日本沈没―希望のひと― (第3話・2021/10/24) 感想

TBSテレビ系・日曜劇場『日本沈没―希望のひと―』
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第3話『葬られた不都合な真実』、ラテ欄『守るのは命か経済か 究極の決断!!』の感想。
なお、原作となった小説・小松左京『日本沈没』は既読。また、過去のドラマや映画も鑑賞済み。※本作は、今春に全編撮影終了しているため、要望などは書きません。
田所(香川照之)は総理官邸で関東沈没説を説明。だが、里城(石橋蓮司)は詐欺師扱いし、東山(仲村トオル)や内閣官房長官の長沼(杉本哲太)も早急な危機対策には及び腰だ。田所は里城を説得するため、高名な米国の地球物理学者に自説を支持してもらおうと考え、説得役を天海(小栗旬)に押し付ける。一方、研究室に向かう天海らを見送った常盤(松山ケンイチ)に、椎名(杏)が接触する。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:小説・小松左京『日本沈没』
脚本:橋本裕志(過去作/LEADERS リーダーズ、死神くん、リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~)
演出:平野俊一(過去作/S最後の警官、インハンド、TOKYO MER) 第1,2話
土井裕泰(過去作/重版出来!、カルテット、凪のお暇、逃げ恥) 第3話
宮崎陽平(過去作/下町ロケット、陸王、ブラックペアン、集団左遷!!、半沢直樹2020)
音楽:菅野祐悟(過去作/半分、青い。、シャーロックUS,テセウスの船、危険なビーナス、青のSP、恋はDeepに)
もっと「国家としての存続さえも危ぶまれる、巨大で恐ろしい事態が起こるように、描いた方が良い
「原作の日本SFの金字塔」である『日本沈没』と、その実写ドラマ版を比較する必要はない上に、本作は本作なりの “オリジナルパーツ” を組み込んでいるため、比較そのものも、殆ど意味がないことは、十分に承知しているとして、敢えて感想へ書く。
やはり、番組名に『日本沈没』と入っているからには、現在の描写、いわゆる、関東4千万人の生命と、国の経済を比較し、天秤に欠けるような表現ではなく、日本全体の生命や経済、いや、国家としての存続さえも危ぶまれる、巨大で恐ろしい事態が6か月以内に起こるように、描いた方が良いと思う。
「関東 VS 全国」とか「関東より地方」みたいな表現をしてしまうと、折角のタイトルが小さく見えてしまうのが、原作好きな私は、感じて残念なのだ。
主人公なら、「国を救う」ことを最優先に考える官僚として描いた方が、共感できる
それと、面白いと思いつつ見ているから、気になる点もある。それは、主人公である天海(小栗旬)が、むしろ常盤(松山ケンイチ)や総理や大手企業など “強敵” を作って、彼らの説得役に描かれているが…
先程も書いたように、「国家としての存続さえも危ぶまれる、巨大で恐ろしい事態」が起こっているのだから、主人公は、関東圏だけを見て、 “国家” を蔑ろにした “偏り” を感じてしまうのだ。決して、本作が「ヒーロードラマ」ではないが、主人公なら、「国を救う」ことを最優先に考える官僚として描いた方が、共感できると思う。
あとがき
盗聴からの記事掲載など、コンプライアンス的に気になることもあります。劇中の中心たるメディアが、未だに週刊誌や新聞であることにも、違和感を覚えます。
ただ、全体を見た印象は、それなりに “日曜劇場版・日本沈没” として楽しめているって感じです。もう少し、会議のシーンに信憑性を持たせて、官僚たちの判断の緊張感や真面目さを増やして、サブタイトルの「希望のひと」である、子どもたちに大人たちが、何をどう示して行動させるのか、そこを早く見たいです。
・10月31日は第49回衆議院議員総選挙開票特別番組『選挙の日2021 太田光と問う!私たちのミライ』放送のため休止(予定)。
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/16129/
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