顔だけ先生〔全11回〕 (第5話・2021/11/6) 感想

東海テレビ×スイッチ共同製作 フジ系・オトナの土ドラ『顔だけ先生』
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第5話〔全11回〕『死にたいって思っちゃダメですか?』、ラテ欄『殺し屋!? 先生の衝撃的な過去… (秘)にたい生徒のSOS学園大パニック!!』の感想。
戦場のような場所で、遠藤(神尾楓珠)にそっくりな男性が兵士を銃撃する動画が生徒達の間で拡散され、遠藤は元雇い兵や殺し屋ではないかとの噂が広がる。そんな中、生徒が回答したアンケート用紙に「○にたい」と書かれた紙が紛れ込んでいた。「にたい」の前の文字は塗り潰されているが、「死にたい」だったら問題だと、亀高(貫地谷しほり)は生徒の筆跡を調べ始める。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
企画:市野直親(過去作/最高のオバサン、中島ハルコ、リカ~リバース、その女ジルバ)
脚本:水野宗徳(過去作/息もできない夏) 第1,2話
櫻井智也(過去作/越谷サイコー、破天荒フェニックス) 第3話
秋山竜平(過去作/バスケも恋もしていたい、初恋クロニカル) 第5話
保木本真也(過去作/幸色のワンルーム) 第2,4話
演出:原桂之介(過去作/BACK STREET GIRLS-ゴクドルズ-) 第1,3,5話
白川士(過去作/三匹のおっさんシリーズ、記憶捜査シリーズ) 第2,4話
音楽:木村秀彬(過去作/小さな巨人、ブラックペアン、グランメゾン東京、オー!マイ・ボス!恋は別冊で、ドラゴン桜2)
脚本担当が今作初担当者に交代したが、安心安定の仕上がり
第5話まで進んでいるにも拘らず、脚本担当が今作は初担当の秋山竜平氏へ交代。とは言え、特に全体の作風は変わらず、安心の第5話。
遠藤(神尾楓珠)にそっくりな男性が兵士を銃撃する動画が生徒達の間で拡散され、遠藤は元雇い兵や殺し屋ではないかとの噂が広がる。一方で、生徒が回答したアンケート用紙に「○にたい」と書かれた紙が紛れ込んでいた。「にたい」の前の文字は塗り潰されているが、「死にたい」だったら問題だと、亀高(貫地谷しほり)は生徒の筆跡を調べ始める。
最初、遠藤の過去と、綿音の「○にたい」は別々に描かれ…
これ、遠藤の過去と、「○にたい」と書いた糸井綿音(宮野陽名)のエピソードは、ある一点 “死” で繋がってはいるが、全く、そのようには描かれず、二つのエピソードは別々に進んで行く。そんな中で、次の共通点 “芋にたい” で複雑に絡み合って行く。
以前、ブラック企業で働いていた過去や野球部の監督に暴力を振るった過去が次々と明らかになって行く遠藤。一方の綿音は「死にたい」と「殺して」と言う二つの言葉の闇に入って行く。
やがて2つのエピソードは合流し、言葉の大切さ、表現の難しさを本作らしく描いた
「死にたい」は綿音にとって、あくまでも現状から逃げ出したい言動を言葉に置き換えただけ。でも、「殺して」となると、殺す相手が存在しないと「殺される」と言う結果が出ない。ここで、重要な役割を果たすのが、遠藤が持っていた拳銃だ。「死にたい」も「殺して」も叶えることが出来る共通のモノ。そこに、遠藤の過去の怖さが表現された。
そして、同時に、綿音の「死にたい」を最後まで「芋にたい」と解釈し続け行動して、綿音の心を解放した。単純なことを単純な単語や言葉で表現することの難しさと大切さと同時に、単純なことを意味ありげな単語や言葉で表現して深みにはまることの恐怖を描いた第5話。中々、奥深く、いつもの作風と違った面白味があった。
あとがき
「芋にたい」で、あそこまで物語を広げて、回収するのはお見事でした。土曜の深夜の掘り出し物ドラマ。みんなも、見れば良いのに…
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/16188/
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