連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」〔全24週〕 (第1週/土曜日版・2021/11/6) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』
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第1週『1925-1939』の
『土曜日版』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
1925年3月22日。日本のラジオ放送開始と時を同じくして生まれたヒロイン・橘安子(上白石萌音)。岡山にある和菓子屋であんこの甘い香りに包まれて成長した安子は、繊維会社の跡取り息子で、商科大学に通う青年・雉真稔(松村北斗)と出会う。偶然、稔が英語を話せることを知った安子は、教えてもらったラジオ英語講座で英語を勉強し始める。英語への思いと稔への恋心を募らせていく安子は、ある日、幼なじみで稔の弟の勇(村上虹郎)から「あんころ屋の女では兄と釣り合わない」という言葉を浴び、想いをあきらめようとするが…。
---上記のあらすじは[公式サイト]より引用---
原作・原案・脚本:藤本有紀(過去作/ちりとてちん)
演出:安達もじり(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく、おちょやん) 第1週
橋爪紳一朗(過去作/てっぱん、花子とアン、半分、青い。、エール)
深川貴志(過去作/花燃ゆ、とと姉ちゃん、半分、青い。、麒麟がくる)
松岡一史(過去作/まんぷく、心の傷を癒すということ)
二見大輔(過去作/半分、青い。、なつぞら、伝説のお母さん)
音楽:金子隆博(過去作/Q10、三毛猫ホームズの推理、あいの結婚相談所)
演奏:BIG HORNS BEE(過去作/米米CLUBのホーンセッション)
主題歌:『アルデバラン』(作詞・作曲:森山直太朗、編曲:斎藤ネコ、歌:AI)
語り:城田優
制作統括:堀之内礼二郎(過去作/花燃ゆ、べっぴんさん、まんぷく)
櫻井賢(過去作/4号警備、透明なゆりかご)
※敬称略
今作の「土曜日版」は、ほぼ完全な「1週間分の総集編」だ
本作の「土曜日版」は、事前に「ゲストあり」などのアナウンスがなかった。だから、どのようなスタイルになるのかと思いきや、「週5放送=本放送」のナレーションをそのまま残して(活かして)、ほぼ完全な「1週間分の総集編」だった。
ご存知の方も多いと思うが、NHKは今作も例に漏れず、約2分間の “ダイジェスト版” を放送している。見たことのある人は分かると思うが、約2分間の “ダイジェスト版” は、本当のダイジェスト版で、やはり、編集意図は「1週間の出来事がギリギリ分かる程度の、複数の見せ場の再編集版」程度。やはり、正直、物足りないのが現実だ。
本放送より、恋バナが強調され、ラジオと英語講座が薄まっている
しかし、本作の「土曜日版」は、前述の通りにほぼ完全な「1週間分の総集編」だ。約2分間の “ダイジェスト版” の物足りなさは、完全に無くなっているが、逆に、若干だが “恋バナ” が強調された印象に再編集されているのは、「週5放送=本放送」を見た視聴者なら、多少の違和感を覚えたのではないだろうか。
だって、本編では、もっと、ラジオ、英語講座が所々でいい味を出して、物語の良きアクセントになっていたからだ。
明らかに本編とは異なる編集意図が入り込んでいるのが、良いと思う
ただ、私が「第1週」で見て、感じたのは、14歳の女の子の “和菓子と家族への愛” であり、“淡い初恋のスタートライン” であり、“嬉しい、憧れの人との文通の約束” だから。そんなに、ラジオと英語講座が強調されない方が、<私>には、ちょうど良かった。
これ、人によると思うが、「土曜日版」は、忠実な総集編ではあるが、明らかに本編とは異なる編集意図が入り込んでいる。従って、本編は本編、土曜日版は土曜日版として、名シーンの振り返りをすれば良いと思う。そう、言うなればアーモンドグリコのように「1粒で2度おいしい」と言うやつだ。
本編とは異なる編集意図が、この先の山場のシーンで活きる可能性に期待したい
さて、「土曜日版」の感想は、まだまだ続く。今は、いいのだ。本編も、まだ「第1週」しかみていないから、この先のことは、何とも想像するしかないが、今作は、ヒロイン3人で100年間を描くことは分かっている。私風に言えば「三本立て」仕様ってこと。
だから、どのヒロインのどの部分を強調して描くのか、今のところ見当がつかない。つかないからこそ、この良い意味で、何の変哲もないほぼ完全な「1週間分の総集編」が、各ヒロインの山場やクライマックスに到達した際に、役立つ可能性は大きい。だって、その時だけ、いつも以上に盛り上がるわけだから。
あとがき
「土曜日版」の感想で、「第1週」の総括や、今後の予想をするつもりはありません。ただ、間違いなく今言えることが、2つだけあります。1つは、毎朝、ヒロイン・安子(上白石萌音)の笑顔を見るだけで、朝から元気が出るし、癒されます。やはり、「朝ドラのヒロインは、こうでなくっちゃ!」と再確認の毎日でした。
もう1つは、脚本と演出、その他の撮影や照明や美術や衣装さんなどのスタッフの “とある本気” 感じます。それは、視聴者に対して、決して難しくややこしい表現を使わずに伝えようとする配慮と、ワンカット、ワンシーンに込めたキャストスタッフの “季節感” や “美”、“食べ物への愛情” と “味覚や触感への拘り”、そして、音楽への情熱。
この先、どうなるか分かりませんが、第1週を見た限りでは、「ツカミはOK」だと思います。
★本家の記事のURL → http://director.blog.shinobi.jp/Entry/16184/
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