二月の勝者 -絶対合格の教室- (第4話・2021/11/6) 感想

日本テレビ系・土10ドラマ『二月の勝者 -絶対合格の教室-』
公式リンク:Website、Twitter、Instagram
第4話『中学受験は課金ゲーム!!』の感想。
なお、原作となった漫画・高瀬志帆『二月の勝者-絶対合格の教室』は、未読。 既刊13巻(2021年10月17日現在)を既読。
ゴールデンウイーク特別講習を控え、黒木(柳楽優弥)は講師達に塾生全員参加のノルマを課す。しかし、佐倉(井上真央)のRクラスは3人がまだ申し込んでいない。そんな中、黒木はRの底上げのため、佐倉に算数の攻略法を伝える。一方、佐倉は勇人(守永伊吹)の自宅に電話し、母親に講習参加を促した。母親はそうしたいのだが、父親も勇人も連休は遊びに行くつもりで…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:漫画・高瀬志帆『二月の勝者-絶対合格の教室』
脚本:成瀬活雄(過去作/パラレル東京 DAY1~DAY4)
演出:鈴木勇馬(過去作/東京タラレバ娘、今日から俺は!、俺の話は長い、恋はDeepに)) 第1,2話
国本雅広(過去作/デカワンコ、保育探偵25時、カンナさーん!、青のSP) 第3話
久保田充(過去作/家売るオンナの逆襲、ボイス110緊急指令室、君と世界が終わる日に) 第4話
音楽:小西康陽(過去作/正義の味方、デカワンコ、東京全力少女、戦力外捜査官)
主題歌:DISH//「沈丁花」
テーマソング:NEWS「未来へ」
まえがき
原作は既読ですがが、基本的に原作となった漫画と、実写ドラマ版は比較しない立ち場。また、ネタバレしないように感想も書くつもりです。
演出家の交代で、"難解さ"が薄まり、説明過多になったが…
演出担当が、放送開始以前に公表されていたメンバーでない久保田充氏に交代した。過去の担当作品を見れば分かるように、これまでの2人の演出家よりも、異なった雰囲気や世間の評価を受けた作品が多い。
従って、この第4話は、第3話までより、少し軽妙な雰囲気に変わった(のは、感じただろうか?)。いや、軽妙と言うよりは、難解だった部分が魅力だった私にとっては、その魅力の “難解さ” が薄まって、分かり易くなったと言った方が正しいかも? そう、<私>にとっては、説明過多なのだ。
今回の難解なテーマを分かり易く描いた演出家の選択は正解
ただ、これだけ個性的な題材を扱っているとは言え、魅力ある出演者を揃えて、内容も悪くないのに、視聴率が10%未満を行ったり来たりしていたのには、首をかしげて見ていた。その原因を自分なりに解いてみると、やはり<私>にとっての魅力である “難解さ” が仇になっていた可能性が高いと言うこと。
私は原作既読だらから別にして、殆どの視聴者が、相関図などを公式サイトから情報収集しているはずもなく。更に、中学受験に関わっている当事者でも無いのだから、“難解さ” を “分かり易さ” へ上手く変換して、その際にドラマ自体が「格下げ」の評価を受けなければ良いだけのこと。
その意味では、今回は、これまででも、かなり “難解” なテーマを扱った内容だっただけに、敢えて新監督を投入して、“分かり易くリニューアル” したのは、恐らく「全10話」のこの「土10ドラマ」枠としては、折り返し地点の判断としても、正しい選択が施されたと思う。
あとがき
これまでも「受験=お金」と描いて来た本作ですが、今回の、やや難解になりそうな「課金ゲーム論」を、多くの視聴者が納得し易く、咀嚼して演出して見せたと思います。私自身は、小学校時代の勉強の腕試しに、都内や近隣県の有名校の受験をして、越境入学(昭和時代には結構たくさんいた)した普通の区立中学校に入ったと言う変わり者ですが(苦笑)
今の、中学受験生を持つ親の苦労が、手に取るように見えた第4話でした。とにかく、黒木(柳楽優弥)の個性的で論理的で成功率の高い受験や経営論に、毎回、魅力を感じます。また、黒木先生を演じる柳楽優弥さんの演技力と存在感にも魅せらっれ放しです。次回も、大いに楽しみです。
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