婚姻届に判を捺しただけですが (第2話・2021/10/26) 感想

TBS系・火曜ドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』
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第2話『堅物夫の実家へ! 偽装妻の初試練!?』の感想。
なお、原作となった漫画・有生青春『婚姻届に判を捺しただけですが』は、未読。
明葉(清野菜名)が百瀬(坂口健太郎)と‘偽装結婚’をして2週間。互いに干渉しないルールを決めるも、明葉は百瀬の好きな人のことが気になっていた。そんな折、百瀬の兄・旭(前野朋哉)が週末、実家の弁当店を手伝ってほしいと頼みにやって来る。明葉は金、土曜日の2日間で報酬2万円と聞き、依頼を快諾。土曜日しか行けない百瀬は、明葉が1人で手伝う日が不安で…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:漫画・有生青春『婚姻届に判を捺しただけですが』
脚本:田辺茂範(過去作/参道高校合唱部!、トクサツガガガ、インハンド、オーマイボス) 第1話
おかざきさとこ(過去作/家政夫のミタゾノ4) 第2話
演出:金子文紀(過去作/G線上のあなたと私、恋つづ、逃げ恥、俺の家の話) 第1,2話
竹村謙太郎(過去作/アンナチュラル、警視庁ゼロ係シリーズ、MIU404)
音楽:末廣健一郎、MAYUKO
主題歌:あいみょん「ハート」
「脚本家が第2話で交代」に"作り手の気合"が伝わって来た
最近の連ドラは、最初の2話くらいで、主要な視聴者を引き付けて、第3話くらいから減って来る分を、残っている視聴者のSNSを中心とした自発的な広報活動によって補う… と言う戦略が多い。だから、第2話か、第3話までは同じ脚本家なのが通例なのだ。
しかし、今作は、いきなり第2話から脚本家を交代。まあ、演出家がベテランなので、そこを安心材料に、大きく出た可能性はある。それだけ、作り手に気合は入っていると言うことだ。
冒頭から義兄の旭の手伝い依頼から始まったら良かったのに
ただ、第2話なのに、冒頭の明葉(清野菜名)の会社のシーンを入れてしまったため、なんか、折角の、「明葉が、初めて、偽装結婚相手の百瀬(坂口健太郎)の実家にお金稼ぎ目当てで行って、トラブルが発生」と言う、かなり “私的な行事” が見所なのに、その面白さが薄まったのが残念。
明葉の仕事を “今回の脚本家が初めて描きたい” 気持ちは分かるが、ここは、いきなり、義兄の旭(前野朋哉)が百瀬に週末だけ弁当屋を手伝って欲しいと頼みに来るシーンから、一気に始めた方が良かったと思う。
各職場や家のシーンの割合が良くなれば、もっと面白くなるかも…
気になったと言えば、あの清潔&几帳面の家の場面や、それぞれの仕事の場面が必要以上に多いのも。ただ、全体を見渡すと、そこを入れないと「放送尺が埋まらない」かも(苦笑) しかし、原作(未読)に影響を受けて、入れる必要があるなら、もう少し面白くして欲しいなと…
もっと、"不意キュン"でラブコメらしさを盛り上げるべき!
ただ、恋愛ドラマとしては、“普通” に楽しめている。意外に「偽装結婚」を扱った類似作品との既視感も違和感ないし。
でも、前回よりも、“ラブコメ度” が若干薄まったような。と言うか、“ラブコメ度” が薄まったのは残念だが、偽装結婚だから描ける “コミカル度” は増しているのは間違いない。
いっそのこと、公式サイトに書いてある「偽装結婚した夫婦が織りなす、不意キュンラブコメディ」の “不意キュン” の部分でラブコメらしさを盛り上げたら、意外と面白い恋バナになるかも…
あとがき
やはり、最後まで見ると、明葉と百瀬の職場のシーンは必要ないですよね。でも、全く期待していなかった今作ですが、偽装結婚の設定を活かした恋愛ドラマとしては “普通” に楽しめています。この調子で、あざとさ無しで、気を衒わずに、個性的な恋愛ドラマとして進んで欲しいです。
それと “不意キュン” の本当の魅力が分かったような気がしました。これ、意外とオジサン世代でも楽しめる恋バナかも?
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/16138/
【これまでの感想】
第1話
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