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連続テレビ小説「おかえりモネ」〔全120回〕 (第113回・2021/10/20) 感想

連続テレビ小説「おかえりモネ」

NHK総合・連続テレビ小説『おかえりモネ』公式サイト
第113回第23週『大人たちの決着』の感想。


 本作は、9月3日、宮城県気仙沼市のロケで約11か月間の撮影が終了しました。
 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
 毎日毎日の感想なので、私の感想も雲のように毎日変わります。ご理解を。


耕治(内野聖陽)は、新次(浅野忠信)と亮(永瀬廉)に2人で話すよう促し、部屋を出ていく。亮は思い切って「一緒に船に乗ってほしい」と新次に伝える。それに対して新次は、自分の思いを話す。ようやく気持ちを伝えあった新次と亮。新次は、耕治をはじめ百音(清原果耶)、亜哉子(鈴木京香)、未知(蒔田彩珠)、龍己(藤竜也)が見守る中、改めて、亮が船を買う資金のために提出する美波(坂井真紀)の死亡届に向き合って…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:なし
脚本:安達奈緒子(過去作/透明なゆりかご、コード・ブルー3、きのう何食べた?)
演出:一木正恵(過去作/どんど晴れ、ゲゲゲの女房、まれ) 第1,2,7,9,12,15,20
   梶原登城(過去作/おひさま、あまちゃん、マッサン) 第3,4,10,11,16,19,23
   桑野智宏(過去作/ウェルかめ、梅ちゃん先生、あまちゃん) 第5,6,8,13,18,22
   押田友太(過去作/まいご。、うつ病九段) 第14
   中村周祐(過去作/ハムラアキラ、「おかえりモネ」プロデューサー) 第17
   原英輔(過去作/オーディオドラマ「エンディング・カット」) 第18
   津田温子(過去作/龍馬伝、西郷どん、いだてん)
   田中諭(過去作/いいね!光源氏くん) 第21
   舩田遼介(過去作/NHK FMシアター「空振りホームラン」) 第21
音楽:高木正勝(過去作/映画「バケモノの子」、「未来のミライ」、「静かな雨」)
主題歌:BUMP OF CHICKEN「なないろ」
語り:竹下景子
制作統括:吉永証(過去作/トクサツガガガ、詐欺の子)
     須崎岳(過去作/4号警備、透明なゆりかご)
気象考証:斉田季実治(NHKニュース7、ニュースウオッチ9)
※敬称略



お知らせ

●第7週目から “超” が付く程、好意的に本作を見るモードに入っております。そのつもりで、読んで頂ければ幸いです。

●先日、脚本・俳優・演出の関係を簡単に “おさらい”出来るように 【脚本プチ講座】を投稿しました。最後まで読んで頂けると、本作へ漂い始めた暗雲が晴れて、木漏れ日が差し込むかもしれません。途中離脱するまでは、愚痴や意見を言いながら応援します。

↓『おかえりモネ』完全対応版です↓
【脚本プチ講座】脚本家と俳優と演出家の関係とは? 良き脚本「強い物語」とは? ※現在放送中の連続テレビ小説『おかえりモネ』完全対応版



亮と新次の個人的な話に、特に母子3人が介入しているように見えたのは、不自然に見えた

亮(永瀬廉)と新次(浅野忠信)のことは、感想の後半に触れるとして。今回で良く分からなかったことから、書いてみる。

耕治(内野聖陽)が親子で相談するように、前回のラストで「こごからは 2人で話せ」と言って、2階ではなく、龍己(藤竜也)のいる部屋の方へ歩いて行った。そして、百音(清原果耶)、亜哉子(鈴木京香)、未知(蒔田彩珠)の3人は、キッチンのまま。ここまでが、前回。

そして、今回は、当然、耕治は龍己と共に「居間(仏間、客間)」とは別の場所。しかし、気が利かない亜哉子が「私たち 2階にいますね」と気を利かせたのに、亮が「いてください。聞いててもらいたい」と、百音、亜哉子、未知を「居間(仏間、客間)」で自分たちと一緒にいて、亮と新次のやり取りを見ていた。

脳内補完を超えた創作としては「亡き美波(坂井真紀)の代わりに、女性たちには聞いていて欲しい」なのだ。でも、やはり、相当、及川家にとって重要で個人的なことを、いくら幼馴染とその家族だからと、聴かせるのは、私には不自然に見えてしまった。

あらすじの中の「見守る中」と言う表現の解釈に引っ掛かる

前回の感想や、コメントへの返信にも書いたことだから、重複して読む読者さんもいるだろうが、どうか、今一度聞いて欲しい。

いつも、私の感想の上部には、「Yahoo!テレビ」に掲載されている “あらすじ” を無断引用している。この内容って、「Yahoo!テレビ」側が、あらすじ的な物を事前に預かって描いているのではなく、NHKから発信されている情報に基づいて書かれていることが殆どなのだ(例外はあると思うが)。そうなると、あらすじの、次の表現が引っ掛かるのだ。

百音(清原果耶)、亜哉子(鈴木京香)、未知(蒔田彩珠)が見守る中、新次は、ずっと、その提案を考えた経緯をぽつりぽつりと話し出す。

特に引っ掛かるのが「見守る中」と言う表現の解釈。確かに、百音、亜哉子、未知の3人がメインのエピソードであるなら、特に主人公特権として、百音が「見守る中」は “アリ” で、それを拡大解釈した捉えることも出来る。

実際に、耕治と龍己(藤竜也)も、亮と新次の話を聞き耳を立てているから、作り手たちは、この状態を「見守る中」だと解釈して、演技をさせ、映像にしたと思う。

百音の出番を作ることと、百音の泣き顔を入れることに必要以上に固執するから、"普通"が"違和感"になる

でも、このドラマに “普通” は通じないことを前提で書くが。普通は、亮と新次だけ部屋に残し、そのやり取りを描きながら、永浦家の人たちの表情をインサートカットで挿入するのが、自然な人間関係の描写では無いのかと、私は思うのだ。

でも、百音の出番を作ることと、百音の泣き顔を入れることをしないと、『おかえりモネ』として成立しない… みたいな、妙で誤った脚本家や演出家のために、とても不自然な映像になったのは、残念でならない。

厳密には間違った台詞だが、今回は好意的に解釈した部分

さて、亮と言うか、新次の思いに付いて、書いてみようと思う。

まず、厳しいことを言うようだが、「新次は震災後に、自分の船を買おうとして融資を断られていた」と言う描写があったから、厳密に言うと、今回の新次の台詞は、かなり “ポエム” になっている。

しかし、先日も書いたように、本作は今月には入り、更に先週あたりから「最終回」に向けて帳尻合わせをするために、これまで描いて来た設定や、キャラクターを大幅に変えて来ている。だから、今回は、新次が震災で妻が行方不明になり、自分の船が無くなった時点で、「船には乗らない」と決めて生きて来たと、好意的に解釈しようと思う。

いや、そうでもしないと、15分間が “全部ウソ” になってしまうから。

本作のテーマを、新次と亮に置き換えて描いたのでは?

そう、好意的な脳内補完と、私の創作部分を合わせて、今回の15分間を見て、分かったことがある。もちろん、あくまでも、想像の域だが。本当は、脚本家は、『おかえりモネ』で描きたかった「傷ついた人たちが、立ち直る姿を描く」と言う “テーマ” を、百音や永浦家で絵描かずに、新次と亮に置き換えて描いたのではないだろうか?

本来は、極めておかしなことだが、残り1か月の脚本を書いている頃に、「百音と永浦家では “テーマ” を描き切れない」と判断したのではないだろうか。いや、そう捉えて見た方が、精神衛生上も良いと思う。

新次と亮に置き換えてしまうと、百音も永浦家も必要が無くなってしまうと言う矛盾が生まれる

だた、それでも、問題はある。そもそも、こうやってしまうと。百音は無関係になってしまうし、気象予報士である必要すら全く意味がなくなる。その上、困ったことに、新次は、アルコール依存症の頃は別にして、自分自身の力で漁業から離れて立ち直ってしまった。

また、多少は耕治のアドバイスは役に立っているが、亮だって自分で考えて結論を導いて、行動にまで映しているのが、今回。亮についても、ほぼ百音がいる必要が無かった。結局、「亮と新次の父子の結末」と言うスピンオフ・ドラマにするしかなかったから、主人公不在は当然になってしまったってことだ。果たして、これで良いのだろうか?

脚本家の判断が遅かったのか、ズレているのかは分からないが…

むしろ、脚本家が早い段階で “テーマ” は、「亮と新次の父子の結末」と言うスピンオフ・ドラマにするしかないと判断していれば良かったと思う。

百音に手柄を持たせるための「亮の遭難エピソード」を削除して、「亡き母、亡き妻と向き合う父と息子の結末」を描くだけで、十分に感動できたと思う。亮が突然「オヤジと一緒に船に乗りたいから、俺が俺の船を買う」と言うきっかけさえあれば、前回と今回での亮と新次の結末は描き切れたと思う。実に、勿体ないことをしたものだ…

永浦家も、「もっと被害を受けた設定」にするべきだった

今回の感想から少し離れるが。どうして、主人公やその家族で “テーマ” を描くことが出来なかった(まだ、最終回になっていないから、決めつけは良くないが)のか? を考えてみた。

それは、本作の感想の最初の頃から書いているように、永浦家も、「もっと被害を受けた設定」にするべきだったと言うこと。そうしておくだけで、「我が家だって…」と、他の家族や近所の人たちと絡むことが出来たし。言い方を変えれば、永浦家が “テーマ” を描く上で、絶対に必要な家族になったと思う。

それこそ、先日の突然の突風で、再建不能な位の牡蠣棚に大きな打撃を受けても良かったし、震災の時に… とか。百音のトラウマだけに固執したような最初の数か月にしたって、百音が気象予報士なって上京して帰郷して、何か新しいことが始まったわけでは無いのは、この2週間でわかってしまったことだ。

こう言う部分も、撮影は終了していても、ナレーションで「百音は、亮と新次を見守るのが、辛かった」と入れるだけで、印象が変わるし、前述の「もっと被害を受けた設定」だって、ナレーションで補足できたと思う。出来るのに、やらない意味が分からない。

あとがき

演技の事は、良く分かりません。でも、浅野忠信さん程の演技力がある俳優さんならば、死亡届に判を押すと言うことで、ただ座ってお思いを語ると言うのでは、物足りなかったのではないでしょうか。

それこそ、「亮と新次の父子の結末」と言うスピンオフ・ドラマだと割り切って、亮と新次が漁港の波止場みたいな場所で、父と息子だけで、本音をぶつけ合って、判を押す方が、グッと来たような…

そして、ラジオブースで天気予報を放送している時に未知からのSNSで、「新次さんが、死亡届に判を押したよ」と言うのを知った百音が、天気予報を読み終えた時に、「次の曲は、ある人からのリクエストです。1978年の大ヒット曲、研ナオコさんの『かもめはかもめ』をお送りします」と言って、イントロが流れて、遠くの空を見る百音に、一筋の涙… こう言うのを見たかったです。

お願い…

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【これまでの感想】

第1週『天気予報って未来がわかる?』
1 2 3 4 5 
第2週『いのちを守る仕事です』
6 7 8 9 10 
第3週『故郷の海へ』
11 12 13 14 15 
第4週『みーちゃんとカキ』
16 17 18 19 20 
第5週『勉強はじめました』
21 22 23 24 25 
第6週『大人たちの青春』
26 27 28 29 30 
第7週『サヤカさんの木』
31 32 33 34 35 
第8週『それでも海は』
36 37 38 39 40 
第9週『雨のち旅立ち』
41 42 43 44 45 
第10週『気象予報は誰のため?』
46 47 48 49 50 
第11週『相手を知れば怖くない』
51 52 53 54 55 
第12週『あなたのおかげで』
56 57 58 59 60 
第13週『風を切って進め』
61 62 63 64 65 
第14週『離れられないもの』
66 67 68 69 70 
第15週『百音と未知』
71 72 73 74 75 
第16週『若き者たち』
76 76 77 79 80 
第17週『わたしたちに出来ること』
81 82 83 84 85 
第18週『伝えたい守りたい』
86 87 88 89 90 
第19週『島へ』
91 92 93 94 95 
第20週『気象予報士に何ができる?』
96 97 98 99 100 
第21週『胸に秘めた思い』
101 102 103 104 105 
第22週『嵐の気仙沼』
106 107 108 109 110 
第23週『大人たちの決着』
111 112

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連続テレビ小説『おかえりモネ』第113回

内容永浦家を訪れた新次(浅野忠信)は、死亡届を手に、耕治(内野聖陽)に決意を伝える。そこに亮(永瀬廉)が現れ、耕治はふたりで話すよう促す。亮は、「おやじ、一緒に乗ってくれないか」と新次に伝える。すると新次は。。。敬称略先ず初めに書いておくが。別にね。男だから、女だから。。。そういうことを言うつもりは無い。何が言いたいかというと。耕治が、ふたりで話をするよう促して。耕治は、龍己と一緒で別の場所...
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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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