ではなく、微妙なちがいってこと。演出担当も第1,2話を担当した鈴木勇馬氏だから、本作のメイン監督。従って、後半戦への軌道修正なのか、はたまた更なる視聴率アップ向上作戦なのか。
いずれにしても、微妙に異なっていたことで、まず、分かり易く描いて視聴者の共感を得るべき部分を、より丁寧に点々と盛り込んだ上に、前述の通り、第1,2話の頃のような “本作らしさ” である「最強・最悪のスーパー塾講師に! 中学受験から現代社会の問題に切り込む」部分を強調して、より私が求めていた “ドラマ” らしく仕上がった。
第3,4話は、黒木が持つ独特な指導方法で魅せるより、ドラマの完成度を上げるべきだった…
やはり、第3,4話は、ドラマに “加速感” を進んで行きたいから、どうしても“本作らしさ” である「最強・最悪のスーパー塾講師に! 中学受験から現代社会の問題に切り込む」部分が、優先されて来た。従って、黒木(柳楽優弥)の “手口” を見るのは面白かったが、ストーリーらしきものが薄かったのだ。
確かに、黒木が持つ独特な指導方法を見るのも、本作の大きな楽しみの一つではある。問題は、一つではあるが、全体であってはいけないってこと。なぜなら、これは “ドラマ” だから “ストーリー” が必要で。特に本作では、私が良く言う、主人公が物語を強力にけん引していくような「強い物語」が必要なのだ。
「強い物語」の中で、程良いさじ加減で"本作らしさ"がアクセントになった
そして、この第5話で、遂に、“本作らしさ” の面白さと「強い物語」が、見事に合体した。正確に言うなら、「強い物語」の中で、程良いさじ加減で “本作らしさ” がアクセントになったと言うことだ。
ただ、前回までと今回の “差異” って、本当に良く見ていないと分からず、見逃すくらいに微妙。だから、前回まで、特に第1,2話よりも、第3,4話の方が面白かった視聴者には、物足りなかったかも?
でも、私は明らかな “正常進化” だと思うし、第1話から、ずっとこの “さじ加減” で作り込んだ方が、良かったと思う。まあ、演出陣を見ると、さじ加減の模索をやっていた可能性もある。だとしたら、今回のバランスこそ、最適ではないだろうか?
終わり方がスッキリしないと言うか、モヤモヤしたと言うか…
さて、ストーリーとしては、単純に面白かったかどうか。確かに、家や家庭や親子の数だけ「我が家の教育方針」と言うのがあるとは思う。ただ、個人的には、終わり方がスッキリしないと言うか、モヤモヤしたと言うか。流石に、あの父親では、息子が可哀想過ぎるような。
とは言え、ストーリーとは離れるが、Ωでトップの順 役の羽村仁成くんも、Aクラスの海斗 役の伊藤駿太くんの演技が凄かった。何せ、俳優・柳楽優弥と女優・井上真央と張り合うのだから、大したものだ。
あとがき
もう少し、スッキリと終わって欲しかったです。でも、“ドラマ” としての完成度は、これまでで一番良かったのは間違いないです。次回にも大いに期待します。
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