二月の勝者 -絶対合格の教室- (第3話・2021/10/30) 感想

日本テレビ系・土10ドラマ『二月の勝者 -絶対合格の教室-』
公式リンク:Website、Twitter、Instagram
第3話『転塾!? 放っておきましょう』の感想。
なお、原作となった漫画・高瀬志帆『二月の勝者-絶対合格の教室』は、未読。 既刊13巻(2021年10月17日現在)を既読。
成績優秀で塾内でも女王様的存在の花恋(田中絆菜)が、母親の麗子(高岡早紀)と、黒木(柳楽優弥)の前の職場の名門塾に入っていくのを木村(今井隆文)が目撃。転塾の可能性が濃厚で、講師陣に衝撃が走る。ところが、黒木は放っておこうと言う。先日、個別指導の件で花恋から非難された佐倉(井上真央)は、自分のせいではないかと気をもむ。そんな中、麗子が塾へやって来る。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:漫画・高瀬志帆『二月の勝者-絶対合格の教室』
脚本:成瀬活雄(過去作/パラレル東京 DAY1~DAY4)
演出:鈴木勇馬(過去作/東京タラレバ娘、今日から俺は!、俺の話は長い、恋はDeepに)) 第1,2話
国本雅広(過去作/デカワンコ、保育探偵25時、カンナさーん!、青のSP) 第3話
音楽:小西康陽(過去作/正義の味方、デカワンコ、東京全力少女、戦力外捜査官)
主題歌:DISH//「沈丁花」
テーマソング:NEWS「未来へ」
まえがき
原作は既読ですがが、基本的に原作となった漫画と、実写ドラマ版は比較しない立ち場。また、ネタバレしないように感想も書くつもりです。
佐倉の存在感と行動で物語を動かし、黒木が佐倉を指導する姿が混ざることで、「強い物語」になりつつある証拠かも!?
前回は、全体の時間配分も良くなかったし、ドラマとしての “分かり易さ” と “先が見たくなる工夫” を、もっと欲しいと書いた。
しかし、この第3では、全体の “構成” と “流れ” が良かった。特に、先日、個別指導の件で、成績優秀なΩクラスの中でもトップを争い、授業だけでは満足できない花恋(田中絆菜)花恋から非難された佐倉(井上真央)が、先輩たちと一緒に苦悩して、佐倉の存在感と行動で物語を動かしている。
更に、そこへ黒木(柳楽優弥)が絡み、佐倉を指導する姿が混ざることで、これは「強い物語」になりつつある証拠。決して悪くない。
演出家の"違い"が、作品の質の"差"になっていると評価せざるを得ない
ディレクターの目線で見れば。今回は、脚本家は同じで、演出家が交代しただけ、これだけドラマの雰囲気だけでなく、ドラマ全体の “構成” と “流れ” が良くなるとするならば、やはり、演出家の “違い” が、作品の質の “差” になっていると評価せざるを得ない。
これは、単純に「演出部」で協議をして「作風の統一化」を決めれば済むことだから、出来ることならやって欲しい。国本雅広の独断でやっている可能性もあるが…
あとがき
単純に上級学校を目指すだけの冷酷にも感じる塾の存在や、お金と受験を天秤にかけるような部分に、最初は違和感を覚えましたが、第3話を見て、さり気なく各生徒の事情を自然に分析し、論理的に優しく指導する黒木先生の “人生哲学” や “教育方針” には共感してきました。
冷酷でロボットのような黒木先生のような存在こと、何が起こるか分からない “受験戦争” の中では、生徒やその家族たちには、ある週の “癒し” であり “救い” に感じるのかなぁと思います。
「楽天市場」からのおすすめ商品や企画
「Amazon」からの最新のお知らせ
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/16158/
- 関連記事